(前回からの続き)
5月3日(火)
6:30起床。
ホテルには簡単な朝食サービスがあった。和食の弁当かロールパン+ウィンナー・スクランブルエッグのどちらかの選択であったが、後者にした。
ボリューム感のある和食弁当はちょっと食べきれそうになかった。食事は部屋でも可であったが、ロビーの一角で食べることにした。
しばらくして、怒鳴り声が聞こえてきた。ある中年の男性客がソースが無いことに腹を立て、従業員に罵声を浴びせていたのだった。
いわき発、郡山行の列車は8:30発で十分時間があったが、7:50過ぎにチェックアウトした。外は快晴だったが、風は冷たい。今日までは気温が低いようだ。
しかし十分睡眠をとったせいか調子はいい。やはり健康でいるためには睡眠を十分にとることが重要だということが分かる。
いつも4,5時間の睡眠なので疲れている感じだ。記憶力や判断力の低下といったことがこのところよく起きていた。


8:30定刻発車。郡山行ワンマンカー、2両編成、ディーゼルカー、単線だ。「磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)」という路線だ。



1両目先頭の長イスに座る。乗車率は50%くらい。昨日の水郡線と違って、山あいを縫うようにして走っていく感じだ。
赤井からやや上りとなる。
農地が多いが、駅の周辺に新興住宅が立ち並び、農地は水田が多い。
小川郷から短いトンネルが多くなる。山林の中にところどころ、薄紫色の「ふじ」の花が咲いているのが意外だった(天然ものか?)。
トンネルに入るたびに汽笛が鳴る。東北電力赤井川水力発電所が見えた。
この路線もかなりのローカル線だ。速度も遅い。駅は無人駅だが、雨をしのぐための小さな屋根付きの待合所はあった。
天然の藤の花がいくつも咲いているのが見える。中井を過ぎるとトンネルの数が増えてきた。
運転室内の速度計を見ると40㎞手前を指していた。将来この路線も廃止される運命なのか。
渓流が見えてきた。線路沿いに道路が通っている。ドライブするには最高の道ではないか。
川前で2分停車。乗客の中に30代くらいだろうか、私と同じようにローカル線の旅行に来ていると思われる男性客がいた。
あのでかい時刻表を見ていたから、相当の鉄道好き(マニア)に違いない。旅行にあのサイズの時刻表を持っていく人はそういない。
行き違い列車が来てから発車。川前からずっとゆるやかな上りだ。短いトンネルもさらに多くなる。
夏井の手前で勾配は平らになり開けてきた。駅舎も若干大きい。無人駅ではないようだ。ここからは平野となり、建物も多くなる。
こういうローカル線で、過去に乗っておくべきだった路線として思い浮かぶのは、北海道の朱鞠内線、夕張線などだ。
小野新町からやや下りとなる。郡山までずっと下りだろうか?。菅谷あたりから眠気が催してきた。
大越から客が乗ってきた。正面の窓がふさがった。その後でたくさんの乗客が乗ってきたが、いつの間にか眠ってしまった。目覚めたのは終点郡山の手前であった。
10:10郡山着。

ここからは磐越西線の会津若松行、快速「あいづ1号」に乗り換える。トイレに寄ろうかと思ったが、微妙な時間だ(10:15発)。そのまま乗車することにした。4両編成の電車であったが、凄い混みようだ。


発車してしばらくは、建物の新しい新興住宅地を通り、そこを過ぎると運送会社の拠点や工場などが点在するようになるが、その後は次第に農地が広がる風景に変わってゆく。
途中、「猪苗代湖」駅で多くの乗客が降りる。それでもほとんどの客が会津若松駅で降りるようだ。路線と並行して走る道路の車の数も多い。
1時間ちょっとで終点、会津若松駅に着く。
会津若松には今から25年くらい前に訪れたことがある。お城や武家屋敷、白虎隊などの関連施設が思い出される。あとは、泊まったビジネスホテルが意外に綺麗だった(風呂のカーテンに黒カビは生えていなかった)ことや、ホテルの近くの道路でビヤガーデンが催されていたことや、かつ丼専門店で、おいしいエビカツ丼を食べたことが記憶に残っている。
そうだあの時は会津若松からバスで五色沼まで足を延ばし、ユースホステルに泊まったのだ。だけど五能線の十二湖の方が美しかったな。
11:25会津若松着
5分の待ち合わせで、喜多方行の普通、ワンマンカー、ディーゼル2両編成に乗り換える。


