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緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

W.サンクリン、R. ローツァンド「おとなと子ども」を聴く

2019-02-09 22:25:26 | その他の音楽
私が音楽にのめり込むきっかけとなった1枚のレコードがあった。
「軽音楽 禁じられた遊び -みんなでうたおう世界の歌-」と題する古いレコード(1960年代制作)だった。
演奏:寺嶋尚彦とリズムシャンソネット





このレコードの第1曲目として収録されていた「禁じられた遊び」のギターを聴いたことがきっかけで、クラシックギターに熱狂するようになっていった。
このレコードの中で、「おとなと子ども」という短い曲があった。
哀愁の感じられるとても美しい曲だった。
このレコードの中で1番好きだった曲だ。
シンプルな曲であるが、心に残る。

この曲について以前記事にしたことがあったが、レコードジャケットに記載された曲目紹介には、W.サンクリン、R. ローツァンドという名前があるだけで、曲についての情報は全く無い。
インターネットでこの名前とこの曲名を検索しても何も出てこなかった。

この曲はレコードを聴かなくなっても、時々頭の中でふと旋律が蘇ってきたことがあった。
この曲に強いインパクトを受けたのだろうし、好きだったのだと思う。
今日久しぶりにレコードをかけ、スピーカーから録音機で録音した。
生録りなので音は悪いが下に音源を置いておく。

「おとなと子ども」


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Michel Polnareff Le Bal Des Lazeを聴く

2018-12-15 01:40:08 | その他の音楽
最近、1970年代の頃の記憶が蘇ってくる。
何気なく浮かんできた音楽、それは随分と長い間記憶の底に埋もれていたものであるが、何かのきっかけで心に流れてきて、その音楽を聴いていた頃の時代を思い出すのである。
今日、浮かんできたのはミッシェル・ポレナレフ(Michel Polnareff)というフランスのシンガーソングラーターの曲。
1960年代後半から1970年代にかけて活躍したミュージシャンだ。

ミッシェル・ポレナレフを初めて聴いたのが中学1年生の秋から冬にかけての頃だったと思う。
当時の姉が熱狂していた。
それで私は自然にこのミュージシャンの曲を聴かされていたのだ。

一番好きだった曲は「Le Bal Des Laze」という曲。
ミッシェル・ポレナレフにしては暗い曲だ。
この暗い曲を中学1年生の時の大晦日の日の夕方、姉がラジオから録音したカセットテープを粗末なテープレコーダーに入れ、部屋の電気を消した暗い部屋で聴いていた光景が思い出された。

この後1、2か月でクラシックギターに出会い、これに熱狂し、それから40年以上この楽器と付き合うことになった。
音楽に目覚めたのはやはり姉の影響だ。
幼い頃は、よく姉の弾くピアノを自然に聴かされていた。

ミッシェル・ポレナレフは明るい曲が殆どです。
下記にYoutubeで見つけた「Le Bal Des Laze」と明るい曲を貼っておきます。

Michel Polnareff ~ Le Bal Des Laze


渚の思い出【訳詞付】- ミッシェル・ポルナレフ
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モーリス・アルバート「フィーリング」を聴く

2018-12-13 23:26:32 | その他の音楽
今日、ふと、かなり昔の記憶が蘇ってきた。
1970年代の中学校時代の頃に聴いた曲だった。
モーリス・アルバートの「フィーリング」という曲だ。
中学2年生の丁度今頃か。
晩秋から冬にかけての頃で、中学校時代に自分が過ごした風景、学校生活での友達の姿などが蘇ってきた。

Feelings - Morris Albert
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NHK「中学生日記」初期オープニングテーマ曲見つかる

2018-12-03 20:38:12 | その他の音楽
今から45年以上も前のことだった、1970年代初め、私が小学校2年生の時に父が見ていたNHKのテレビ番組「中学生日記」のオープニングテーマ曲の録音がついに見つかった。
「中学生日記」は1972年から2011年まで続いた長寿番組で、日曜の午後1時から30分間放映されていた。

私のこの番組の最も古い記憶は、小学校2年生の時のある日、日曜の昼過ぎにテレビの前に寝そべっていた父の姿と、この番組から流れていた短いテーマ曲であった。
この「中学生日記」は1969年から1972年の3月まで「中学生群像」と言われていたらしい。
私がこのテーマ曲を聴いた時、まだ「中学生群像」の時代だったと思われる。

このオープニングテーマ曲はとても短かったけれど、その後何十年経っても何故か忘れることはなかった。
小学生の時は音楽には殆ど興味がなかったが、このテーマ曲は妙に記憶に焼き付いていた。
たぶん「いい曲」以上の何かを感じていたのかもしれない。

そしてこの1969年から1972年の間に放映された「中学生群像」の音楽担当が、あのマンドリンオーケストラ曲で有名な熊谷賢一氏であることを、ご子息から教えていただいたホームページで知った。
この時期と私の古い記憶の時期は一致している。
であれば、この「中学生群像」、また1972年当時の「中学生日記」のオープニングテーマ曲の作者は、熊谷賢一氏である可能性が高い。
今後を調査を続けたいが、作者が熊谷賢一氏であると信じたい。

熊谷氏のホームページでこのことを知ってから、ずっと音源を探していたが、今日、Youtubeでやっと見つけることができた。
録音状態は非常に悪かったが、メロディはまさにあの小学校2年生の時に聴いたときの記憶そのものであった。

中学生群像 OP


下記は、熊谷賢一氏のホームページより。



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篠笛「平城山(ならやま)」を聴く

2018-10-26 23:33:09 | その他の音楽
篠笛で一番古い記憶は、小学校5年生の時だった。
かなり古い記憶であるが竹脇無我が主演の「江戸を斬る」という時代劇だったと思う。
投獄された囚人の一人が寂しい音色の篠笛を吹いていたら、周りの囚人たちがうるさいと演奏を止めさせようとしたにもかかわらず、その囚人達の首領がうるさがっている囚人たちを制止し、その音色の美しさに目を閉じ、聴き入っているシーンを見たときだった。

この素朴だが寂しく悲しい音色は日本独特のものだ。
篠笛は祭りの時に、華やかに吹くことが多いのだろうが、静かな夜に、独りしみじみと吹くのもいい。

篠笛の古い時代のオリジナル曲の録音はなかなか無い。
昔の日本人が篠笛でどんな曲を演奏したか聴いてみたい。

今日、篠笛のオリジナル曲ではないが、日本の抒情歌から編曲した篠笛の演奏を聴いた。
「平城山(ならやま)」という曲(作詞:北見志保子、作曲:平井康三郎)。

時代の変遷のなかで、日本独自のもの、文化、習慣、感受性といったものが失われつつあるように感じる。
昔の日本人は耐え忍ぶことが多かったのだと思う。
陽気で明るいものが必ずしも良いことだとは思わない。
そのような価値観は偏りがある。
日本独自の暗く寂しくもの悲しい旋律から、抑圧され、表出され得なかった感情が伝わってくる。

平城山のような曲は、昔の日本人の日常の素朴な気持ちから生まれたものであろう。
暗くもの悲しいけど美しい。
抑圧的な感情を音楽という形で表現することに比類の無い独自性と価値を感じる。

平城山(ならやま) 篠笛で吹く日本の叙情歌
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