夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

'21年に読んだ本の中から(小説以外)

2021-12-31 21:40:37 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。
読書家ではないので、たいして本を読んでいるわけではありませんし、たぶん、傾向も偏っているだろうなとは思います。
それでも何を読んだかの記録は残してあるので、'21年に読んだ本の中から印象深かった何冊かについて書き留めておきたいと思います。
スマホ等で試し読みはしますが、実際に通読するのは、全て紙の本という、相変わらずのアナログ派です。

先ず小説以外では・・・


📖『一度きりの大泉の話』(萩尾望都 河出書房新社 '21/4/21発売)

これを読み終えたときの衝撃はすごかったです。
萩尾望都先生が渾身の精神力で書かれたのだというオーラがひしひしと伝わってきました。
世間でどんなに絶賛されようとも、長い間、自らの創作活動に枷をはめてしまったことの顛末が詳しく語られていました。
救いは、周りの方々が詮索せずに傷心の萩尾望都先生を温かな心で受け入れてくれたことでしょうか?

もう一方の当事者である竹宮惠子先生にしても、自分らしい創作を突き詰める過程から発してしまった言葉が、こんなにも大きな槍となって、相手の心に突き刺さるとは微塵も思っていなかったわけだし、竹宮惠子先生サイドから見れば、無理からぬ一面もあったのかなと。

創作とは何なのか?
50年近く前の、少女漫画の大きな飛躍の時期の、創作に対する真摯な姿勢を超えた執念とでも呼ぶものを垣間見た思いです。

何度も言いますが、萩尾望都先生、これを世に出してくださってありがとうございました。

と、重ねて言いますのも、この本から受け取ったものはそれだけではなかったからです。
じわじわと時をおいて私の心に入り込んで棲み付いたのは、なぜ、10代20代の若いときにもっと頑張れなかったのか?!という後悔の念だったのでした。

この本を読んだ、昔からずっと萩尾望都先生の大ファンである同い年の友人は、「ぞくぞく、ざわざわした」と言いました。
たぶん、私と同じ感情を抱いたような気がするのですが、私から見れば友人は、私よりもちゃんと努力してそれに見合うしっかりとした人生を送っているよ・・・


📖『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー・2』(ブレイディみかこ 新潮社 '21/9/16発売)

'19年に出版されて話題になった『ぼくイエ』の続編で完結編と銘打ってあります。
何年か前までは荒れていたけれど何とかふつうの状態になった公立の中学校に入学した、ブレイディみかこさんの息子さんのエピソードを中心に、「地べた」のイギリスの人々の様子を描いています。

『ぼくイエ』は、ブレイディみかこさん初読みで図書館から借りて読みましたが、『2』のほうはちゃんと購入して一気読みでした。(実は一気読みしたため記憶があやふやな部分が多い😰再読したい!と思い続けて数ヶ月😱『ぼくイエ』のほうも折よく文庫になったので購入しました。)

印象的なのは、息子くんの心情の微妙な変化です。
息子くんは、カトリックのレベルの高い小学校に通っていて、そのまま中学校に上がることが出来たし、周囲もそれを勧めた。(というか、進学を疑っていなかった?)
でも、両親はあえて?全く別の環境の公立中学校に入学させた。
『ぼくイエ』では、その新しい環境をめいっぱい楽しんでいた息子くんが、『2』ではカトリックの中学校に進学しても良かったのかな?と迷いを口にするあたりで、終わります。
これは息子くんが「格差社会」というものを膚で感じるようになったからではないか?
未来の可能性を拡げるためには、少しでも上の階層に属しているほうがいいのではないか?と感じはじめたからではないか?

この本の帯やら販促物の《一生モノの課題図書》というコピーは凄いと思います!
思い出して読み返したくなる2冊です。

にしても、ブレイディみかこさんの著書を読むたびに、自分の英語力の無さをひしひしと感じるのでした。(意味がわからない単語がざくざく⤵️)


📖『Go To マリコ』(林真理子 文藝春秋 '21/3/10発売)

林真理子さんが「週刊文春」に長期連載しているエッセイの前年分をまとめたものが、春先に出版されます。
これは身の回りのあれこれもありますが、時事エッセイでもあるので文庫化を待たずに、この10年くらいは毎春、購入して読んでいます。
林真理子さんはエッセイの名手だと思う。
話題が全く違う方向に飛んでも、違和感を抱かせない文章です。

林真理子さんのYouTube channel 「マリコ書房」も時々見ますが・・・紹介される書籍そのものよりも、ファッション(上半身だけですが)や髪型やちょっと痩せられたかな?とか映り方にまず目がいってしまうダメなわたくし。
でも同じ小説家目線で書籍を紹介するので、視点が新鮮でなかなか面白いです。


数少ないながらも '21年に読んで印象深かった小説以外の3冊でした。

一時期、いわゆるお片付け本を読み漁っていましたが(ほとんどが図書館本💦)、お片付け本のマイブームは終わったもよう。
いろいろ知識は仕入れましたし、まず動いて、動きながら次を考えるのが、自分の性格に合っているとわかったというのもあります。
先ず動く!ですね💦

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