引越しをしたので、2週間ぶりの更新となってしまった。
二十数年、住み慣れた所を出た。
前回の記事で、好きなことをするためには努力を惜しまない、なんてことを言ったが、年明け早々それを実行したことになる。
今まで住んでいた所は辺鄙な町であったが、静かであり、それなりに愛着を感じていたが、思い切って引っ越した。
集合住宅だったので、ギターを弾くにはかなり気を使わなければならなかったのである。
平日は帰りが遅いので夜、ギターを弾くことはなかった。
弾くのは休日の昼間である。土曜、日曜、各2時間づつ。
ずっと、二十数年間このペースで弾いてきた。
しかしもっと弾く時間を取りたい。
夜気兼ねなく弾ける環境を求めて決断した。
住む所は不快、不満であっても意外と変えようとしないものだ。
引越しは大変なエネルギーを要する。短期間でやることが山ほどあるし、お金もかかる。
でも環境を変えることで気分も変わる。
人間、ある程度の我慢は必要であるが、不快、不満、不幸を感じる環境にしがみついていないで、思い切って変えることも必要だと思う。
作家の一色次郎は、生涯で自らの意志で(転勤等必要に迫られてではなく)、何度も住居を変えた。
今度の引っ越し先は、前にも増して辺鄙な場所で、さらに静かな所であるが、夜にギターを弾けるのがいい。
自分はやはり静かな所が性に合っている。
大学を卒業して4回目の引っ越しであるが、最初の引っ越しは就職で、北海道から東京の蒲田という所の近くへの引っ越しであった。
そこに会社の寮があった。この町は、食べたり、ものを買ったりするのに全く不自由のない所であった。
至るところに飲食店や様々な店が立ち並び、駅にはデパートが直結している。
デパートと言っても、安価なものを揃えた庶民的なものだ。
蒲田駅そばの繁華街に初めて行った時、その臭いに吐き気を催した。
店のネオンがやたら目につくが、色彩は基本的に灰色の町。
まさに東京砂漠である。
上京して1年目のある日の夕暮れ、丁度今のような冬の寒い頃であったが、この空虚な灰色の町の中を冬のオレンジ色の夕陽を浴びながら、虚しく歩いていた頃のことを思い出す。
今回の引っ越しで、今まで二十数年間ため込んできた物の多さに辟易した。
就職して給料をもらえるようになると、この物の氾濫した東京砂漠の町で、虚しい気持ちをの穴埋めをするために、たいして欲しくもないものをやたら買ったことがあった。
今回の引っ越しでかなりのものを処分したが、気持ちがすっきりとした。
しかし虚しさから買い求めたものもそれなりに自分の心を助けていたことにも気づいた。
物欲に走るのは、自分が何を求めているのか、本当の気持ちがよく分からないからであろう。
前置きが長くなったが、今年の抱負を続けて書いていきたい。
5.楽器
いい楽器(ギター)とはどのようなものか考えてみる。
まず自分が今まで聴いた録音で印象に残った演奏で使用された楽器をあげてみたい。
1.バリオス作曲:最後のトレモロ、ワルツ第3番、ワルツ第4番 演奏:バルタサール・ベニーテス
使用ギター:イグナシオ・フレタⅠ世(表面板:松 1955年作)
2.タンスマン作曲:ポーランド風組曲 演奏:アンドレス・セゴビア
使用ギター:ホセ・ラミレスⅢ世(表面板:杉、製作年:1964~1965年?)
