夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『仮面のロマネスク』(追) ♪

2012-02-29 10:39:47 | 宝塚観劇つれづれ

宙組の中日劇場公演が千秋楽を迎えてしまいました。
ひとりの休演者もなく、1ヵ月を駆け抜けることができて、良かったです

あっという間に過ぎ去った2月でした
とてもとても楽しくて‥‥ちょっとせつない公演でした‥‥

この公演の集合日の前日に発表があったのでしたね‥‥


(公演としては)残るは、いよいよあとひとつとなりました。

月日は駆け足で過ぎていきます‥‥
大事に慈しまねば



名古屋の千秋楽のチケットは、当然手に入らなかったので、楽前日に再び、鯱の国へ行って参りました


劇場は熱かったです
名古屋の街も、ゆるりと春めいていました

16:30の部は、ちや姉さん、みーちゃん、ちーちゃんらがご観劇でした。
入場してきた時に、拍手が起こっていました
みーちゃんとちーちゃんは、時々顔を寄せ合って、盛り上がっているようでした
ちや姉さんは、客席降りのゆうひさんと握手して、めちゃくちゃな笑顔でした


『仮面のロマネスク』

メルトゥイユ侯爵夫人のすみ花ちゃんが、憎らしくさえ思えてきました
彼女なりの理屈で、次々と平然と繰り出すはかりごとを、面白がって実行するヴァルモン子爵。
このふたりは、似た者同士だったのだなぁ‥‥と、つくづく感じました。
だからこそ、惹かれ合う
相手のことをほおってはおけない。

メルトゥイユ夫人は、どんな形であれ、ヴァルモンを繋ぎ止めておきたくて、平然と他人を傷つけます。
ヴァルモンもそれがわかっていて、メルトゥイユ夫人との恋愛ゲームを楽しんでいました。

ところが、トゥールベル夫人の出現が、ゲームを狂わせます。
ヴァルモンがトゥールベル夫人を愛したのは本当だし、それを察知したメルトゥイユ夫人の心情も揺れ動きます。
でも、ヴァルモンのトゥールベル夫人への想いは、いわば麻疹のようなものに思えるのです。

それまで真剣に異性を愛したことのない、ヴァルモンもメルトゥイユ夫人も自分の想いをもてあまし、悲劇へと転がっていった‥‥というところでしょうか‥‥
憎らしくさえ思えたメルトゥイユ夫人が、だんだん哀れに、そして最後には愛しく思えてきました。

メルトゥイユ夫人は、亡命しても、仮面を脱ぎ捨てることはないのだろうな、と思います。
それは祖国に残るヴァルモンも同じ。

だからこそ、最後のふたりだけの舞踏会がせつない

踊るゆうひさんとすみ花ちゃんを見ていて、とても息が合っていて、このふたりはつくづく相性の良いコンビなのだなぁと、嬉しいため息をついたのでした。


‥‥と、自分でも、文才がないなぁと自覚する長文を書き連ねてしまいました
次からは箇条書き

“僕”を一人称にするゆうひさんが新鮮
黒髪に軍服のゆうひさんも新鮮

メルトゥイユ侯爵夫人の執事のロベール(まさこちゃん)と女中頭?のヴィクトワール(せーこちゃん)のカップルが素敵です
ふたりとも長身なので、黒の衣装がよく似合っています。
常識人であるふたりの目線が、観客の目線なのですね。

まさこちゃん、星組でも活躍してください
星組の全国ツアーの『琥珀色~』のルイがまさこちゃんだったら嬉しいのになぁ

かちゃくんのアゾランが嵌まり役。ヴァルモンが大好きなんだろうな
ジュリーちゃん(瀬音リサちゃん)とのカップルが可愛い。

えりちゃんのトゥールベル夫人が、初日に比べてかなり慣れた様子でした。
でも、世慣れない感じは、初日近辺の雰囲気が捨てがたいかも?
ヴァルモンに迫られていつも困惑の表情を見せているけれど、喜びの表情を見せる瞬間もあってよいのでは?(観客にわかるように)

