緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

女声合唱曲「きょうの陽に」を聴く

2021-08-13 00:43:24 | 合唱
女声合唱曲「きょうの陽に」を久しぶりに聴いた。
作詞:新川和江、作曲:高嶋みどり。
合唱曲鑑賞に本格的に取り組むきっかけとなったのが、40数年振りで再会した「木琴」の演奏だったのだが、その数年前、平成14だったと思うが、今は無き、高田馬場駅前のムトウレコードで買った、平成13年度NHK全国学校音楽コンクール全国大会高等学校の部のCDを何気なく買ったのが本当の最初の出会いであった。

この「きょうの陽に」は今まで随分と、何種類もの演奏を聴き比べしてきたが、最も感動し、素晴らしいと思ったのは、東京都共立女子高等学校の演奏(全日本合唱連盟主催の高等学校全国大会(2013年)Aのグループの録音)だ。

中間部のピアノ伴奏が途切れる部分、歌詞で言うと、「ほかならぬわたし自身になるために」の部分は、女性の持つ根源的な「やさしさ」を感じる。
女性が本能的に持つ、母性的な優しさだ。
頭で演奏しようとせず、心の深いところから演奏するから、このような根源的、DNA的と言ってもいい感情が自然に表出されて、聴き手に伝わってくるのだ。

こういう根源的な感情を引き出すって、至難な業ですね。
このような感情は、人の苦悩を分解し、浄化する力がある。
昨今はジェンダーだの、いろいろさかんに言われているが、こういう女性特有の感情をもっと尊いものとして、大事にしていけないのだろうか。

女声合唱曲「きょうの陽に」 東京都共立女子高等学校演奏(全日本合唱連盟主催の高等学校全国大会(2013年)Aのグループ)
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