世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

マツキヨにて

2005年12月28日 00時10分47秒 | Weblog
帰路の途中、ぼんやり歩いていた。
マツキヨで買い物があることを思い出し、交差点に向かった。

信号が青。
急げ!
ドンっ。
…転んだらしい。

一瞬、自分が時間の理論を超越したSFちっくな世界にいることを悟った。
スローモーション甚だしい。
客観的に見たら、きっと漫画やコントみたいな転び方なんだろうな、と思った。

こんなに派手に転んだのは久々だ。
去年の秋、会議室の前で、社長に心配されるぐらい派手に転倒した以来だ。

イタタタタ…。
呟きながら膝を見て仰天!
ストッキングが破け、脛から血が滲んでいるではないか。
人だかりができ、注目された。恥ずかしい。

視線が緩む頃、ようやく足を引きずり、マツキヨへ。
マツキヨは閉店間近。

「あのう、絆創膏ありますか?」
痛みで商品棚を見るのも億劫だったので、レジ締め途中のお姉さんに直接訊いた。
お姉さんは、レジから私の足に視線を移すと、明らかに仰天した。

「あら、大変。ちょっと待っていてください。」

奥から消毒液とティッシュを持ってきて手当てしてくれた。
世知辛い世の中、こんな状況で人の優しさに触れられるとは!
自分の情けなさと彼女の優しさに、鼻の奥がツーンとした。

閉店前で忙しいのに、お姉さんは私を椅子に座らせ、丁寧に消毒してくれた。
「ありがとうございます。もうマツキヨしか信じません!」

絆創膏と、あとでヨーカドーで買おうと思っていたスリムウォークを購入し、私はお礼を言った。
お姉さんは「お大事になさってくださいね」とにこやかに言った。

足はまだ痛むけれど、心は不思議とポカポカしている。
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2 コメント

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いいですねー(^o^) (autan)
2005-12-28 19:31:46
その「あら、大変」ていう反応、最高ですね。つまり、他人の事態を自分たちのこと、ひいては自分のこととして、瞬時に共感してくれるっていうの、すごく優しい暖かい、立派な気持ちだと思います。その人の名前を覚えておいて、お店に感謝メールを書くといいですねー。
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メール (亮子&吉熊)
2005-12-28 23:08:11
autan殿



今日、マツキヨにお菓子を届けました。

お姉さんは不在でしたが。



感謝メールもしなくっちゃ、ですね。

これから薬局はマツキヨしか使用しません。





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