夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『燃えよ剣』映画を見ました

2021-11-27 23:44:34 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。
遅まきながら、『燃えよ剣』の映画を見てきました。

司馬遼太郎先生の新撰組を題材にした小説が原作です。
たぶん、中学生か高校生の頃に原作の小説を読んでいるのですが、細部は全く忘れているので、どれくらい原作に忠実か?とかはわかりません。

スペクタクルと銘打っているだけあって、スケールがとても大きかったです。
今の日本にあのような場所がまだ残されていたのねーと驚くような広大なロケ地や、膨大なエキストラの人数🏃とたくさんの馬🐴
それと京都の名刹でのロケ。

また、とてもリアリティーがありました。
雅な都だったはずが血生臭く猥雑な京の町家。
流血と血飛沫。
交わった剣から飛ぶ火花。
殺陣の迫力が凄かったです。
命のやり取りを辞さない志士たちが跳梁跋扈する、幕末の京のリアルを垣間見た気がしました。
そして、お公家さんたちや芸妓さんたちの化粧も決して美しいものではなく、電気のない時代は実際こうだったのだろうなと思わせたのでした。

幕末の思想というか、主義主張は、とにかくややこしいので、それについては映画の中での理解は放棄いたしまして……

とにかくも新撰組がきちんとした体制を整えて活動できたのは、どんなことがあっても徳川家に忠誠を尽くし続けた松平容保の麾下にあったからだったのだと、感じたのでした。

容保役の尾上右近さん、線の細い役者さんでしたが、漢!でした。着物の着こなしというか、所作も美しい。

土方歳三は岡田准一さん。サムライそのもの。でも最初の頃の、ひょこひょこ歩くのが生粋の武士ではない感があって、和みました。で、上にも書きましたが、殺陣が半端なく凄まじい!剣から火花が飛び散る!血飛沫も容赦なく飛び散る!函館での洋装の土方は実際の写真によく似せてありました。
(グループが解散するので、このところ歌番組で岡田准一さんを見る機会が何回かあったのですが、他のメンバーとは異質な雰囲気で、グループの中で歌っているのが不思議な感じでした。)

近藤勇は鈴木亮平さん。朴訥で、人望があり、でも持ち上げられると幕閣気取りになったりもする近藤。たぶん、土方が誘わなかったら京に上ることもなく、もっと穏やかに人生を送ったのだろうと、でも新撰組局長としての自分の人生に後悔はしていない、そういうことも感じさせる近藤勇でした。

沖田総司は山田涼介さん。清涼剤的立ち位置。で、沖田総司のビジュアルってやっぱり青天で髷は結い上げずなのね。かつて和田慎二先生や木原敏江先生が描かれた沖田総司を彷彿とさせました。

多摩のバラガキだった頃から函館まで、土方歳三の生涯を描くだけで手一杯で(それもかなり、はしょってある)、池田屋事件や芹沢鴨の暗殺などはそれなりに時間を取っていましたが、歴史上のできごとはほぼ駆け足状態で描かれてありました。
だから、画面の雄大さや凄惨さやリアリティーには目を見張りましたが、これだけの超大作なのに「ずん!」と響いてくるものがうすかった感じです。(あくまでも個人の感想です🙄)
でも、新撰組の土方歳三が主人公の映画なら、やっぱり見ておきたいよね🙂



同じ幕末ものとはいえ、真逆のテイストなのに、『星影のひと』『誠の群像』『維新回天 竜馬伝』『桜華に舞え』などの場面やらセリフやらを時々思い出したりしていたのでした。
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「愛した 書いた 祈った」

2021-11-18 10:48:21 | 日々のつれづれ
瀬戸内寂聴先生が先日お亡くなりになりました。
満99歳。
来年の5月に100歳のお誕生日を迎えられるはずで、盛大なお祝いの予定もあったとか。
「愛した 書いた 祈った」
寂聴先生のお墓に刻まれる予定の言葉だそうです。

訃報のニュースが流れた数日前に、今年で98歳の佐藤愛子先生が終筆宣言をなされた最後のエッセイを読み終えたところでした。
愛子先生は「罷り去ります」とペンを置かれましたが、寂聴先生にはもう少し書き続けていただきたいなぁと思っていたところでした。
寂聴先生にしろ、愛子先生にしろ、100歳を目の前にして、社会の動きを理解しながら執筆を続けられるのは並大抵のことではない!おふたりには是非とも長生きしていただきたいものだと願っていました。

