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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

貞子、降臨

2015年08月27日 | Weblog
歯医者さんの日。
会社帰りに汚れ取りと定期健診に行ってきた。

汚れを取るのは歯科衛生士さんなのだが、今日の担当は私が苦手な人だった。
「この人、本当に歯科衛生士なのか?」「私に何か恨みでもあるんじゃないのか?」と疑ってしまうほど乱雑なのである。
私の歯はおもちゃじゃない。ちゃんとやってくれよ・・・。
水も顔に撒き散らすし・・・化粧が取れちゃうじゃないか。

当然痛くて、我慢できず、リングの貞子のように目をカッと見開いて痛いをアッピール。
「これで痛いんですか?」と納得できない声で返答する歯科衛生士にブチ切れ寸前のところで冬彦先生の登場。

冬彦先生は、空腹だったらしく、お腹をきゅるきゅると鳴らしながら、私の前歯の色素を落としてくれた。
特に虫歯も無く、このまま丁寧にブラッシングをしてくださいと言われた。

実はベトナム旅行の際、ホテルの歯ブラシが超ビッグで、私の口に合わなかった。
ブラッシングがおざなりになってしまい、三日といえども歯石が溜まったに違いないと案じていたのだが大丈夫だったっぽい。
安心。

食事は30分後と言われ、帰宅するとちょうどその時間だった。

お弁当屋さんの「ガパオライス」

タイ直輸入のガパオソースを使用しているらしく、独特な風味と苦味、そして本格的な辛さが味わえた。
サラダとの色彩のバランスもいい。美味しかった。
季節限定らしい。

今のところ、差し歯なし。オール自分の歯。
自分の歯でいつまでも食事ができればいい。



「カラーでみる太平洋戦争 ~3年8か月・日本人の記録~」

2015年08月27日 | Weblog
夏になると戦争の特集が多く放送される。
その中で、「カラーでみる太平洋戦争 ~3年8か月・日本人の記録~」は今年一番涙が出た放送だったかもしれない。

番組HPより
1941年12月8日の開戦から4年にわたって続いた太平洋戦争。
その間、各地の戦場での記録映像をはじめ、国内の動きを伝えるニュース、庶民が撮影した銃後の暮らしなど、膨大な映像が残されているが、その大半はモノクロである。戦後70年にあたり、NHKでは、4年間にわたる「戦争の時代」を記録した映像を国内外から収集。徹底した時代考証を行った上で、最新のデジタル技術を駆使して、映像のカラー化に挑んだ。フルカラーでよみがえった映像には、雪のアリューシャン列島での行軍から、熱帯の島々での激戦、戦時下の日常や庶民の表情、そして、終戦の日の鮮やかな青空、次の時代に向かってたくましく動き出した人々の姿など、この4年間の日本人の歩みが刻まれている。
番組は当時の人々の日記や手記に残された言葉を織り込みながら、カラー映像で太平洋戦争の4年間を振り返る。昨秋放送して大きな反響を呼んだNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」に続く“試み”である。


冒頭、体中に爆弾を装備した突撃隊の兵隊さんのリュックにぶら下がっていたお守りの人形。
戦地でこの人形は彼の心のよりどころだったのかもしれぬ、と普段からクマのぬいぐるみを心の支えにしている私は切ない気持ちになった。彼の恐怖心、人形をぶら下げる気持ちなどを考えると、涙が出てくる。


そして、上野動物園の象。
動物たちが空襲で逃げると危険なので殺処分しなければならず、象に餌を与えなかった。
「芸をすれば餌がもらえる」と思って、象が一生懸命に芸をする下りで、涙腺崩壊2発目。
骨と皮だけになった象のトンキーの姿は見るに耐えられなかった。かわいそうすぎる。


水木しげるさんの話・・・「玉砕というのは、どこでもそうですが、必ず生き残りがいます。将校 下士官 馬 兵隊といわれる順位の軍隊で兵隊というのは人間ではなく馬以下の生物と思われていたから、ぼくは玉砕で生き残るというのは卑怯ではなく人間として最後の抵抗ではなかったかと思う」の言葉は心に響いた。ストレートな表現だと思った。


戦時中というと白黒のイメージが濃厚なのだが、こうしてカラーにすることでリアルを感じる(月並みな感想になってしまうのだが)。
悲惨さも、悲しみも、緊迫感も、一層リアルに伝わってきて心から戦争を怖いと思った。



戦後70年。
私が生まれる33年前の日本が、白黒の世界ではなかったのだと強く実感できる番組だった。