緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

マヌエル・ポンセ作曲、アンドレス・セゴビア演奏「ソナタ・ロマンティカ(シューベルト讃)」を久しぶりに聴く

2024-06-15 00:38:31 | ギター
今日は勤め先の新人歓迎会があった。
会社の飲み会は疲れる。19時から始まったので帰りは遅くなったが、飲み足りなかったせいか家で日本酒「司牡丹」を飲む。
この日本酒はとてもいい味だ。味わい深い。精米歩合70%。高知県産四万十町産米100%使用。

久しぶりに、アンドレス・セゴビアが確か1964年に録音した、マヌエル・ポンセ作曲「ソナタ・ロマンティカ(シューベルト讃)」を聴いた。
セゴビアが71歳頃の演奏だ。

30代後半から40代にかけて、この曲と、フォーレの夜想曲と舟歌を週末の深夜に聴き入ったものだった。
それは脳が覚醒するほど至福の時であった。

数多くあるセゴビアの録音の中でもこの「ソナタ・ロマンティカ」は最高レベルの演奏だと思っている。神技的な演奏といっていい。これ以上の演奏はありえないと感じる。
とりわけ第3楽章が素晴らしい。
今日久しぶりに聴いたが、セゴビアの音がまるで1つの感情を持つ生命体のように感じられるのである。
これほどの音楽を表現するのに必要なテクニックというものが、いわゆる運動機能的なものを超越しているのである。

是非、注意深く集中して聴いていただきたいと願う。
音楽を演奏する、芸術を表現するということが、究極的にはこういうことなのか、というのが感じられてくる。
必ず大きなものが得られると思っている。

Youtubeに投稿されていた。しかし音量が小さい。ボリュームを大きくする必要がある。

Segovia : Sonata Romantica by Manuel Ponce


コメント

テレビドラマ「パーセント」を見る

2024-06-09 22:39:12 | ドラマ
この土日は合奏練習も無く、久しぶりにゆっくり出来る休日ではあったのだが、大半の時間をマンドリン合奏の個人練習に費やした。
行きたい魅力的なコンサートもあったが我慢であった。

そんな中、息抜きに録画していおいたNHKのテレビドラマを見た。
土曜日の夜に放映されていた「パーセント」というドラマであった。
全4話。3話と4話の途中から録画しておいたが、1話と2話は録画していなかったので、NHKのオンデマンドというサービスを初めて利用してみた。
いわゆる見逃し配信というやつだ。

これはなかなかいいドラマだった。
人と人とのさまざまな葛藤、ぶつかり合いの中で、何が大切なのかを描きだそうとしているように思えた。
それは「自分の本当の気持ちは何なのかということを知ること」、「人は本当の本心の気持ちでしか他人を動かすことは出来ないのだ」ということをテーマにしているのではないかと思った。
そして人間は本当は暖かい存在なんだ、と感じさせてくれる。

お勧めです。

コメント

自己肯定感を取り戻すには

2024-06-07 23:18:47 | 心理
今日の夜、4年前の講習会で親しくなった仙台在住の友人とzoomで会話をした。
いつもはライン電話で話すのであるが、今回zoomにしたのは友人の提案で、私のギター演奏を聴いてくれることになったためだ。

目的は演奏時の緊張緩和だ。友人の計らいで、数か月後に控えている演奏会で弾く難しいパッセージをzoomでの対面で聴いてもらった。
友人は現在も心理に関する講習を受講している。

zoomが終わったあとに、Youtubeでうつ病の根本原因について解説した動画をたまたま見つけた。
この動画によると、「うつ病の原因は、自己肯定感を失うこと」と説明している。
そして、自己肯定感を失った人はある思考パターンを持っているのだという。
その思考パターンとは、まず1つ目として「自分は必要のない人間である」ということがあげられていた。
次に挙げられていたのは「世の中は自分に味方してくれない」ということ。
このような思考パターンによりうつ病になっている人は、薬物療法が効かないのだという。

では薬では治らないこのようなうつ病から回復するにはどうしたらよいのか。
動画の解説はこのように述べる。
「自己肯定感を回復させるには人から大切にされることが必要である」
「小さな喜びの体験を積み重ねること」
「癒されることが必要。自然に回復するのを待つ」

薬物療法が効くうつ病は、セロトニンが一時的に減少しているような生物学的な要因による場合であり、自己否定、いじめや虐待などによるトラウマ体験により形成された否定的な観念(継続的な自動思考)とそれに紐づくマイナス感情の蓄積による原因の場合は全く効果が無い。
慢性的なうつ病は、不幸な人間関係、環境により自己肯定の能力が失われ、自己否定の構えが自動形成されることで生じ表出されなかったマイナス感情の堆積で起きるものだと言える。
このような重いうつ病から回復させるには先に述べたように、自己肯定感を回復させることが重要であることは確かではあるが、これは口で言うほどそう簡単に出来るものではない。
自己否定の構え、ネガティヴ思考、否定的観念といったものが無意識の領域で根を張り、自動的に発動していることに気付かなければ、いくらポジティブ思考を意識的にしてみたり、プラスのアファメーションしてみても無駄な努力に終わるだけであろう(実際に試したことがある)。
ネガティブな自分を嫌い、そのような自分を変えることを目的にポジティブ思考を意識的に行うと、逆にますますネガティヴな思考や感情が強化されるのだと言われている。
否定されたネガティブな自分が自分を守るためにますます抵抗するからである。

私自身の体験から考えると、最も重要で最優先されるべきことは、「無意識でなされている自己否定、ネガティブな思考、観念への気付き」と「そのような自分になるに至った生き様の振り返り」と「そのような自分になってしまったことに対する無条件の受け入れ、肯定、癒し」ではないかと思っている。
それにしても「自分は誰からも必要とされない人間である」、「世の中は誰も自分に味方してくれない」という感じ方が心を支配しているとは、何と不幸なことであろうか。
コメント