寂聴先生は月に一回のペースで、朝日新聞にエッセイを連載中で、毎月楽しみに読んでいました。
今月は11日が掲載日だったのですが「静養のためお休みします」とあり、その日の午後に訃報のニュースを知ったのでした。

東日本大震災が起きて「作家に何が出来るか?」と考えた時に「こういう時に人々を元気づけることができるのは寂聴先生しかいない」というようなことを林真理子先生がエッセイに書かれていたことが印象的でした。
実際、寂聴先生は被災地に足を運ばれました。


と、なんだかわかったふうなことを書き連ねましたが……私は寂聴先生の小説をほとんど読んでいません。
何十年もまえに所謂「寂聴源氏」を買い揃えましたが……それもほぼ読まず押入れでずうっと冬眠中という体たらくです。
こんな私でさえ、寂聴先生の言葉を二度と読めなくなったのは寂しいのだから、小説を読んできた方々や、説法を聞くために寂庵や天台寺等に足を運ばれた方々、いろいろな社会活動で関わりのあった方々にとっての喪失感は果てしなく大きいに違いありません。

11月9日 永眠なされました。
ご冥福をお祈りいたします。

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『きのう何食べた?』映画を見ました

2021-11-14 17:20:34 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。
『きのう何食べた?』の映画を見てきました。

大きなスクリーンで見るシロさん(西島秀俊さん)とケンジ(内野聖陽さん)は、表舞台に出てきました!という感じで新鮮でした。

悪人は出てこないし、人の生き死にに関わるような大きな事件が起きるわけでもなく、淡々とした日常を描いているのですが………
それがゲイカップルの日常であるということで、漣が立つわけです。
やはり印象的なのは、一人息子がゲイであることを、頭では受け入れていても心では受け入れられないシロさんのお母さんの気持ちでしょうか?
ケンジとの生活は充実していて仕事も順調だけれど、自分は両親に孫を見せてあげられないという、シロさんの複雑な表情もありました。

30分で一話完結の深夜枠のテレビドラマだとさらっと流さざるを得ない部分も、2時間の映画版では丁寧に描いたという感じでした。

そして、『何食べ』と言ったらお料理🍴

映画の中でも、お正月用の黒豆の煮方や、ぶり大根、簡単ローストビーフ、アクアパッツァ等々いろいろ出て、どれも美味しそうでした😋
真似したいな、といちばん思ったのが、りんごのキャラメル煮🍎


さて、『何食べ』の原作漫画は現在19巻まで出ているのですが、登場人物たちはちゃんと歳を重ねていっているのですよね。
漫画のスタート時に40代だったシロさんとケンジも、今や50代半ばになっていて……
ケンジの家族がケンジに万が一のことがあったときのために、ケンジのパートナーを知っておかないと何かと大変ということで、シロさんと顔合わせの会食をする話や、シロさんが万が一の時にスムーズに財産をケンジに残せるように遺言書を残す話なども出てきました。
どこまで続いてどこに着地するのか予想が全くつきませんが、今後の展開が楽しみです。

同じ、よしながふみ先生の『大奥』はパラレルワールドという設定もあって、男女の役割についてはかなりフリーダムでした。
しかし、現在の社会を描いている『何食べ』は、一旦固まってしまった社会規範や世間の目からなかなか自由になれない様子がテーマになっていたりします。
フリーな時代モノと縛りが多い現代モノ。
そういう部分も面白いな、と思います。
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ライヴ中継『柳生忍法帖∕モアー・ダンディズム』

2021-11-07 22:17:26 | ライブビューイング・配信
例によってライヴ中継で見ました。
星組大劇場千秋楽。
11月1日 13時開演。
あー、一週間も経ってしまいました🙇

🌟『柳生忍法帖』

令和の現在では馴染みが薄くなった時代小説が原作だし、ご自分の趣味・主観を全面に押し出す大野拓史先生の演出だし・・・
正直、期待はしていませんでしたが、痛快で面白かったです。

下級生のお顔やお名前は相変わらずよくわかりませんが🙇登場人物それぞれの物語の中での役割はつかめた気はしたので、ストレスはなかったです。

柳生十兵衛は礼真琴さんに合った役だと思いました。
滅法強いくせに剽軽で、かつストイックな部分もあり、父を畏れるなど人間味もあり。
音も立てずに舞台を飛び回るまこっちゃん、すごい👏

