写真はロビーの花のアーチ。
“帝劇開場100周年”と書いてあります。
《 un pour tous, tous pour un 》
『三銃士』は、フランスの小説家&劇作家であるアレクサンドル・デュマが1844年に発表した、大ベストセラー小説です
それをもとにして、ミュージカルが制作され、2003年にオランダのロッテルダムで初演されました。
ベルリン、ハンガリー、スイスなどで上演を重ね、ついにこの夏、日本に上陸しました
2011年7月17日~8月26日 帝国劇場
2011年9月3日~28日 博多座
初日は観にいけませんでしたが、7月と8月に宙組とセット
で観てきました
特に、7月下旬は、あさこさん・かしちゃん・ゆうひさんが揃って、日比谷~銀座の徒歩圏内で舞台に立っていて
78期祭り
でした。
前置きはこれくらいにして‥‥
以下、たくさんネタバレしています。
『三銃士』は冒険活劇です。
観ていて楽しいミュージカルでした、ある登場人物が亡くなる
までは…
タイトルは『三銃士』でも、主人公はダルタニャン@井上芳雄くん。
真ん中が板について、安心して観ていられるダルタニャンでした。
ダルタニャンの役作りは、最初から最後までハイテンションでした。
歌はもちろん上手いのだけれど、こちらも声を張り上げすぎている気がしました
若者らしい感情がストレートに伝わってはくるのだけれど、芳雄くんのもっと丸みのある歌声を聴きたいな‥‥と感じた部分もありました
ダルタニャンの相手役のコンスタンスには和音美桜ちゃん。
芳雄くんとハモると声がとても調和して、聴いていて気持ち良かったです
可憐な役をとても素直に演じていたと思います
一癖も二癖もある登場人物たちの中で、コンスタンスの存在は清涼剤だと思うのですが、ちゃんとその役割を果たしていました
たっちんは、歌はとても上手いけれど、劇団はきっとトップ娘役にはしないだろうなぁ
と思っていたので、早目の退団は正解でしたね。
『レミゼ』のフォンティーヌも観たかったな。
ミレディ@瀬奈じゅんさん。
最初、チラシを見たとき、悪役のミレディの扱いがどうしてこんなに大きいの
と思いましたが、舞台を観て納得
ミレディには、恋も陰謀もアクションも全部ありました
男性ダンサーを従えて、タンゴ(かな?)を歌い踊る場面や、アトスとの恋の思い出を歌う場面、ミレディ&コンスタンス&アンヌ王妃の3人の歌の場面、剣を振るっての戦闘シーン等々、見所いっぱいのミレディでした
ミレディの衣装は全部、黒(挿し色に赤が少し)で、髪も黒でしたが、どれもあさこさんに似合っていました。
シシィやアンナの時は、あさこさんの周りの空気が四角く感じたのですが、ミレディは(一応
)悪役にもかかわらず、あさこさんの周りの空気が丸く感じました。
それだけ、舞台に溶け込めているということなのでしょうね
ミレディの名言
「みんなは猊下のために、猊下は猊下のために」を体現する親衛隊長ロシュフォール@吉野圭吾さん。
ご贔屓の役者さんです
8月21日の公演で、足にお怪我を
その日の公演は、足首にテーピングをして、急遽、振り付けを変更して乗り切ったそうです
カーテンコールでは、バッキンガム公爵@伊藤明賢さんの肩を借りてご登場だったとか…
とにかくお大事に
個人的には休演して、治療に専念して欲しかったのですが、休演日明けの23日の公演は、演出を変更して出演したそうです…
ロシュフォールは、黒髪に黒の眼帯、黒のレザーの衣装という出で立ちです。
派手な剣捌きや、それは見事な階段落ちまで披露してくれていました。
初見のときは、ここまでやるんだ~
と嬉しい驚きでした。
猊下(=リシュリュー枢機卿)のために
という真っ直ぐな気持ちが伝わってくる熱いロシュフォールです
今回は歌がないのですが
登場シーンも台詞もたくさんあって嬉しいです
くれぐれもお大事に
(続く…)