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緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

磐城・常陸・磐越地方ローカル線の旅(1)

2022-05-14 21:48:10 | 旅行
(前回からの続き)

5月2日(月)4:40起床。快晴。
昨日の雨がうそのように晴れ渡っている。絶好の旅行日和だ。
5:58発、通勤でいつも利用しているのと同じ時刻のバスに乗車。今日は平日であるが大型連休の前半ということもあり、通勤客はいつもよりも少ない。
終点であるJRの最寄り駅に着き、6:26発の電車に乗車する。
7:02、新幹線が止まる関東某駅に到着。新幹線乗り場へ行く。切符は既に昨日買っておいた。
広いホームは連休中なのに意外にも人はほとんどいなかった。
自由席に乗車(仙台行き、やまびこ349号、2号車)。





7:22、定刻発車。天気がいい。
今日は雨は降らなさそうだ。郡山まで約1時間。何もしないでいると睡魔に襲われる。
昨日も結局4時間しか寝なかった。
頭の中はギターのことが多い。昔は仕事のことばかりだった。旅行中でも参考書を車内で読んでいたりしたものだった(もったいないことをしたもんだ)。
これからの人生をどう過ごしていくか、そんな事を考えてみる。

郡山で乗車した、前の座席の野郎が目いっぱいリクライニングを倒してきた。
背もたれが顔に接近している。ヤツの頭めがけてせきでも思いっきりしてやるか。
車内の乗車率は50%程。宇都宮でだいぶ乗客が降りた。
通路を挟んで向かい側の3列シートが空いたので、そこへ移動する。
リクライニング接近地獄から逃れられた。快適だ。
この区間の新幹線は何度も乗っているので、車窓からの景色は見ずに持参した本を読み始める。
眠気に襲われる。何度も本を床に落とす。

8:20、郡山着。



階段を降りると正面に立ち食いそば屋が目に入った。福島の立ち食いソバがどんなんだか食べてみたい気がしたが、まだ時間は朝だ。さっき家でパンを食べたばかりなので止めた。
まずはトイレに行く。新幹線改札を出ると、水郡線、常陸太田行きの乗車券を券売機で買う。
1,690円までの券売機ではなく、新幹線乗車券の券売機で買う。行先をタッチパネルに入力すれば、全国どの駅でもその駅までの乗車券が購入できるようだ。便利になったものだ。
昔は駅員が「マルス」とかいったかな、そういう名前の端末を操作して切符を作っていたと記憶している。
第1の目的地である「常陸太田」行きを2,640円で買う。



「常陸」と書いて「じょうりく」ではなく「ひたち」と読むようだ。
日本の地名、駅名は読むのみ結構苦心するものが多い。

駅の外に出てみた。風が冷たく寒い。私の住んでいる所よりも気温は低い。





連休中だというのに駅前は閑散としていた。



バスターミナルがすぐ駅前にある。乗り場がいくつもあり、この地域はバスの便が広く利用されていることが分かる。バスのデサイン、カラーもオーソドクスでいい。
オーソドクスでシンプルで色使いのセンスがある、こういうデザイナーの方が本質を突いていると思う。



昔、今から30年近く前だったと思うが、郡山駅で普通列車の乗り換えをしたとき、列車の中から若い女性の発する言葉があまりに土臭くて、おもわず「プっ」と笑ってしまったことがあった。
以前旅行中に青森の弘前や八戸で聴いた言葉もいなかっぺだったが、福島もくせが強い。
でもなんだかんだ言って関西よりも東北の言葉の方が私は好きだ。
旅行も何故か東北の方に吸い寄せられる。
リタイヤしたら東北に住もうかな(北海道もいいけど。そしたらマンドリン合奏は出来なくなっちゃうな)。

駅に戻り、駅中のロッテリヤでコーヒーを飲んで時間をつぶす。客は私の他に一人だけだ。
土産物屋は未だ開いていなかった。
在来線の改札に入り、トイレを済ませてから水郡線ホーム3番線の階段を降りる。
しばらくホームを歩くと、異変に気付いた。
まてよ、乗車ホームは3番線であり3番線の階段を降りたはずなのに、降りた先のホームの両側は2番と4番と表示されているではないか。
しかもホームの両側の行先を示す掲示板の時刻は両方共、発車時刻の9:18でない。
ホームを間違えたか?。でも確かに3番線の階段を降りたのは間違いない。
もしかしてホームの先に乗り場があるのはないか。昔の札幌駅だって1番線の奥に0番線(千歳線)があったではないか。

