世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

人間性のベクトル

2014年03月02日 00時28分55秒 | Weblog
昨年の夏、会社を辞めた運営部のI江係長と飲んだ@塚田農場池袋北口店。
本当は先月飲む予定だったのだが、大雪が降ったため、今日になった。

I江係長と会うのは三ヶ月ぶり。
退職後はのんびりと過ごしていらっしゃる(実家住まい)。

I江係長とは、社内レズビアン疑惑をかけられるほどラブラブだった。
典型的なA型の彼女と直感を信じて疑わないですぐに感情的になるB型の私は、水と油の性格なのだが、なんだか仲良しだった。
仕事では散々泣かされたけど、いい経験になっている。

駅の改札でI江係長を見た途端、嬉しくなって「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」と叫び、万歳をしたまま駆け寄る私をニヤニヤと冷めた笑みで見つめるI江さん。
「もー何やってるのー?」

辞めると決めたときは抑うつ状態で、骸骨みたいになってしまった顔も少しふっくらとなさっている。元気そうだ。安心した。


今日の店は塚田農場。先々月、友達と飲んだ際に美味しかったのでチョイスした。
宮崎の野菜やお酒を存分に楽しめるほか、来店の際に名刺をもらえ、来店回数を重ねると出世できるカラクリが楽しい。

かんぱ~い。


宮崎産贅沢マンゴーサワーと金柑のサワー。


I江さんは食べないイメージがあったのだが、けっこうモリモリ食していた。






バレンタインと誕生日と旅行のお土産。
たくさんいただいてしまった。
誕生日プレゼントのシャネルのチークとか幾らするんだべ。


メッセージカードのクマにめろめろ。
やばい。かわいすぎる。



二次会は駅前の喫茶店伯爵。



会社を辞めるって、どうも想像できない。
話を聞いていると、あっち側、という感じがする。
失業保険とかハロワのセミナーとか、よくわからない。
でも一つわかったのは、転職するには貯金がないといけないということ。
「お金は大事よ」
といいながらも、彼女は飲み代をおごってくれた。粋である。素敵。


社内の噂話をし、「あの子の服装ダサいですよね」「あの子が結婚?マジウケルー」「K部長のズボン、チャックのところに放尿の際にできたと思しきシミがあるんだよねー」「何それ汚いっす、うげ」とか毒を吐きながら、気づけば22時。
健やかなI江さんの消灯時間である。
「じゃあ帰りましょうか」
と席を立つ我々。


駅で別れるとき、握手をした。
思わず泣く私。
彼女が退職して、やはりどうしようもなく寂しかったのだと思う。

I江さんは
「ちょっと~泣かないでよ~恥ずかしいじゃん」
と嗜めながらもちょっとウルウルしていた。


「またメールするからね」
と、東上線の改札に吸い込まれていくI江さん。



楽しい時間はどうしてこんなに早く過ぎていくのだろうか。
たくさん笑って、すっかりデトックスできた。

出会ったきっかけは会社だとしても、人間関係継続に不可欠なことは、会社とは別の「人間性のベクトル」に在るのではないだろうか。
似ているものと関係性を持続させたいと思うのは自然の摂理である。
東上線の階段を昇る間際、ふと振り返った彼女を見て、なんだか私に似てると思った。
そのことを伝えたら、彼女はきっとあの気だるい様子で「えー、似てないよー」とニヤニヤ笑うに違いない。

また会う日まで。
さいならっきょ。へけけ。

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