世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あの日の浜辺

2024年09月04日 23時38分49秒 | Weblog
順天堂醫院に行くと1号館のナチュラルローソンに必ずと言っていいほどの確率で寄ってしまう。
なぜなら、どんな入院患者でも必ず満足しそうな高品質なものが置かれているからである。
昨日はここでガーリックパンを買った。
それを今朝食べたのだが、パンの香ばしさといい、ガーリック風味の強さといい、とても本格的で美味しかった。



昼休みの喫煙所。
煙草1本を灰にするあいだ、上司とお喋り。
昨日の検査と今後についてを話した。

異動してきてすぐに病気が見つかり、部下として健康だったのはほんの数日だけだった。
しかも来月からは緑内障で東大病院にもかかるので、ほんとにこんなにポンコツでごめんって思う。
「おかげさまで。術後1年。今ではすっかり元気です。自分が病人だということを時々忘れてしまいます。契約書関連の稟議書を書いているときなどは特に!」
と言ったら、上司、笑ってた。

今朝の「虎に翼」。
星家のお嬢さん・のどかさんが台所の外で紫煙をくゆらせているシーンに痺れてしまう。朝ドラ史上初めてなんじゃないだろうか、あんなに堂々と喫煙する女子が出るのって。
まあ、女子であろうが男子であろうが吸いたい人は吸うんだけど。
そうそう。ブログに書こうと思っていたのだが書き忘れていたことがあった。
それは今年の夏は日傘をさす男性が増えたということ。
肌感覚だと昨年に比べて2倍以上。
年々酷暑がきつくなってきているので妥当だと思う。

日々、変わらない日常を送っているようだけど、振り返ってみると、徐々に様々なことが流れているのを感じる。
多様性という言葉が活発に使われるようになり、その流れは益々スピードを増すばかり。

4歳のころ、家族で大洗の海岸に行った。
海で遊んでいた私は「自分は動いていない」と思っていたのだけれども、どうやら知らない間に波に流されていたっぽくて、気付いたら両親と妹がいるパラソルが見えなくなっていた。

世間の流れというものを思うとき、あの日の浜辺が真っ先に思い浮かぶ。
自覚がないのに流されていることに気付くあの感じ。いつの間にか見えなくなっているパラソル。
私を見つけ血相を変えて近づいてくる父。走る父に抱きかかえられたまま見たのはパラソルの下で泣きじゃくる母だった。

世間の波に流されるのは仕方ないが、せめて溺れないようにはしたい。

そんなことを考えながら丸亀製麺のカレーうどんを食するのだった。