ホームの先を歩いて行くと、「水郡線3番線ホーム80m先」と書かれた看板が吊り下がっていた。
なんだ、あせらせやがって。ここでようやく安心する。

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磐城・常陸・磐越地方ローカル線の旅(序)

2022-05-08 21:10:49 | 旅行
5月2日、3日にかけて、水郡線、磐越東線、磐越西線の3つのローカル路線の旅に出かけた。
今回、その旅の記録を記事にあげることにする。

乗車した経路は次のとおり。

5月2日
・関東某駅~郡山(東北新幹線)
・郡山~上菅谷(水郡線:奥久慈清流ライン)
・上菅谷~常陸太田(水郡線)
・常陸太田~水戸(水郡線)
・水戸~いわき(常磐線)



5月3日
・いわき~郡山(磐越東線:ゆうゆうあぶくまライン)
・郡山~会津若松(磐越西線)
・会津若松~喜多方(磐越西線)
・喜多方~新津(磐越西線:森と水とロマンの鉄道)
・新津~長岡(信越本線)
・長岡~関東某駅(上越新幹線)



今回の路線乗車で、東北地方(福島、宮城、山形、秋田、岩手、青森の各県)のJR全路線のうち、未乗車区間は宮城県の「仙台~利府」、「仙台~あおば通」、「小牟田~前谷地」を残すのみとなった。
この路線も次回の帰省時に乗車するつもりでいる。





今回の旅行もかなりの手書きのメモを残した。
メモ魔というわけではないが、普段しゃべるのが苦手なので、つい書くことによって気持ちを放出するという習慣が自然に身に着いたことによるものだと思う。
この旅行記も何か月かかるか分からないが、マイペースで記事にしていきたい。
(昨年末の気仙沼方面の旅行記もまだ書き終わっていないではないか!)
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東北・牡鹿半島ローカル線の旅(4)

2022-04-22 23:14:23 | 旅行
(前回からの続き)

途中の停留所(駅)から乗ってきたのは2,3人程度。乗客は柳津で乗車した私を含め5人+αといったところ。
停留所が辺鄙なところ(国道や県道から離れた場所)にあるせいか、乗り降りする人は殆どいない。
終点の気仙沼で降りたのは私を含め3人だけだった。
2時間近くの乗車時間。バスの車体が普通の路線バスと同じなので、乗り心地は悪く、乗り物酔いしやすい人は要注意だ。
あと、トイレがない。途中でトイレタイムをとるための停車も無い。
途中で我慢できなくなったら、降りるしかない。
しかし降りると言っても、殆どの停留所の周りは何もなく真っ暗闇のような場所だ。
この路線に乗るときの鉄則は、乗車前に必ずトイレに行くこと。乗車前に飲み物を飲まないこと。乗車後に飲み物を飲まないこと。そして万が一の為にビニール袋を持参しておくことだ。

途中〇〇海岸という、かなり大きな道の駅のような施設の前で停車。観光地なのか。
直ぐに発車する。そのあとはずっと専用線の走行だった。

18:32、定刻どおり、気仙沼駅に到着した。
バスで定刻通りの到着とは凄いもんだ。やはり専用線での走行だからか。
さて支払いなのだが、女川駅で受け取った乗車駅証明書でバス内で精算できるかどうか気にかかっていたのだが、運転手に訊いてみると、ちょっとこの場では出来ないので駅の窓口で精算して下さいとのこと。
この運転手は車内アナウンスも乗客への対応もとても丁寧であった。あの津山の短気なヤツとは大違いだ。

気仙沼駅の窓口で無事精算が出来た。
駅を出てからすぐ、友人に電話、友人は丁度その時駅に着いたところで、車が見えた。
久しぶりの直接再会を喜ぶ。
まずは今日の宿泊場所である駅前のビジネスホテルにチェックインすることに。
駅で友人の車に同乗し、ホテルに向かう。ホテルの駐車場に車を仮置きし、私は急いでチェックインし、荷物を部屋に置いた。
友人の車は最近買ったばかりとのことで、新しく、装備が私の車とは雲泥の差だった(とは言っても私は古い車が好きであえてそういう車を選んでいるので単純に比較は出来ないのであるが)。

