世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

2020旅行~2日目~

2020年10月25日 10時37分42秒 | Weblog
10/25
一人旅二日目は恐山を散策。
むつバスターミナルから40分ほど、バスに揺られた。

雨女なので、安定の雨。それでも5時間もウロウロしていた。ちょっとした変態だと自分でも思う。

なぜ、旅先に恐山を選んだのか。
ことの発端は喫煙所仲間の先輩紳士の一言だった。
今年はコロナの影響で海外旅行にいけない。
彼に「どこか良い国内旅行の旅先ありません?」と尋ねた。
すると先輩紳士は即答で「恐山」と。
彼は以前、車で恐山に行ったらしい。
じゃあ、恐山にするか、と旅先を決めたのは夏ごろだったと思う。



恐山の地獄と天国の両コーナーは、死んだ人はここに帰るのだろうなと素直になんの躊躇もなく思わせるほど雰囲気のある場所だった。
あと、やはり積み重なった石に、大切な人を亡くした人の縋るような思いを感じた。






極楽浜のビーチ感は異常。宇曽利山湖の透明度の高さにびっくり。酸性なのでウグイしか住めないらしい。








手が悴むと湧き出ている湯で解した。

硫黄の香りがすごい。

途中、入り口付近のお店で山菜蕎麦をすすった。凍えた体に沁みる。



13時のバスを逃すと16時ぐらいまでバスが来ない。
帰ろうかなとも思ったのだがせっかく来たのだしと思い、もう少しいることにした。
寒かったけど。

3メートルぐらいの高さの卒塔婆。


三途の川。


手ぬぐいが掛けられた枝。


非日常的な世界がどこまでも続いている。


境内の温泉には2回入った。誰もいなかったのでそそくさと撮影。雨で冷えた体が解れていくのを実感。芯からじんわり温まる、何ともいえない湯質だった。極楽すぎ。




カメさん。


うっすらと紅葉していた。


帰りにバスを待ってるときに青空が…。自分の雨女ぶりに苦笑。そしてバスの中で流れる観光案内のテープ(死んだ娘を思い、恐山に詣でに行く老夫婦の話)にブヒブヒ泣いたのはここだけの秘密だ。




また来られますように。


死を思い、生を感じる一日だった。メメントモリ。