夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『モーツァルト!』≪帝劇・2≫

2014-12-25 23:30:00 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

ヴァルトシュテッテン男爵夫人は香寿たつきさん。
二演目からの出演だから、初演メンバーとキャリアはあまり変わりません。
だから名曲「星から降る金」はとても堂々と歌い上げます。
その歌いぶりによって、男爵夫人がヴォルフガングに求める、「自分の才能を開花させるためには親からも故郷からも離れなくては」という主張がとても強く感じられます。
あげくに、二幕でも「星から降る」をリプライズして、「大人になった男にはもう父親は必要ないのよ」と言いはなち、結果的にヴォルフガングの苦悩が増してしまう…
涼風真世さんと香寿さんがWキャストの時は、涼風さんの方が、ヴォルフガングの才能により強い執着を示した役作りに思えたのですが、今回の香寿夫人は涼風夫人を超えていました。
星から降る金」をどう聴かせるかで、ヴァルトシュテッテン男爵夫人の印象が変わってくるのですよね…
今回の新キャストの春野寿美礼さんは、どんな歌い方をしているのでしょう?

ナンネル・モーツァルトも新キャストになりました
花總まりさん。
誤解を恐れずに言ってしまいますが、芳雄くんファイナルなのだから、ナンネルは初演以来の高橋由美子さんでよかったのでは?と感じます。
花ちゃんにはこのあと、タイトルロールの大役が控えているのだし。
自分にも才能はあったはずなのに、“女”という理由だけで音楽への道を閉ざされてしまったナンネル。
そのあたりを高橋由美子さんは、地に足が着いた人間らしさを出して演じていたと思います。
花ちゃんは、良くも悪くも、この世の中で生きていくことの息苦しさを感じさせるナンネルでした。

ナンネルとレオポルドは、弟の、息子の才能をどこまで理解していたのか?考え出すときりがないのですが…
ヴォルフガングの才能を“憎むほどまでに愛していた”のは、コロレド大司教だったのかな?と思います…

さて、帝劇では千穐楽だったので、主要キャストのご挨拶がありました。
初演~3演目まで芳雄くんとダブルキャストだった中川晃教くんや、小池修一郎氏も登場して、和やかな千穐楽でした
まだ梅芸公演も残っていますしね
ご挨拶の模様は、カットなしで、toho channel がYouTubeにupしてくれていますので、興味のある方は、視聴なさってくださいね

(終わり)

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『モーツァルト!』≪帝劇・1≫

2014-12-25 23:00:00 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

12月にひとつだけ舞台を観ました。

『モーツァルト!』です。

千穐楽のチケットを握りしめ久しぶりに有楽町駅に降り立ちました

ですが、帝劇には向かわずに、先ずは国際フォーラムの展示室で開催中の「宝塚歌劇 100年展」を鑑賞。

その後、すぐ目の前の帝劇へ。
入場してすぐに、DVDの予約をしました

そうなんです
『モーツァルト!』は帝劇で上演されたミュージカルでは初めて、DVD化されるのです
芳雄くんがファイナルだから、芳雄くんver.は当然、予約するとして‥‥
ちょっと悩んで、育三郎くんver.も予約してしまいました

『モーツァルト!』は5演目ですが、今回は my初日が千穐楽です。
過去に何度も観ているとはいえ、心してかからねば

芳雄くんのヴォルフガングはとにかく安定の上手さ。上手すぎてヴォルフガングの苦悩が伝わらない?いえいえ、そんなことはありません。
一幕の未熟で傲慢な様子より、どちらかというと、二幕のウィーンでそれなりの成功をおさめてからの苦悩がストレートに伝わってきました。
才能(アマデ)の命ずるままに生きることは、幸せを捨てることではないのか
とくに、「魔笛」が成功して名声を確固たるものにしたものの、「レクイエム」の作曲に次第に行き詰まっていく表情…
初演、二演目の頃の体当たりで演じていた芳雄くんヴォルフが懐かしかったりもしましたが

その他の初演からのメンバーたち、山口祐一郎さん(コロレド大司教)、市村正親さん(レオポルド・モーツァルト)も勿論、安心の上手さ。
祐一郎さんの声量に酔いしれ、今作品で舞台に復帰した市村さんからは父親の想いがいたいほど伝わり‥‥

そして、シカネーダーはこれも初演からの吉野圭吾さん
“げきぴあ”の圭吾さんのインタビュー記事を読んでいたので‥‥5演目にして、ちょっと『モーツァルト!』の観方が変わりました。
『モーツァルト!』は、みんなしてヴォルフガングの才能をむしり取っていく物語なのだなぁ‥‥と。

シカネーダーやヴァルトシュテッテン男爵夫人は、いつも変わらずヴォルフガングの味方・後援者だけれど、その根底にあるのは自分の名声を高めることなんですよね。
コロレド大司教にいたっては彼の才能を囲いこもうとします。モーツァルトという逸材を自由に操れるという、他の君主や領主に対する優越感のために。最高の教育を受けて、今でも研究熱心な彼にとっては、その辺のチャラい若者にしか見えないヴォルフガングに宿る才能は、嫉妬の対象でしかないのだろうな‥‥