芦名銅伯という御年108歳という設定の謎の人物が愛月ひかるさん。
ビジュアルが美しい✨基本はプラチナブロンドの長髪ですが、ちょっとだけ若い日の黒髪になったり、二役の大僧正になったり。
アップになった決め顔がこれまた迫力のある美しさでございました✨
衣装も華やかで豪華です。赤に黒に見え隠れする白の髑髏。
それと愛ちゃんのソロを聴いたとき、歌が上手くなってる❗️と思いました。
2番手でラスボスのお役にしては、出番はもっとほしかったなーとも思いましたが、物語のキー🔑となる役で、会津を取り戻したい執念を感じる銅伯でした。

銅伯の娘の ゆら が舞空 瞳ちゃん。
どこかで十兵衛と恋仲になるはずよね・・・と思いつつ見ていましたが・・・そこは初見の悲しさで、唐突な印象を受けてしまいました。
ゆらの表情をきちんと追っていけば、十兵衛に惹かれていく様子がきっとわかるのよね・・・
でも最後は心が通じあって良かったです。
豪華で大きな鬘や衣装に着られることなく、美しく凛とした居ずまいのゆらでした。

あとは、沢庵和尚役の天寿光希さんが上手かったです。おおらかではあるものの、為すべきことをきちんと為さねばという使命感が、伝わりました。

天秀尼の有沙 瞳さんの落ち着きのあるたたずまいがさすがでした。

七本槍はみなさんそれぞれのビジュアルと衣装が凝っていました。
立ち回りも上手いなぁと感心します。

大野先生らしく、役はとても多いのですが、一言の台詞でもそれぞれのバックグラウンドを感じさせるような物語だったと思いました。


🌟『モアー・ダンディズム!』

岡田敬二先生のダンディズム・シリーズ3作目。
私は2作目の『ネオ・ダンディズム』しか観ていないのですが、それでも懐かしく思える演出があり、見ていてとても楽しかったです。

愛ちゃんが白のロングコート風の衣装で、銀橋をわかりながらのソロ「♪思い出は薄紫のとばりの向こう」を歌い始めると、歌詞が今の愛ちゃんにリンクして、まずここで鼻がつーんと熱くなりました。

愛ちゃん待望の白の軍服の場面は『うたかたの恋』の世界をイメージしているのでしょう。
相手には有沙 瞳さん。
愛ちゃんとくらっちの、清々しくも大人の雰囲気の恋人たちの、美しさにほおーっと溜め息をついた場面でした。

そして、大階段のデュエットダンスの場面では、愛ちゃんと3人で登場です。
愛ちゃんの歌でトップコンビが踊る日が来ようとは❗️😭

愛ちゃんのパレードの羽根は、なこちゃんと同じ大羽根で、本当に堂々とした偉丈夫なスターさんでした❤️

すみません、愛ちゃんだけをフューチャーして書いてしまいました🙇
でも、これが愛ちゃんの最後の公演だから😢
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愛月ひかるさんのサヨナラショーなど(LIVE中継)

2021-11-03 13:04:10 | ライブビューイング・配信
11月1日に星組の大劇場公演千秋楽のライヴ中継を見てきました。
配信と迷ったのですが、プログラムが欲しかったし、愛ちゃんの雄姿を大画面で見たかったし。

そう、ついに愛月ひかるさんの大劇場を卒業の日が来てしまいました。
『TRAFALGAR』で大空祐飛さんの義理の息子ジョサイア役に抜擢されてからずっと見てきた愛ちゃん。
まさかの不遇の時代もありましたが、星組生として宝塚生活にピリオドを打ちます。
星組に異動になったときから退団の時期をさぐっていたとのインタビューを読んで、劇団から「2番手として星組に行ってもらうけれど、トップには出来ない」と予め言われていたのかしら?と思うと悲しくなりました。
それでもモチベーションを上げ続けて、有終の美を、これでもか!!と周囲に知らしめるほどに飾ってくれた愛ちゃんには拍手してもしきれません。
そういう愛ちゃんでしたから、劇団もちゃんとサヨナラショーを用意してくれました。

幕開き。
『誰が為に鐘はなる』の前奏が聴こえてきたときは、とても嬉しかったです。
と同時に、目頭が熱くなりました。
新人公演初主演の作品ですものね。
本役は祐飛さん。
その祐飛さんに「補正なしでシャツ姿になれるのは男役として強み」と言葉をかけてもらったことが励みになったというエピソードも明かされました。
愛ちゃん、祐飛さんのお名前を出してくれてどうもありがとう。

初舞台『シークレット・ハンター』の主題歌。
私、この公演を大劇場で観ています!
初舞台生のロケットの衣装(お魚モチーフ)に蛍光塗料が使われていて、暗闇で浮かび上がる演出がありました。
初舞台生はロケットだけでなく、ラテンパーカッションを叩いてお芝居に参加していたり、併演の日本物ショー『さくら ~妖しいまでに美しいおまえ~』(このショー、好きです ^^)では女童で登場していた記憶があります。
あのなかに愛ちゃんがいたんだね!