フロントにこの近くで食べる所がないか訊いてみたが、年末はあまり営業している所が無いとのこと。
とりあえずマップを貰って、適当な店を目指して出発した。

車の中でお互いに近況などを話し合い(といっても数日前にラインで話したばかりではあったが)、10分程の所でレストランが営業しているのを見つけると、そこで食事をすることにした。
友人はめずらしい肉(名前は忘れた)の入ったラーメン、私はめかじきカツカレーとビールを注文した。
店の営業が20時までなので、1時間も居られなかったのであるが、仕事のことやこれからの事(友人は娘さんの進学のこと)などいろんな事を話した。
あっという間に時間は過ぎたが、久しぶりに旨いものを食べながらの会話を満喫した。

車でホテルの入り口まで送ってもらい、そこで別れた。
友人は仙台市在住の方なので、今後直接会う機会はあってもまずわずかしかないだろう。
今日はたった1時間ほどの間であったが、貴重な再会のひとときであった。
(あとで分かったのだが気仙沼まで片道2時間半かかったとのこと。友人も出かける前まではこんなに時間がかかるとは思っていなかったようだ)

ホテルに着くと、缶ビールと柿の種を自動販売機で買って部屋でくつろいだ。
ホテルは洋室であったが、フロントの方がサービスでソファ付きの部屋にグレードアップしてくれた。ありがたい。
室内は綺麗で、ユニットバスのカーテンもいつかの盛岡のホテルのように一面に黒カビははえていなかった。
ウオッシュレットのシャワーがハンドルによる手動で水流を調節出来る構造になっていて、これは初めて見た。ボタンのサイスが大きく、ちょっとレトロな感じなのがいい。

持ってきていたチャイコフスキーの「悲愴」のCDを3枚聴き、シャワーを浴びて22時に就寝。
23:30頃、友人から無事家に着いたとラインでメッセージが入っていたので返信する。

12月29日(水)

7:30頃目が覚める。目覚ましは8:00にセットしていたが、眠れそうもないのでそのまま起きた。
気仙沼発が9:14だから、時間に余裕は十分にある。
フロントに電話して朝食を販売しているか訊いたら、前日の夜8時までの予約が必要だったとのこと。
気仙沼駅周辺に何か食べるところがないか、窓から探してみたが、そのような店は無さそうだった。



一ノ関で1時間くらい待ち合わせがあるので、そこで遅い朝食を食べることにしよう。

8:40チェックアウト。
駅で実家最寄り駅までの普通乗車券と函館までの新幹線特急券を購入する。
券売機では買えないので、窓口で購入。
昔にくらべ職員の対応は格段に良くなった。ベテランの方だったが的確で丁寧な対応であった。
国鉄時代や民営化してしばらくの間は窓口にも、愛想が悪く、というか日頃の鬱憤を吐き出すかのような応対をしてきたり、ぞんざいな見下すような態度の職員も少なからずいたものだ。

待合所の一角に小さな売店があったので菓子パンを買って食べた。
改札を出ると、海岸線側の路線(盛方面や柳津方面)はBRT(バス高速輸送システム)というバス路線、内陸側の一ノ関方面は列車というような運行形態になっていた。









海岸線だって震災前は列車だったのだ。
震災で海側の鉄道路線は無くなってしまったのだ。今さらながらこのことに全く気付いていなかった。
全国各地の赤字路線も、近い将来このBRTのような路線に置き換わってしまうのだろう。
これは寂しい。

このトイレも付いていない路線バスのような粗末なバスで2時間以上も乗車しなければならないと知ったら、乗る気も失せてしまう。
しかも凍結による悪路で今回生まれて初めてバス酔いした。

(次回に続く)
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東北・牡鹿半島ローカル線の旅(3)

2022-03-06 22:51:10 | 旅行
(前回からの続き)

14:15 石巻着。
13:51発、計画で乗車する予定だった小牟田行きが幅に遅れている。結局、13:51発は運休となった。
14:31発で行っても仙石線の乗り換え駅、前谷地で1時間待ち合わせだし、気仙沼線は遅れていないようだから、気仙沼には計画通りに到着することになる。だいぶ安心した。
これで講習会の友人を待たせることは回避された。

14:31、石巻駅発車。
14:40、鹿沼駅で貨物列車行き違いのために待ち合わせ。DD200という型式の小型のディーゼル機関車が牽引していた。
14:55、前谷地着。
乗り換え客が結構降りた。改札を出て電光の時刻表を見たら、気仙沼線の表示が無い。
もしかして気仙沼線は運転しておらず、代替バスのみとなったのか。
事前に調べた時刻表では、両方共並行運用(列車とバス)での時刻となっていた。

