緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

フィルム式カメラはどうなった

2012-02-12 15:25:55 | 写真
こんにちは。
今日は1日休むことができそうです。会社に使われる年代なのでしかたがないのです
が。
さて、今カメラというと殆どがデジタルカメラのこと言うのですが、10年くらい
前まではフィルム式カメラが主流でした。
昨日会社で仕事中にふと、そういえばフィルム式カメラって今は売っているのかな、
ということが浮かんできました。
私は現在は中断していますが、昔、重い撮影機材を担いで美しい自然を撮りに日本
のあちこちを旅していたことがあります。
若い頃は仕事も忙しくなく時間に融通がきいたことや、その頃は精神的に辛く、何か
打開策を求めて行動を起こすためでもありました。20代終わりから30代半ばくら
いの頃です。
昨日久しぶりにその当時使っていたカメラを出してみました。



上の写真の奥のペンタックスMXは中学校時代に新聞配達をして貯めた金ではじめて
買った自分のカメラで、手前のキャノンF1は社会人になってから買ったものです。
いずれもマニュアルフォーカス、機械式シャッターの一昔前のカメラですね。
真鍮製の金属ボディに焼付け塗装を施した頑丈な筐体、ピント合わせ露出合わせ、
フィルムの巻上げ・巻き戻し、シャッター速度の指定など全て手動で行うものでし
た。まさに機械というべき存在でしたね。
その後、オートフォーカスのカメラに取って代わられますが、金属ボディから樹脂製
ボディに変わり、操作は自動化されました。機械というより電気製品という感じで
すね。オートフォーカスのカメラには見向きもしませんでした。
フィルムはネガカラーフィルムとリバーサルフィルムの2種類がありましたが、風景
写真を撮るにはリバーサルフィルムを使いました。
ネガカラーはいくら撮影時に露出を自分で決めても、プリントしたらかなり違う結果
になることが多かったからです。これはフィルムの特性によるものであり、発色や
色の濃さなどはプリント作業に左右される面が大きいからです。
その点リバーサルフィルムは撮影時の露出を忠実に反映しやすいので、値段は高い
ですがよく使いました。

下は今まで撮影した写真の一部です。



有楽町の1枚以外は全てリバーサルフィルムで撮影したものです。
今まで撮影旅行に行った中で最も印象に残っているのは、四国の大堂海岸と東北の
南八甲田です。
四国の大堂海岸はそこまでたどり着くまでが大変でした。確か新幹線で岡山まで行き、
岡山から特急に乗り換え、瀬戸大橋を渡って四国に入り愛媛県の宇和島まで行き、
宇和島から長距離バスに乗り換え宿毛まで行きそこで1泊。次の日の朝、バスで大堂
海岸の入り口まで行った記憶があります。
その景色は素晴らしいものでした。11月初めでしたが人が誰もいなく、こころゆく
まで撮影に集中できました。下はその時撮った写真の一部です。



次に南八甲田ですが、行ったのはまだ登山ブームが始まる前の頃で、マイナーな
山でした。昭和初期に建設された軍用道路の残骸が残る登山ルートをゆるやかに登って
いき、ルートの最後に櫛ガ峰という山があり、急勾配でやっとの思いで登った記憶が
あります。
下の写真は櫛ガ峰山頂から撮影した池塘です。この近くに黄瀬沼という沼がありま
したが、静かな神秘的な沼でした。
この南八甲田の登山ルートから十和田湖に抜けるルートがあるのですが、そこは
行かずに元のルートで下山しました。



宿泊は大体4千円以下で泊まれるところを利用しましたね。
ユースホステルが多かったです。下はユースホステルに泊まって押してもらった
スタンプです。



交通手段はJR中心です。今はもう廃止された周遊券をよく利用しました。青春18
きっぷを使ったこともあります。



デジタルカメラは撮影してすぐに結果を見ることができ、気に入らなければ取り直し
もできますが、フィルム式カメラは現像してみないと良く撮れているかどうかは
わかりません。だから露出の決定や構図などは真剣に集中しながらやったものです。
どんどん便利になって進化していくカメラですが、撮影という行動をしている実感
は無くなるような気がします。

撮影旅行には久しく行っていませんが、行けるようになるのは仕事の第一線から退いた
時かな。
またこのカメラを持って未知の自然を撮ってみたいものだ。
コメント

ギターの弾きやすさを決める要素 ネック厚について

2012-02-12 00:34:56 | ギター
こんにちは。
少し暖かくなってきましたね。
今日は午後から出勤だったのですが、寒い時はヒーターが殆ど効かない私の車でも
日中は車内が暑く感じられるほどでした。もう2月も半ばです。
だんだん春の訪れが近くなっているようです。
さて、私は現在スペインの作曲家であるモレノ・トローバ(F.Moreno Torroba)の
ギター曲である「ブルガレーサ(Burgalesa)」という曲を弾いているのですが、冒頭
の和音の左手の押さえが難しいんですね。ギター曲では珍しい嬰ヘ長調の曲なのです
が、4指(小指)の拡張を強いられるため、音が十分に鳴りきらないのです。



このためか、ギターの巨匠アンドレス・セゴビアはホ長調に移して演奏しています。
ジュリアン・ブリームの若いときの録音では原曲どおり嬰ヘ長調で弾いていますね。
個人的には嬰ヘ長調の方が好きです。



しかし先日このこの曲を昨年購入した小ぶりのギターで弾いてみたところ、この冒頭
の押さえが楽にできるのです。
このギター、小ぶりと言っても弦長は650mmです。ボディがやや小さめです。
最初、このギターの弦幅(1弦から6弦までの距離)が狭いからこの和音が弾きやす
いのだと思っていました。
そこで普段メインで弾いているギター(弦長は650mm)と比べて弦幅がどのく
らい違うのかを確認してみることにしました。



①指板幅(ナットのすぐ手前):小ぶりギター51mm、メインギター:53mm
②弦幅(ナットのすぐ手前):小ぶりギター43.5mm、メインギター:43.5mm
③弦幅(5フレット上):小ぶりギター47mm、メインギター:47mm

予想に反して弦幅は2台とも同じでした。しかし何で小ぶりギターの方が和音を
楽に押えられるのか。弦の高さや張りの強さもほぼ同じです。
色々考えて、もしかするとネック(棹)の厚みが違うからではないかと思い、3フ
レット上でネック厚を測ってみました。弦を張った状態での計測なので、多少の
誤差はありますが、小ぶりギターが23mm、メインギターが25mmでした。
ここで初めて両者の差異が出ました(指板幅は考慮外)。
ネックの厚みというのは弾きやすさにかなり影響していることがわかります。
コメント