セシルのれーれちゃんの芝居は上手いと思います。(いつぞやの新公では本役さんよりも上手いと感じました。)お姉さんの蘭ちゃんの二番煎じみたいにみられて、絶対に損をしている部分があると思うけれど、れーれちゃんらしく伸びていってほしいです。


原作の、メルトゥイユ夫人、トゥールベル夫人、セシルの悲惨とも言える末路を、宝塚的に改変したこと。
かなり大胆な描写を、時代設定とコスチュームで、さりげなく綺麗に見せていること。
もうひとつの物語として、7月革命の時代背景を用意したこと。
何気ないひとつのセリフでも、それが伏線となり、伏線が悉く回収されていること。
ちゃんとした台本のお芝居を観るのは楽しいなと思わせてくれた『仮面のロマネスク』でした

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『源氏物語 千年の謎 』~ 映画を見ました。

2012-02-12 18:33:30 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。

当市での公開最終週になってやっと「源氏物語 千年の謎」の映画をみてきました。


原作本は‥‥

『源氏物語 悲しみの皇子 』 高山由紀子・著 角川書店

“原作ありき”ではなくて、最初に“映画ありき”で書かれたノベライズ本のようです

表紙のイラストがきれいだったので、昨年の春頃、この本を買って読み始めたのですが‥‥
途中で中断していたら‥‥
読み終えた時には、文庫本が出ていました


「源氏物語」の制作秘話?を、紫式部・藤原道長・彰子皇后・安倍晴明らをからめて描き、もう一方でいわゆる「源氏物語」が進行します。

「源氏物語」は、ノベライズ本同様、ほんの最初の方だけを映画化してあります。
登場する女君は、桐壺・藤壺・夕顔・葵の上・六条御息所まで。

いろいろ事件は起きますが、光君が、精神的にも社会的にも本当の苦悩を知る以前の、それこそ“わたしは何をしても許されるのですよ”という天衣無縫な時期のエピソード集です。

2時間と少しの上映時間に、いろいろ詰め込めないのはわかっていますが、「源氏物語」としては、かなり物足りないものでした。


では“千年の謎”の方は?というと‥‥
「えっこれが千年の謎なの」というレベルなのでした
2001年に映画化された「源氏物語」が、同じような視点だったような‥‥
配給会社は違うけれどね~(今回のは東宝)

『千年の恋 ひかる源氏物語』 2001年12月公開 配給・東映

“千年の謎”については、井沢元彦氏の著者に説得力があると思いました。

「源氏物語はなぜ書かれたのか」 井沢元彦・著 角川文庫


では、見に行って楽しくなかったの?と問われれば、否楽しめました

ストーリーが分かりやすく作ってあるし、光君は嵌まり役だし。
それとセットが、時代考証を踏まえて、とても細かくしっかり作ってありました。
お衣装も眼福でした

「源氏物語」ファンとしては、大スクリーンで見れて良かったです

『源氏物語 千年の謎 』
《主なキャスト》
・光源氏…生田斗真
・桐壺/藤壺…真木よう子
・葵の上…多部未華子
・夕顔…芦名星
・六条御息所…田中麗奈

・紫式部…中谷美紀
・藤原道長…東山紀之

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『Apasionado!! Ⅱ』 ♪

2012-02-11 08:22:43 | 宝塚観劇つれづれ

休憩が終わりに近づいて、幕に浮かび上がった、きらびやかな“Apasionado!!”の電飾を目にした瞬間、やはり博多座の記憶が、次々とフラッシュバックしていきました。

