花組 博多座公演のライブビューイングを観てきました。
5月25日 15時30分の公演です。
場所は、仙台駅前の TOHOシネマズ仙台 🚌💨
『あかねさす紫の花』
Bパターンのほう。
中大兄皇子 バージョンです。
私にとってお馴染みの『あかねさす紫の花』は、一路真輝さんや瀬奈じゅんさんが大海人皇子を演じたバージョンです。
なので、中大兄皇子バージョンをちゃんと観るのは初めてかも 🔰
以下、あくまでも個人的な感想です。
乱暴にバサッと言ってしまいますと……
救いのないストーリーでした😱
もっと過激な発言をすると、これは中大兄皇子のパワハラでは?!
額田女王の気持ちが大海人から中大兄に傾いてしまったら、大海人も気持ちに決着をつけただろうし、中大兄の力ずくで奪いとった感も薄れます。
でも、額田の気持ちは最後まで大海人の下にある、でも中大兄を嫌っているわけではないと感じた演出だったので、なんだかなぁ、とモヤモヤしたのでした。
(当時の感覚では当たり前のことでも、どうしても現代の感覚で恋愛をとらえてしまうのですよね……)
しかも額田が(気持ちがどうあれ)中大兄の妃になったことで、天比古の額田を崇拝する気持ちがプツンと切れて、天比古の人生も闇に沈んでいく……
こういう感想を抱いてしまったので、観ていて、うん!わかる!となったのは、大海人皇子と鏡女王の気持ちだったのでした。
それと、今回の演出には柴田侑宏センセのお名前がなくて大野拓史センセだけのようなのですが、中大兄と大海人と額田をめぐるエピソードや有間皇子のエピソード、このあとに起こる壬申の乱などについて、観客が熟知しているという前提で演出しているのが気になりました。
さて、配役。
みりおくんの中大兄には上記のような理由で感情移入ができなかったのですが……すみません💦
絶対的な権力者の風格は感じられました。
それと衣装がとても手が込んでいるのです。
衣装がすごいのは額田女王もでした🌟
大スクリーンでアップになると、特に鬘と髪飾りの細工が細やかなことに目を見張りました。
ゆきちゃんの、“ あかねさす〜 ” は朗詠も歌もさすがでした。
かれいくんの大海人は本当に熱演でした 🔥
額田に対して弟キャラにならずに、きちんと包容力のある男性にみえました。
そして感情移入できたもう一人が鏡女王のべーちゃん。
中大兄の愛情が戻らないのを悟って身を引くというか、なかば投げやりに鎌足に身を預けようとする心持ちが悲しかったです。
そして、ちなつちゃんの天比古。
仏師の修業も上手くいきかけていたのに、中大兄の妃である額田と出会ってしまい、絶望する。
自分が少年の頃に憧れ、仏像に姿を写したいと望んだ額田はもういない……
天比古がその後、額田に再び出会ってあの頃の気持ちを取り戻す機会はもうなさそうだし。
天比古の人生をどういうふうに観客に提示したいのか、私には演出の意図がよくわかりませんでした。
みずらの髪型の頬を上気させた少年、生きる希望を失ってしまった青年、ストーリーを動かす人物ではないけれど、天比古の気持ちの揺れというのは、中大兄が作りあげた時代の揺れとリンクしているようにも感じました。
というふうに考えると、天比古の比重というのは大きいのね 😀
※ちなつちゃんが中大兄皇子を演じるAパターンのLIVE中継もとても見たかったのです。ちなつちゃんの中大兄は、きっと祐飛さんの中大兄と面差しが似ているのかな?💕というのもあって。でもその日は前もって別の舞台のチケットを取ってしまっていたのでした 😵 そのうち、映像で見られるといいな。
あきらくんの鎌足は、厳格な政治家でした。
スマートでクール。
鏡女王をもらいうけたいと鏡王に頼む時でさえ、僅かな感情しかあらわさず、鎌足とはそういう人間なのだと分かりやすかったです。
その他では……
勝麻呂の和海しょうくんがソロで歌ったり、セリフもたくさんあって活躍していて嬉しい😃
天比古の兄の銀麻呂の天真みちるくんの度量が大きくて、弟思いの気持ちがよく伝わってきました。
額田に仕える舟坂は芽吹幸奈さん。上級生らしい貫禄が役にはまっていて、セリフの声がとてもきれいでした。
十市皇女に音くり寿ちゃん、鸕野皇女に華優希ちゃんというのは納得の配役ですね。ふたりとも可愛かったです💐
『Sante‼︎ 』
昨年の夏のワインのショーですね🍷
客席降りがあるのですが、博多座なのに、例のグラスを持っている方がとても多くて、楽しそうに乾杯していました🥂
幕開きの美女5人。
スクリーンなので大きくひとりずつアップになります。
最初の場面なのでお化粧もバッチリ、鬘も綺麗でみんなしっかり美女でした✨
美穂圭子さんと星条海斗さんのポジションには誰が入るかな?と思っていたら、「愛の讃歌」のところは、ちなつちゃんとベーちゃんで💕
このふたりの並びは、ほっこりして好きなのですよね😃悲しい場面だけれど。
ベーちゃんの「愛の讃歌」もなかなかの聴きごたえでした。
そして黒燕尾で踊る「乾杯」。人数が少ないので博多座の中くらいの(15段くらい?)階段がちょうど良く、とても映えていました。
少ない人数で次から次へと場面をこなしていくので、みんな汗だく💦
アップになるのでよくわかります。
一公演終わるたびに、すごく体力を消耗しているのだろうな……
鍛え抜かれたタカラジェンヌだからこそできる公演だわ👏
今日が千秋楽だったのですね。
おつかれさまでした🎉🎉🎉
休憩中の博多座の館内アナウンスも一部聞こえてきました。
ロビーのお弁当やお土産の案内をしているのね 🍱 🎁
出店がたくさん並んで、わいわいと活気のある広いロビーを思い出して懐かしくなりました。
もう行くことはないでしょうが……居心地のよい素敵な劇場でした。