『マノン』から「♪マドリードへ」。

そして、他の卒業生のみなさんが『ブーケ・ド・タカラヅカ』を歌い踊ったあとに聴こえてきたのは!

あまりにも有名な『うたかたの恋』の前奏!
白の軍服で大階段にひとり、板付く愛ちゃん。
「マリー、あした~」の台詞から始まる主題歌をフルで歌ってくれました。
本当に本当に『うたかた』のルドルフ憧れの役だったのね(涙)
出演していない作品をサヨナラショーで取り上げるというのは、異例のことですが、良かったね!愛ちゃん!
マリーは舞空 瞳ちゃん。
豪華だけれど清楚な白のドレスがとても似合って、しぐさも歌もマリーにとても嵌まっていました。

愛ちゃんがこんなにも熱望していたのだから、『マノン』ではなく『うたかたの恋』を主演させてあげれば良かったのに……
星組は紅ゆずるさん時代に公演していたから無理だったのか……

最後は『不滅の棘』の「♪バンバン」で白の燕尾&ドレスの星組生全員で華やかに終わりました。白一色の『不滅の棘』の舞台とサヨナラの白が重なります。

愛ちゃんが星組生でいた期間は短いので、サヨナラショーは星組生には馴染みのうすい演目からに成らざるを得なかったけれど、素敵なサヨナラショーで本当に良かったです(涙)

愛ちゃんが印象深い役としてあげていたのは、アンリ・ド・ナヴァール@『サンクチュアリ』、ベディーニ@『TOP HAT』、ラスプーチン@『神々の土地』(ウエクミ先生に「きれいに演じないでください」と言われたそうです)、プガチョフ@『黒い瞳』(真風さんのニコライとの友情が清々しかった)、エロール@『不滅の棘』(白一色の愛ちゃんにオーラがあって、真ん中が似合うと思いました)、死@『ロミジュリ』等々でした。

この中でも私が嬉しかったのは、ラスプーチンを選んでくれていたこと。
路線の男役がこんなに汚い格好で、しかも汚れ役でいいの?!と思いましたが、楽しそうに演じていましたよね。
特に大階段を使ったラスプーチン暗殺の場面は圧巻でした。

男役としてはまだまだの部分もあったけれど、朝夏まなとさんトップ時代の愛ちゃんが、懐かしいです。

女装までしたサウサンプトン伯ヘンリー@『Shakespeare』(瀬奈じゅんさんが着たドレスがいちばんフィットしたそうです *´艸`)、ルキーニ@『エリザ』(ルキーニの登場場面で停電が起きて舞台が中断した思い出が……)、まわる鬘の金沢貫一さん@『王妃の館』とかとか。
まぁ様のプレお披露目『TOP HAT』のベディーニ役あたりから、役の幅がどんどん拡がっていった気がします。

ブーケは、白一色で薔薇と胡蝶蘭を組み合わせたもの。
お花渡しの同期生は芹香斗亜さん。

最後の最後は幕前で、礼真琴さんとふたりでちょっとトーク( 〃▽〃)
こっちゃんとは敵同士の役ばかりだったけれど、最後にショーでふたりで踊れて嬉しい。
こっちゃんと踊っていると、こっちゃんにつられて自分はダンサーかと思ってしまう。

「宝塚がいつでも好きだという気持ち」
「男役に完成形はない」
「星組生として卒業できて幸せ」
まだ東京公演があります。
愛ちゃん、最後まで男役を追求し続けて、幸せな卒業の日を迎えてくださいね!


長々と私的な思い出にお付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(__)m

~*~*~*~*~*~*~*~

なぜ私は愛ちゃんの初舞台公演を観ているのだろう❓️とふと疑問になりました。
組み合わせで他の舞台も観ているはず。
衰えた海馬を起動させ、調べた結果……『エリザベート』のウィーン版の引っ越し公演を梅芸に観に行ったのでした。
東京ではコンサート・ヴァージョンしか公演しないということで、これは梅田まで行くしかない!と。
えーと、宝塚は星組公演、しかも初舞台生の公演(^^)
これはチケットをとりましょう、となったのだと思います。
たぶん、『エリザ』がメインだったと思うのですが、なかなか観れない口上付きの初舞台生の公演を観れて、とても良い想い出です。
コメント (2)
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