で、吉野シカネーダー。ステッキや帽子などの小道具使いもスマートに成功
手拍子しながら「ちょっぴりオツムに~」を聴いているとやっぱりテンションが上がります
インタビューを読んだせいか、シカネーダーの顔つきに、「ヴォルフガングを利用して俺もbigになってやるぜ」感がありありと
観劇前は、吉野シカネーダーも芳雄くんといっしょにファイナルでいいかな~と思っていましたが、やっぱり次の時もやってほしいです。

(続く)
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HAPPY BIRTHDAY TO ☆▽\(^^)

2014-12-25 11:00:01 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯

ブログ更新お休み中ですが、これだけは書いておきたいと思い、こっそり出てきました。

お休み中にもかかわらず、毎日、訪れてくださる方々がいらっしゃって、本当にありがとうございますm(__)m


タイトルの「TO」のあとには、当然、Oscarが入りますね

Happy Birthday to My Dear Oscar


宙組公演の幕開き、まだ幼いお姉さまたちが、新しい生命の誕生を待って、はしゃぎ回っている場面が目にうかびます
この場面って必要なのかしら?とか、18世紀のヴェルサイユに現代と同じようなクリスマスツリーはあったのかしら?などとぼんやり考えながら観劇していた日々から、はや半年以上経ってしまいました。


2014年は、オスカルさまとの新しい出逢いがいろいろとありました


オスカルさまメインの物語はありませんでしたが、フェルゼン編、アラン編、ジェローデル編partⅡ、と3本の新作が発表されました。

それらに、ときおり登場するオスカルさま
あーオスカルさまがこんなになっちゃってという歪んだお顔も拝見しましたしこんなオスカルさまは嫌だというキャラに変わったりもしていましたがとにかく新しいオスカルさまに出逢えたのは、良かったかな
これからも episode を描き続ける宣言をなさっている理○子先生ですが‥‥
また ネ申 のような何かが降りてきたら良いな

コミックスの11巻もでましたし、とどめは『ゼクシィ』2月号の付録でしょうか

タイアップも思い出せないほどありました。
最近の話題は、チャンネル5.5の、みじんこオスカルさま?
夏頃に某エステとタイアップしていましたが、有楽町駅前で販促で配っていた、A4サイズのオスカルさまとアントワネット陛下のクリアファイルをもらいましたよ


さて、宝塚歌劇では、3月の雪組全国ツアーでの、ちぎちゃんオスカルとの出会いから始まりました
綺麗だったし、ともみんアンドレとの相性も良いオスカルでした
梅芸で観ましたが、全ツ仕様の小規模感は否めない舞台装置ながら、やっぱり『ベルサイユのばら』は華やかだわと思ったのでした。
この場合、「華やか=色の洪水」という面も強いです
生徒さんたちは、背景や衣装の、これでもかという派手派手な色がなくても、十分に華やかなのにね
塗り絵があったら、素人でも簡単に塗れてしまう色使いというのが何とも
宝塚の『ベルばら』にはchicという言葉は、ずうっと無縁ですしね

そして5月。宙組の「オスカル編」
100周年の本公演だから、特出があるかな?とちょっと期待をしたのですが、組内の役がわりで上演されました。
昨年の雪組への特出時から、この人はオスカル役者だわとはわかってはいましたが、かなめちゃんにオスカルがあんなに似合うとは
相も変わらずしょうもない脚本でしたが動くオスカルさまを眺めているだけで、眼福でございました
正義感が強い、感情を表に出すことをいとわない凛々しいオスカルだったと思います

同時期、中日劇場では『フェルゼンとマリー・アントワネット編』を上演。
脇役に回ってしまった、ききちゃんオスカルでしたが、頑張っていました
ビジュアルも良かったし、フェルゼンに恋する儚げな雰囲気もありました。
惜しいのは、フェルゼンとのバランスの悪さかな?

そしてラストはかいちゃんオスカル
真打ちとも言えるかなめオスカルを間近で見ていただけにやりにくい部分もあったとは思いますが、かいちゃんの個性を生かしたオスカルでした。
真っ直ぐに育って、瞳を輝かせながら臆することなく理想を語る、そして行動する、そんなオスカルさまだったと思います。

99周年から始まった『ベルサイユのばら』の上演。
花組が台湾公演でもやるそうですがそれが終わったら、暫くは封印してもらいたいものです
くれぐれも○田氏が、凱旋公演やしょーもない外伝などを考えつきませんよーに


さてさて、2015年はオスカルさまとどんな出逢いがあるのでしょうか?
o(^-^)o




今年もお読みいただきまして、どうもありがとうございましたm(__)m

それでは、みなさま。
良いお年をお迎えください。

コメント (2)
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