3.フェルナンド・ソル作曲:「もし私が羊歯だったら」による変奏曲 演奏:西村洋
使用ギター:ヘルマン・ハウザーⅠ世(表面板:松 1937年作)
4.カタロニア民謡 聖母の御子(アンドレス・セゴビア~ホセ・ルイス・ゴンザレス編) 演奏:ホセ・ルイス・ゴンザ レス
使用ギター:ホセ・ラミレスⅢ世(表面板:杉、製作年:1964年)
5.グラナドス作曲 詩的ワルツ集 演奏:ジュリアン・ブリーム
使用ギター:ホセ・ルイス・ロマニリョス(表面板:松、製作年:1973年)
他にもあるだろうが、ぱっと思いつくのは以上である。
いずれも古い時代の楽器であるが、この時代の楽器が音の面では頂点だったと思う。
ギターの表面板には古くから松材が使用されてきたが、
(ここから先は後日書きます)
二十数年、住み慣れた所を出た。
前回の記事で、好きなことをするためには努力を惜しまない、なんてことを言ったが、年明け早々それを実行したことになる。
今まで住んでいた所は辺鄙な町であったが、静かであり、それなりに愛着を感じていたが、思い切って引っ越した。
集合住宅だったので、ギターを弾くにはかなり気を使わなければならなかったのである。
平日は帰りが遅いので夜、ギターを弾くことはなかった。
弾くのは休日の昼間である。土曜、日曜、各2時間づつ。
ずっと、二十数年間このペースで弾いてきた。
しかしもっと弾く時間を取りたい。
夜気兼ねなく弾ける環境を求めて決断した。
住む所は不快、不満であっても意外と変えようとしないものだ。
引越しは大変なエネルギーを要する。短期間でやることが山ほどあるし、お金もかかる。
でも環境を変えることで気分も変わる。
人間、ある程度の我慢は必要であるが、不快、不満、不幸を感じる環境にしがみついていないで、思い切って変えることも必要だと思う。
作家の一色次郎は、生涯で自らの意志で(転勤等必要に迫られてではなく)、何度も住居を変えた。
今度の引っ越し先は、前にも増して辺鄙な場所で、さらに静かな所であるが、夜にギターを弾けるのがいい。
自分はやはり静かな所が性に合っている。
大学を卒業して4回目の引っ越しであるが、最初の引っ越しは就職で、北海道から東京の蒲田という所の近くへの引っ越しであった。
そこに会社の寮があった。この町は、食べたり、ものを買ったりするのに全く不自由のない所であった。
至るところに飲食店や様々な店が立ち並び、駅にはデパートが直結している。
デパートと言っても、安価なものを揃えた庶民的なものだ。
蒲田駅そばの繁華街に初めて行った時、その臭いに吐き気を催した。
店のネオンがやたら目につくが、色彩は基本的に灰色の町。
まさに東京砂漠である。
上京して1年目のある日の夕暮れ、丁度今のような冬の寒い頃であったが、この空虚な灰色の町の中を冬のオレンジ色の夕陽を浴びながら、虚しく歩いていた頃のことを思い出す。
今回の引っ越しで、今まで二十数年間ため込んできた物の多さに辟易した。
就職して給料をもらえるようになると、この物の氾濫した東京砂漠の町で、虚しい気持ちをの穴埋めをするために、たいして欲しくもないものをやたら買ったことがあった。
今回の引っ越しでかなりのものを処分したが、気持ちがすっきりとした。
しかし虚しさから買い求めたものもそれなりに自分の心を助けていたことにも気づいた。
物欲に走るのは、自分が何を求めているのか、本当の気持ちがよく分からないからであろう。
前置きが長くなったが、今年の抱負を続けて書いていきたい。
5.楽器
いい楽器(ギター)とはどのようなものか考えてみる。
まず自分が今まで聴いた録音で印象に残った演奏で使用された楽器をあげてみたい。
1.バリオス作曲:最後のトレモロ、ワルツ第3番、ワルツ第4番 演奏:バルタサール・ベニーテス
使用ギター:イグナシオ・フレタⅠ世(表面板:松 1955年作)
2.タンスマン作曲:ポーランド風組曲 演奏:アンドレス・セゴビア
使用ギター:ホセ・ラミレスⅢ世(表面板:杉、製作年:1964~1965年?)
3.フェルナンド・ソル作曲:「もし私が羊歯だったら」による変奏曲 演奏:西村洋
使用ギター:ヘルマン・ハウザーⅠ世(表面板:松 1937年作)
4.カタロニア民謡 聖母の御子(アンドレス・セゴビア~ホセ・ルイス・ゴンザレス編) 演奏:ホセ・ルイス・ゴンザ レス
使用ギター:ホセ・ラミレスⅢ世(表面板:杉、製作年:1964年)
5.グラナドス作曲 詩的ワルツ集 演奏:ジュリアン・ブリーム
使用ギター:ホセ・ルイス・ロマニリョス(表面板:松、製作年:1973年)
他にもあるだろうが、ぱっと思いつくのは以上である。
いずれも古い時代の楽器であるが、この時代の楽器が音の面では頂点だったと思う。
ギターの表面板には古くから松材が使用されてきたが、
(ここから先は後日書きます)
私は現役時代を含め21回ほど引っ越ししましたが、
これは殆ど転勤が絡んでの引っ越しでした。
その度に家具は傷み妻が嘆いていましたが、現在のところに引っ越してから10年以上たちました。
老人会みたいではありますが、好きなギター音色の同好会もあり、しかも高齢者には買い物も便利です。
今では隣近所や地域の人達とも知り合いが出来、
便利なのでついの棲み処となるかなと思っています。
買い物が便利なことはいいですね。
引越し先は駅までが遠いのが難点です。
バスは通っているようですが、1時間に2本程度、終バスも夜10時までのようです。
休日に出かけるときは、駅まで車で行って、コインパーク(1日250円)を利用しています。
(通勤は車です)
それにしてもTommyさんは21回も引越しされたとは、凄いですね。
いろいろな土地で暮らすことができることも、経験の幅を拡げることができるので、羨ましくも思います。