降りた乗客たちはみんな駅を出てすぐのバス停に行き、近くに待機している停車中のバスを待っている。このバスは15:10発柳津行のバスだ。
前谷地 – 柳津間は今日現在、バスのみの運行になってしまったのかと不安になり、私も彼らといっしょにバス停に並んだ。
しかし何か変だ。さっきヤフーの路線情報で15:56、前谷地発柳津行の普通列車が通常運行通りで表示されていたので、列車が運行中止となったとは考えにくい。
そこで駅に戻ってもう一度時刻表を確かめることにした。
駅構内の電光の時刻表はさっき見たとおり気仙沼線の表示は無く、石巻線のみの表示であったが、構内をよく見るとパネルの時刻表が上方に掲げられていおり、そこに気仙沼線の表示があった。
15:56、②番ホーム、確かにあった。バス停に向かった乗客たちにつられていっしょにバスに乗らなくてよかった。まずは一安心。

しかし待ち時間は1時間もある。
前谷地駅はとても小さく、しかも無人駅だ。暖房の効いた待合室などなく、改札口そばにベンチがあるだけ。ここで待つのはしんどいので、駅を出てどこか時間をつぶす所を探そうと駅を出てみたが、駅周辺には何も無い。



シャッターの降りたさびれた小さな商店がいくつかあるくらいで、あとは民家のみ。人も見かけない。
それでもあの寒い駅の中でさすがに1時間も待てないので、しばらく駅周辺を歩くことにした。

雪こそ降っていないが、冬の荒涼とした曇天であった。積もった雪がべしょべしょに溶けている。
これから日が暮れると凍ってアイスバーンとなるであろう。
しかし500mほど歩いても時間をつぶせそうな所は無かった。観光地の気配は全く無い。
商店も殆ど無い。あるのは寂れた民家だけだ。
踏切を渡ってしばらくのところで仕方なく駅に引き返すことにした。

ここでちょっと失敗に気が付いた。
前谷地に降りずに小牟田までそのまま行ってしまって、小牟田から柳津行の列車に乗れば、小牟田・前谷地間の乗車が未消化(未実現)とならずに済んだのである。
これは失敗したな。前もって用意周到に綿密な抜け目のない計画をしていればこのようなことにならずに済んだのである。
この小牟田・前谷地間のわずかな区間でのスポット路線を、これからいつ乗車できるチャンスがあるだろうか。
まあいいか。いつか東北地方を列車で行く機会はあるだろう。その時に立ち寄ればいいのだ。
近くに岩切・利府間に未乗車区間がある。そこを乗るときに乗ろう。

15:56、定刻通りに柳津行のワンマンカー(ディーゼル)1両編成が到着、乗車する。
16:18、柳津着。
運転手に女川で受け取った乗車証明書を見せて、気仙沼で精算することを告げると共に、柳津から気仙沼行きの乗り換え列車の時刻を念のため聞いてみた。
すると運転手は「バスでの乗車となります」との返答。何とこれは全くの予想外だった。この路線がバスに置き換わっていたとは全く気付いていなかった。
そういえば路線図での駅の数がやけに多かったのが気になっていたのであるが、駅というよりバス停であった。
気仙沼線は既に廃線となっていたのだ。



気仙沼行きのバスは改札を出てすぐのところにあった。16:44発なので25分の待ち合わせ。
小さな待合室があったので、そこで待つことにした。
暖房などは無く、寒い。外は日が暮れる頃であった。駅周辺な何もなく、曇天の中、荒涼としていた。
待合室には私の他、4人くらの待ち客がいた。おそらく帰省客か地元の人であろう。

寒い思いをして待っているとバスがやって来たので、待合室を出て乗り場に向かった。
長距離なのに粗末な路線バスの車体だった。
バスの後輪の床が盛り上がった、座席が一段高くなった座席に座る。
16:44、定刻通りの発車。
驚いたのは、バスは普通の一般道を走行するのではなく、鉄道の廃線跡に出来た専用道路を走っていることだった。
1車線の幅の道路で、信号も無ければ対向車も無い。
たまに反対方向から来るバスとかち合う時のみ、どちらかのバスが脇に待機する。
これは思うに運転は爽快だろう。バスの時間が遅れるのは悪天候などの障害が発生したときだけだろう。
この専用道路も志津川の手前までだった。この後は一般道に合流し、そこでの運行となった。
しかしこの後ずっと一般道での走行だと思っていたら、運行経路の殆どが廃線跡の専用道路で、途中、ところどころで一般道に合流というということが分かった。

