世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

クマとの登山

2009年06月16日 23時06分05秒 | Weblog
心療内科デー。

今日の待ち時間、3時間…。
会社から駅までダッシュし、受付時間までに入室してこの様。
何が辛いって、煙草が吸えないこと。
ヤニ切れを起こし、意識朦朧。
空腹は耐えられるが、煙の切れた状態を強いじられるのは耐えられない。辛い。

手持ちの本は「カフェー小品集」(嶽本野ばら先生)。
何度目かの読破を果たし、やることナッシング。

あの小説の「僕」って、良いよなぁ。
品格があり、不器用で、言葉遣いが丁寧で…。

小説の中の殿方に恋することはあまりない。
林真理子先生の「戦争特派員」に出てきた掴み所がない中年・梶原基治ぐらいではなかろうか。

嗚呼、「僕」…素敵。
夢に出てきてはくれぬだろうか。

そんなことを考えていたら、いつの間にか寝てしまった。

で、自分の鼾の音で目覚めた。
待合室に轟く「…ンゴゴッ」は、ちょっと恥ずかしかった。
ついでに腿の辺りが冷たいなあと見たら、涎のせいだった。
もうイヤ。

ようやく名を呼ばれ、診察室に入室。

今日の診察は、
クマ医師、爆笑。
この一言に尽きる。

恐らく企業組織に身を置いたことがないであろうクマ医師。
会社生活のあれやこれを話すと身を乗り出して聞いてくる。
で、なぜか笑う。
脚色せず、まして面白可笑しく話しているわけでもなく、ノンフィクションを話しているだけなんだが。

一緒に爆笑し、私が健康的な思考を取り戻していることを気づかせる。
さすがは精神科医である。

山登りを一緒にしながら、下界を見るように促され、
「ほら、もうこんなに登れているんですよ~」
と言われているような感じだ。

そうか。
私にとっての認知行動療法は、登山だったのだ!
同行者は医者のようなクマ。
クマのような医者。

なるほど納得。
一人合点。

3ヶ月前、パキシル断薬をやんわりと拒否した私。
まずは手始めに、ソラナックスを抜くことになった。
あれは在庫がかなりあるから、暫く処方されぬでも、然程不安にならない。

クマ医師との登山があとどれくらい続くのか解らぬが、私のペースで頑張ろうと思う。
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3 コメント

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Unknown (みな)
2009-06-17 00:58:27
山登りか~!
人生とおなじね!!

人生山あり谷あり小川あり。
みなは休憩が多すぎてなかなか前にすすみませ~ん。
てへ!!
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Unknown (ハマちゃん)
2009-06-17 08:05:57
剣ヶ峰しか 歩いていない ハマちゃんです

落ちたら 谷底です
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Unknown (亮子&吉熊)
2009-06-17 21:56:53
みな殿

ヤッホーと叫びたくなるようなときも、谷底に落ちるようなときも、全て人生の一部。もっと人生を愛してやらねば、と思います。
山小屋も大切ですよね。


ハマちゃん殿

ぎゃはは~!
一本取られました。
爆笑。
あと…高尾山ですか?(笑)
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