やがて…開幕して…

例の巨大なマント?に包まれたゆうひさんと再会して…

意外と冷静に観ていられました。
メンバーは違うけれど、再演だから、初日だけど余裕があるなぁ~などと感じつつ観始めました。

ですが、それは最初だけで、次々と新しい発見がありました


ヴァンパイアの場面

博多では、綾瀬あきなちゃんが操られたお人形という感じでしたが、すみれ乃麗ちゃんはたおやかで無垢な少女でした。
それに合わせてか、ドラキュラ役のみっちゃんもお芝居が深くなっていました。
歌手のふたりは、初日はまだバランスがつかめなかったかな?回を重ねる毎に、ハーモニーが綺麗になっていったように思います。


ヴァレンチノ

七海ひろきくんのナターシャ、綺麗だったです。
ゆうひさんが独りで踊るところが大好き
お芝居の『ヴァレンチノ』を観たから、思い入れが深い場面になりました。

お花ちゃん

客席降りもあって、初日から大盛り上がりでした
まさこさんが歌詞に合わせて猫耳をつけてきたり(次の回は猫テイストだけど、別の鬘でした)、すっしぃさんの迫力のウィンクとか…
かちゃくんはやっぱりちゃんと綺麗でした
ゆうひさんのキラキラ衣装が、新しくなっていました
前のは『コパカバーナ』のだったと思うのだけど、かしちゃんが博多で着たものを、ゆうひさんも博多で着るのだなぁ~なんて感慨をもって眺めていましたね(遠い眼)


ドリームガールズ

美穂圭子さんをセンターに、お姉さま方が大胆なスリットの入ったドレスで一曲歌ってくれました
美穂さんが好きなわたしは、これはとても嬉しかったです。


ともちんの新場面

毎回、違う扉からの、ともちんの登場です。
“百獣の王”設定なので、鬘も歌も大迫力
その時、舞台上では6人の娘役さんたちが踊っているのですが、大海亜呼ちゃんの存在感がすごい
ショーではいつも目を惹き付けられます。


ラグリマ

今回の涙腺決壊ポイントがここでした…
ゆうひさんの組のみんなを見つめるまなざしが、優しくて優しくて…博多の時の緊張した面持ちから一転していて…歳月だけではない、積み重ねられたいろんなものを感じました。
歌が、みっちゃんとともちんのデュエットになっていたのですが、ふたりのハーモニーをもっとたくさん聴きたかったです。


デュエットダンス

新しくなっていました。
これはこれで、とても素敵で、ゆうひさんとすみ花ちゃんが培ってきた信頼関係をしっかりと感じられるものでした
ですが…
ここは、みっちゃんの歌で踊って欲しかったな…


まだまだ書きたいことがあり、書き忘れていることも有るのでしょうが、とりあえず思いついたことを、ピックアップしてみました。

とにかく、好きな場面の連続で、ものすごく楽しかったです
少人数で凝縮されたショーだったせいか、ゆうひさんとすみ花ちゃんを中心に築き上げられてきた宙組のパワーが一気に爆発したような感のある『Apasionado!! Ⅱ』でした。

そして、まさこさん。これで宙組最後なんですねゆうひさんを見送ってから、星組に行って欲しかったけれど…今までどうもありがとう
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北帰行(笑) @ひとりごとな《Diary》

2012-02-03 11:01:31 | 日々のつれづれ

今日は節分で、あすからは春です\(^^)/
暦の上だけとはいえ、嬉しいものです


家の辺りは、どっさりと雪が降って、全国ニュースでも取り上げられていました

一昨日から、気象協会の携帯サイトで、ずっと積雪量をチェックしてましたが‥‥膝が埋まるくらい新雪が降ったかな?

雪片付けをしなくてはならないかと思うと、帰るのが憂鬱です


名古屋も雪降りでした。

こちらも頻繁に全国ニュースで取り上げられていました
雪片付けグッズを使えば、ものの5分で片付く雪も、名古屋では普通にアルミのスコップを使っているのを見て、これはこれで大変だと思いました。


今日は月組の初日です。
昨日のうちにムラに向かうと言っていた、きりやんファンの地元の友人は無事に行けたのでしょうか?


