某日の夜の部は、一度は生で宝塚の『エリザベート』を観てみたい、というお友だちをお誘いして観劇しました
一路トートの雪組と、一昨年のOGガラコンの映像は観たことがあると言っていました。
でも、東宝版の『エリザベート』は、かなりの回数を観て、目も肥えているはずなので、お誘いはしたものの、この花組版を気に入ってもらえるか、かなりドキドキだったのです。
はい杞憂でした
かなり喜んでもらえて、嬉しい夜になったのでした
美しいトートが恋する様子にずっきゅん
なにより、生々しくないきれいなルキーニがいい
ああいうルキーニが見たかったの
だそうです
「生々しくない、きれいなルキーニ」
確かに
東宝エリザのルキーニは、ずーっとシングルキャストで、8回も再演を繰り返すうちに、リアリティー感が増しつづけ‥‥
最近では、トート閣下までをも操ってしまうルキーニという印象がありまして‥‥
それはそれで、ひとつのルキーニの形なのですけれどね
だいもんのルキーニは、リアル感はあるのだけれど、ぎらぎらと濃くはなくて、程好く力が抜けていて、そのあたりを友人は「きれい」と言ったのかな?
なによりも「トート閣下の意のままに動きます。任せてください。」という感じがありました。気持ちがトートにしか向いていないのです。トート閣下のためならば、ミルク不足をシシィのミルク風呂のせいにしたり、マダム・ヴォルフを使ってフランツを陥れたり‥‥
それに、なんと言っても、だいもんは歌が上手いし台詞から歌への流れが自然
全く危なげない、正統派のルキーニのナンバーを聴けるのは、気持ちがいいものです
歌と言えば、ゾフィを取り囲む重臣たちのナンバーも男役としてはかなり低い音域なのに、皆さん、きっちりと歌っていて、さすがと思いました。「イギリスが黙って ~」とか難しそうですよね。
重臣さんたちは、ゾフィと一緒に、ちゃんと年齢を重ねていましたね
そして、じゅりあさま、舞台復帰おめでとうございますフィナーレで踊っているじゅりあさまを観て安心しました。
お芝居では、気持ちの温かな、地方の城主の夫人でしたでも、じゅりあさまでマダム・ヴォルフを観たかったかも
続けます