日頃の寝不足、疲れのせいか、居眠りをする。
バスが雪道のせいで結構揺れるのと、下を向いて居眠りをしていたせいか、少し酔ったようだ。
バスに酔ったことなど今まで一度も無いのにどうしたのだ。
バスの後輪の直ぐ上の盛り上がった床の上に設置された座席を選んだのが良くなかった。
雪道というかアイスバーンによる揺れを感じ取った後輪の振動が座席に敏感に伝わってきているようだった。
このままいったらもしかして、気分が悪くなって最悪、ゲロを吐くのではないのかという不安に襲われた。気仙沼まであと1時間半以上もある。
昼に女川で食べた高級料理「女川丼」1,500円が、台無しとなってしまうのか。
じりじりと襲ってくる不安を感じるなか、そういえば着替えを入れるビニール袋を持ってきたことを思い出した。
最悪これに始末すればいい。とりあえず良かった。これでかなり気分は落ち着いた。
日はとっくに暮れていたが、外の景色を眺めているとほどなくして気分は元に戻った。

(次回に続く)
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東北・牡鹿半島ローカル線の旅(2)

2022-02-12 22:02:52 | 旅行
11:01 女川着。
駅の改札を出てまずすぐ右側に温泉があるが営業していなかった。待合室も閉鎖されていた。
駅舎は小さな駅には不釣り合いなほど新しく、斬新なデザインであった。



外は晴天であったが風が強く寒い。幸い雪が降っておらず助かった。
駅前の道路を渡ると、土産物屋や食堂などが立ち並ぶストリートとなっていた。震災の復興の為に出来たものと思われる。建物は新しい。



ストリートの奥まで行くと大きな建物があり、そこが道の駅と併設となっていた。
魚介類などのみやげ物が販売されていたが、一角に食堂があり、値段はちょっと高いが海鮮丼が各種販売されていた。
どうせ寒い思いをしてまでここに来たのだからということで、ふんぱつして2番目に安い「女川丼」1,500円食べることにした。



普通の海鮮丼とあまり変わらない。ただみそ汁の中に大きな魚の切り身が入っていて、これがまたおいしかった。食べ終わったら海の方に行ってみることにした。

店内を少し回って、販売されているもの(魚介類ばかりであったが)を見てから外へ出た。
海はすぐ近くだった。







小さな漁港といった感じ。漁船が、4,5隻、停泊していた。











どんな魚を採っているのか。風が強く、冷たい。早々に退散する。
13:26発の列車まで1時間ほどある。今日気仙沼で落ち合う講習会の友人のために何かみやげを買うことにした。
「高政」という店でかまぼこ3種類を化粧箱に詰めてもらった。正月に食べる料理の1つとして喜んでくれるだろう。
まだ時間があるので喫茶店でコーヒーを飲む。

少し暖まってから店を出て、駅に行ったら何と、13:21発の石巻、小牟田方面の列車が大雪の影響で67分到着が遅れるとのこと。そうすると友人との待ち合わせ時間に間に合わなくなってしまう。
すぐに駅前のバス乗り場で石巻行きのバスの時間を調べたら、何と5分の差で行ってしまった所だった。
急いで時刻表を調べる。
乗り換え駅の前谷地で、当初の計画では1時間半ほど余裕を見ていたので、石巻→前谷地間の列車が遅れていなければ、これから女川駅に入ってくる折り返しの列車が14:55までに発車してくれれば間に合いそうだ。
駅員に訊いてみると、67分もかからず、あと25分くらいで列車が来るとのことでまずはほっとした。

さっき飲んだコーヒーのせいでまたトイレに行きたくなってきたので、駅にトイレがないか駅員に聞いたら無いとのこと。
どうやら向かいの女川温泉ぽっぽ湯の中にあるらしいが、JRとは関係のない施設なので良くわからないとの頼りない返事。仕方ないので、ストリートの土産物屋戻った。

駅員の言う通り、25分程で石巻から来た列車が到着、直ぐの発車となった。14:50発。
さっき駅員に確認しておいて良かった。もしかして友人との待ち合わせも間に合うかもしれない。
駅員からこのような状況だから切符は買わないほうが良いということで、「乗車駅証明書」を渡してくれた。最終駅でも精算出来るとのこと。これはありがたい。いちいち乗り換えの切符を買わなくて済む。

(腰が痛い!。悲愴の聴きすぎか?。腰痛再発。次回に続く)
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