さて、ゆーうつ~とばかりも言っていられないので、名古屋駅に向かいました。

東海道新幹線は本日40分遅れ
米原あたりで降った雪のために、徐行運転中。
名古屋駅で、雪払いの作業をしていました。
指定を取った「のぞみ」を待ってもよかったのですが、とりあえず東京に近づくために、停まっていた新幹線の自由席に乗りました。
わりと空いていると思ったら、「ひかり」だった‥‥
これだから、田舎もんは‥‥


東京は快晴です。
空が青くてキラキラ光っています
「つばさ」は今日は15分遅れ
折り返しの列車がまだ来ません。
のあたりできっと徐行してきていますね~
昨日は午後から運休だったことを考えれば、ラッキーな日程で出かけてきたと思います。
迷ったけれど、3公演連続で観てよかった


幸せな気持ちをかかえながらこれから帰ります

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『仮面のロマネスク』 ♪

2012-02-02 23:25:25 | 宝塚観劇つれづれ

観てきました

初日には、劇場ロビーで柴田先生と理事長サンをお見かけしました。
柴田先生はお元気そうで、何よりです



セールで復刻DVDを購入したのですが、まだ未見のまま
人間関係の予習に、さいとうちほさんの漫画『子爵ヴァルモン』を読みました
以下、ネタバレしていますのでご注意くださいませ。



心理劇として有名ですし、もちろん舞台もちゃんと心理劇だったのですが、“別れと滅びの美学”の様相が色濃く仕上がっていました。

特に、ヴァルモンとメルトゥイユ夫人は、享楽に身を任せながらも、貴族の時代の終焉を感じて、自分自身を覚めた眼でみながら、行動している気がしました。


ゆうひさん@ヴァルモン子爵

“たらし”のゆうひさんはなかなか素敵です
ただの“女たらし”ではなく、“人たらし”なのだろうな、という魅力的な人物でした。
公演チラシのあのビジュアルが動き出すと、ただの色悪?ではなく、敢えて閉じ込めてある人間味も動き出すのです。
髪の毛のウェーブの具合など、ヴァルモンの表情に合わせて、とても細かく吟味された鬘だと思いました。
それに、衣装の数がすごくたくさん
軍服系もよろしいのですがステッキ片手の散歩のシーンのグレーのお衣装が新鮮でかなり好きです


すみ花ちゃん@メルトゥイユ侯爵夫人

すみ花ちゃんの代表作が生まれたと思いました。
豪華なドレスに負けない華やかさや品格があり、すみ花ちゃん独特のセリフ廻しが、役にとても合っていたと思います。
最後にヴァルモンに向かって言った「楽しかったわ」が、このお芝居の締めくくりとして、ものすごく自然に胸にストンと落ちてきました。
すみ花ちゃんのドレスの数もすごかったです。


みっちゃん@ダンスニー男爵

純朴な22歳の青年。
初日にして、迷いのない役作りをしているように感じました。
とても芝居巧者な印象です。
ゆうひさんとの掛け合いのお芝居になると、良い意味で肩の力が抜けている気がしました


えりちゃん@トゥールベル法院長夫人

大役です。
雰囲気もよく頑張っていました。
初日よりも次の回の方が、役の振り幅(貞淑な貴婦人~恋に破れるまでの感情の温度差みたいなもの)がより伝わってきたので、きっと回を重ねるにつれて、もっともっと嵌まり役になっていくのだと思います。


その他、なかなか書ききれませんが、下級生に至るまでちゃんとお芝居の本筋に絡む役があって、さすがに柴田先生の脚本だと思いました

それと『仮面のロマネスク』というタイトルが言い得て妙だと感心するばかりです。

初演は阪神淡路大震災後の97年、再演は東日本大震災後の今年。
メルトゥイユ夫人の「楽しかったわ」は過去への懐古だけではなく、新しい一歩を踏み出そうとする、登場人物たち、さらには私たちへのエールとも受け取れたのでした‥‥
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