田んぼの広がる大きな平野にを進み、20分弱で喜多方駅に到着。
喜多方駅周辺は意外と閑散としていた。駅でもらったガイドマップを広げて喜多方ラーメンの店を目指す。老〇〇という黒いのれんのある店がいいようだ。数十店が登録されているとのこと。

れんが造りの建物が多い。


ラーメン店が集まる場所まで歩いて約20分。結構駅から離れている。駅から近い店はすでに行列が出来ていた。時間もちょうど12:00ちょっと前。
なるべく奥の方を目指す。行列の出来ていない店があったので、そこに入ることにした。
〇〇という店。小さな店で12人くらい入るくらいの広さであったが、運よく未だ混んでいなくて座れた。

チャーシューメン(950円)を注文する。10分くらい待ってチャーシューメンが来た。

チャーシューがいっぱい入っている。スープは魚のダシ風で、あっさりしていて油分がほとんど無い。
このスープは自分に合っている。しかもおいしい。麺は太目でちぢれている。色は黄色ではなく、薄い茶色で半透明といった感じだ。
やや腰がある。チャーシューはどうかといと、意外にも薄切りだった。というのは東京有楽町駅近くのガード下(小汚い立ち飲みの居酒屋(日の基とか言ったかな)の隣だったか)で食べた喜多方ラーメン専門店(坂内とかいったかな)で初めて食べたときのチャーシューは厚切りだったので、喜多方ラーメンのチャーシューは厚切りが特色だと思い込んでいたからだ。
もしかすると店によって違うのかもしれない。私は今日食べた店のチャーシューの方がずっと味に深みがあり、やわらかくておいしかった。
同じ喜多方ラーメンでもこうも違うものなのかという感じだ。もしかすると大都会で出ている喜多方ラーメンの専門店は本物でないのかもしれない。店を拡張すれば、作る人も現地の人ではなく、教わった都会の人が作るようになるからだ。
やはり本物の味を味わうのであれば現地を訪れて昔からある店で食べるに越したことはない。大満足の一杯であった。
(次回に続く)
5月3日(火)
6:30起床。
ホテルには簡単な朝食サービスがあった。和食の弁当かロールパン+ウィンナー・スクランブルエッグのどちらかの選択であったが、後者にした。
ボリューム感のある和食弁当はちょっと食べきれそうになかった。食事は部屋でも可であったが、ロビーの一角で食べることにした。
しばらくして、怒鳴り声が聞こえてきた。ある中年の男性客がソースが無いことに腹を立て、従業員に罵声を浴びせていたのだった。
いわき発、郡山行の列車は8:30発で十分時間があったが、7:50過ぎにチェックアウトした。外は快晴だったが、風は冷たい。今日までは気温が低いようだ。
しかし十分睡眠をとったせいか調子はいい。やはり健康でいるためには睡眠を十分にとることが重要だということが分かる。
いつも4,5時間の睡眠なので疲れている感じだ。記憶力や判断力の低下といったことがこのところよく起きていた。


8:30定刻発車。郡山行ワンマンカー、2両編成、ディーゼルカー、単線だ。「磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン)」という路線だ。



1両目先頭の長イスに座る。乗車率は50%くらい。昨日の水郡線と違って、山あいを縫うようにして走っていく感じだ。
赤井からやや上りとなる。
農地が多いが、駅の周辺に新興住宅が立ち並び、農地は水田が多い。
小川郷から短いトンネルが多くなる。山林の中にところどころ、薄紫色の「ふじ」の花が咲いているのが意外だった(天然ものか?)。
トンネルに入るたびに汽笛が鳴る。東北電力赤井川水力発電所が見えた。
この路線もかなりのローカル線だ。速度も遅い。駅は無人駅だが、雨をしのぐための小さな屋根付きの待合所はあった。
天然の藤の花がいくつも咲いているのが見える。中井を過ぎるとトンネルの数が増えてきた。
運転室内の速度計を見ると40㎞手前を指していた。将来この路線も廃止される運命なのか。
渓流が見えてきた。線路沿いに道路が通っている。ドライブするには最高の道ではないか。
川前で2分停車。乗客の中に30代くらいだろうか、私と同じようにローカル線の旅行に来ていると思われる男性客がいた。
あのでかい時刻表を見ていたから、相当の鉄道好き(マニア)に違いない。旅行にあのサイズの時刻表を持っていく人はそういない。
行き違い列車が来てから発車。川前からずっとゆるやかな上りだ。短いトンネルもさらに多くなる。
夏井の手前で勾配は平らになり開けてきた。駅舎も若干大きい。無人駅ではないようだ。ここからは平野となり、建物も多くなる。
こういうローカル線で、過去に乗っておくべきだった路線として思い浮かぶのは、北海道の朱鞠内線、夕張線などだ。
小野新町からやや下りとなる。郡山までずっと下りだろうか?。菅谷あたりから眠気が催してきた。
大越から客が乗ってきた。正面の窓がふさがった。その後でたくさんの乗客が乗ってきたが、いつの間にか眠ってしまった。目覚めたのは終点郡山の手前であった。
10:10郡山着。

