緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

運指クイズに挑戦(1)

2024-01-10 21:42:42 | ギター
「現代ギター」という名の雑誌を初めて見たのは、中学2年生だった1978年の1月の頃だったと思う。
クラシックギターを始めて1年ほどになった頃であったが、下校途中にたまたま立ち寄った小さなスーパーの書籍売り場に、この現代ギター1978年2月号と、そして現在は廃刊となった「ギターミュージック」1978年2月号が売られていたのである。
このときはじめてクラシックギター専門誌の存在を知ったが、早速読みたくなり、価格の安い方の(450円)ギターミュージックを買ったのが最初だった(ちなみに現代ギターは600円)。
これがとても面白く、役に立つ情報が盛りだくさんの雑誌であったが、その後継続して購入するには至らなかった。(弦を買うのも苦心するほどの財政状態)

次にギター雑誌を買ったのが大学生になったばかりのとき。
あの田舎の大学の生協に驚くべきことに「現代ギター」が置いてあったのだ。1982年の4月の中旬だった。
週刊新潮などと一緒に並べて置かれていたその現代ギターを私は迷わず購入し、午後の授業はさぼって大学を後にした(当時、1年生の6月半ばまで片道2.5~3時間かけて汽車通していた)。
昔の蒸気機関車にけん引されていた古いチョコレート色と紺色の、屋根がアーチ状で椅子が木製、床が板の客車に乗って、その現代ギター1982年4月号をむさぼるようにして読んだことは今でもはっきりと覚えている。北海道の4月は未だ寒く、暖房が故障していると車内アナウンスのあったそのレトロな古い客車の窓際の席で寒さも忘れて夢中になって読んだ。
そして大学1年の6月下旬から大学の近くの下宿に部屋を借りて独り暮らしを始めたのだが、近くの小さな書店にこの「現代ギター」を取り寄せることが出来ないかと訊いてみたところ、「もちろんできますとも」とあっけない答えが返ってきて、それから1年あまり毎月購入することになったのである。

その後は定期購読は止めて、大きな書店に行ったときにたまに買う程度になった。
この大学生の頃に定期購読していた期間のうち、1983年4月号から「運指クイズ」なる企画が連載された。
ギタリストの中川信隆氏の出題、解説によるもので1987年5月号まで4年間続いたようだが、私はこの出題に一度もチャレンジすることはなかった。
何故か分からないが、あまり関心がなかったようだ。
ただ当時はマンドリンクラブの活動もしていたので、運指の全く記入されていないギターパート譜に自分で考えて運指を決めていく作業は好きであった。

40年以上経って、今回このクイズに挑戦しようと思い立った。これは楽しみだ。
自分の答案をこの記事にあげて、後日の記事で中川氏の解答を紹介するというスタイルで進めていこうと思う。
第1回目はサンスのパヴァーヌの一部。問題は下の写真の譜面で、カッコ内に運指をつけよ、というもの。







ヒントとして中川氏は以下の3つを挙げている。

1.同じポジションの音を順次弾く場合、押える指は同じ指を使わない。
2.音が大きく飛躍する場合、開放弦が利用出来る場合はそれを利用する。
3.大きな手の人だけが押弦出来るような運指は、他に方法が無い場合を除いて取らない。

確かにこれは重要なポイントだ。
さて、私の答案は次のようになった。手書き譜で見ずらいけど、青色と赤色の2種類のパターンで考えてみた。
出題はカッコ部のみだが、カッコ以外の譜面にも運指を記入した。









さて、中川氏の解答はいかに(後日の記事にて)。


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