世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

読了

2019年10月15日 22時59分19秒 | Weblog
台風のせいか、ここ最近のストームグラスが異変を起こしている。
羽毛のようにフワフワ。



マンション購入のお祝いに会社の先輩Kさんがくれたストームグラス。
天気の変化によって色々な表情を見せてくれるので楽しい。


三連休明けの今日、朝・晩がめっきり冷え込んできたのを実感。
このマンションに引っ越してきたときもこんな気温だったと記憶している。
暑いのに比べたら寒さの方が耐えられる。
やっと私の季節がきた。


今日から会社の喫煙所に行くルートの変更を命じられた。
だいぶ遠回りをしなくてはならず、とてつもなく面倒臭い。(従来よりも片道1分ほど多くかかる)
どうしてこんなふうに嫌がらせを受けなくてはならないのか。
こんなことを課すだなんていったい誰得なんだろう。謎すぎる。超不毛すぎる。クソ。
まあ、喫煙量は減ることはなく、いつも通り吸っていたけどな。
イライラして余計に喫煙が捗る。


台風の被害状況のニュースを見ているととても辛くなる。
死者行方不明者のほかに、避難している人も大勢いるとのこと。
今回の台風の影響力がいかに甚大だったかを思い知る。
明日は我が身。
今回はたまたま近くの川が氾濫しなかったからよかったけれども、自分が大変な目に遭わない保証はない。
この台風を教訓に、もう一度防災について考えようと思った。


嶽本野ばら「純潔」、読了。

内容紹介(Amazonより)
死ぬのは、やはり僕です。平成の終わり、恋と革命に萌えた若き命。作家生命を賭けた大長篇。東日本大震災の翌年、僕は京都から上京した。君は大学のキャンパスで独り本当の幸せと政治闘争を訴え、浮きまくっていた。啄木の短歌を諳んじるような純朴な僕はアニメ研究会に引きずり込まれ、ヲタの洗礼を受けつつ、君に惹かれ、身を投じていく。「新潮」掲載から改稿四年余、時代閉塞と生きにくさを打破する政治恋愛小説。


一文字一文字に野ばら先生の思想が散りばめられていて読みごたえがあった。
三里塚闘争、足尾の鉱毒、コミケ、エロゲー、思想、恋…それらが見事に絶妙なバランスを保って一冊に収まっていた。
天皇太郎のところは「通り魔」と重なって落涙。
読んでいる2ヶ月間、ずっと主人公たちと「共闘」している気持ちで読めた。



読了後に野ばら先生のインタビューを読むと、一層、作品への理解が深まる。

嶽本野ばらロングインタビュー (聞き手=川本直)「恋と革命の美学」 嶽本野ばら著『純潔』(新潮社)刊行記念


そして野ばら先生はまた小説を書いているらしい。

色々と嫌なこと、面倒なことがあって「疲れたな・・・」と思うことも多々あれど、また野ばら先生の新作発表を思うと、途端に生きる活力が湧いてくる。
思い切り官能的な作品もあるし、反対に「純潔」のようにプラトニックな恋愛をベースにした作品もあるので読者を飽きさせない。
一貫した野ばらイズムも好きだ。好きすぎる。

今後にも期待!