ここからは磐越西線の会津若松行、快速「あいづ1号」に乗り換える。トイレに寄ろうかと思ったが、微妙な時間だ(10:15発)。そのまま乗車することにした。4両編成の電車であったが、凄い混みようだ。


発車してしばらくは、建物の新しい新興住宅地を通り、そこを過ぎると運送会社の拠点や工場などが点在するようになるが、その後は次第に農地が広がる風景に変わってゆく。
途中、「猪苗代湖」駅で多くの乗客が降りる。それでもほとんどの客が会津若松駅で降りるようだ。路線と並行して走る道路の車の数も多い。
1時間ちょっとで終点、会津若松駅に着く。
会津若松には今から25年くらい前に訪れたことがある。お城や武家屋敷、白虎隊などの関連施設が思い出される。あとは、泊まったビジネスホテルが意外に綺麗だった(風呂のカーテンに黒カビは生えていなかった)ことや、ホテルの近くの道路でビヤガーデンが催されていたことや、かつ丼専門店で、おいしいエビカツ丼を食べたことが記憶に残っている。
そうだあの時は会津若松からバスで五色沼まで足を延ばし、ユースホステルに泊まったのだ。だけど五能線の十二湖の方が美しかったな。
11:25会津若松着
5分の待ち合わせで、喜多方行の普通、ワンマンカー、ディーゼル2両編成に乗り換える。


田んぼの広がる大きな平野にを進み、20分弱で喜多方駅に到着。
喜多方駅周辺は意外と閑散としていた。駅でもらったガイドマップを広げて喜多方ラーメンの店を目指す。老〇〇という黒いのれんのある店がいいようだ。数十店が登録されているとのこと。

れんが造りの建物が多い。


ラーメン店が集まる場所まで歩いて約20分。結構駅から離れている。駅から近い店はすでに行列が出来ていた。時間もちょうど12:00ちょっと前。
なるべく奥の方を目指す。行列の出来ていない店があったので、そこに入ることにした。
〇〇という店。小さな店で12人くらい入るくらいの広さであったが、運よく未だ混んでいなくて座れた。

チャーシューメン(950円)を注文する。10分くらい待ってチャーシューメンが来た。

チャーシューがいっぱい入っている。スープは魚のダシ風で、あっさりしていて油分がほとんど無い。
このスープは自分に合っている。しかもおいしい。麺は太目でちぢれている。色は黄色ではなく、薄い茶色で半透明といった感じだ。
やや腰がある。チャーシューはどうかといと、意外にも薄切りだった。というのは東京有楽町駅近くのガード下(小汚い立ち飲みの居酒屋(日の基とか言ったかな)の隣だったか)で食べた喜多方ラーメン専門店(坂内とかいったかな)で初めて食べたときのチャーシューは厚切りだったので、喜多方ラーメンのチャーシューは厚切りが特色だと思い込んでいたからだ。
もしかすると店によって違うのかもしれない。私は今日食べた店のチャーシューの方がずっと味に深みがあり、やわらかくておいしかった。
同じ喜多方ラーメンでもこうも違うものなのかという感じだ。もしかすると大都会で出ている喜多方ラーメンの専門店は本物でないのかもしれない。店を拡張すれば、作る人も現地の人ではなく、教わった都会の人が作るようになるからだ。
やはり本物の味を味わうのであれば現地を訪れて昔からある店で食べるに越したことはない。大満足の一杯であった。
(次回に続く)