昼休みのお喋り。
「5年前の同時多発テロんとき、何していた?」という話になった。
私は今と変わらず、ネットをしていたと記憶している。
突然、友達から「テレビつけてみて!」という電話があり、テレビをつけた途端、映し出された映像に言葉を失った。
しかし、私はテロ翌日の方をより鮮明に覚えている。
株式市場前場が取引停止だったのに加え、吉熊上司と初めて仕事以外の会話をした日だからである。
たしか、晴れた朝だった。
喫煙所でモーニング煙草を吸いながら吉熊上司と「昨夜のテロ、すごかったですね」とお喋りした。
今の部署に来てまだ半年だった。
私は借りてきたニャンコの如くイイコであり、そして色々な面で若かった。
彼も私のことを「店から来た変な子」としか認識していなかなかったはず。
なので二人には、今では考えられないぐらいの余所余所しい雰囲気があった。
あれから、涙あり、笑いあり、そんな5年が私達の間をすり抜けていった。
二人の距離は狭まった、絆は深まったはず!
そう感じるのは、私の奢り高ぶった勝手な片想いからなのだろうか。
皇室で生まれた子供の名前が決まったらしい。
「悠仁」
…ゆずの北川悠仁が脳裏をかすめ、次第にゆずの曲が聴きたくなってきた。
そういえば、2000年の冬、代々木で開催されたゆずのライブ(トビラツアー)に行ったことがある。
熱心なゆずっこの妹に、瞬間的に感化されたのである。
驚いたことに、ゆずのライブの前ではラジオ体操の音楽が流れ、しかもみんな真面目に体操していた。
カルチャーショックを覚えつつ、郷に入ったらの精神で、ちゃんと体操していたにわかゆずっこの自分。
ゆずの中では個人的に「仮面ライター」という曲が好き。
知人から連絡があった。
結婚前の苗字で「〇〇ですが」なんて切り出すから「…あひゃ?」と間抜けな動揺をしてしまった。
「あ、私、前の苗字に戻ったの…ふふ」と、「昨日の夕御飯はカレーだったの」みたいな雰囲気で話す彼女。
4年前「結婚するの」と彼女の左手薬指にはめられた立て爪をみんなで「綺麗だねーいいなー」と言ったのを昨日のことのように思い出した。
「亮子ちゃんは?」なんて訊かれたから、「自分のことしか考えられないんだよね」と、「昨日の夕御飯はハヤシライスだったんだ」というような雰囲気で答えてみた。
近々飲もう…と話して電話を切った。
みんな色々あるのだなあ。
願わくば一生、自分という繭の中にいて、蛹のまま眠っていたい…そんな私の5年後は、今とあまり変わらないのかもしれない。
「5年前の同時多発テロんとき、何していた?」という話になった。
私は今と変わらず、ネットをしていたと記憶している。
突然、友達から「テレビつけてみて!」という電話があり、テレビをつけた途端、映し出された映像に言葉を失った。
しかし、私はテロ翌日の方をより鮮明に覚えている。
株式市場前場が取引停止だったのに加え、吉熊上司と初めて仕事以外の会話をした日だからである。
たしか、晴れた朝だった。
喫煙所でモーニング煙草を吸いながら吉熊上司と「昨夜のテロ、すごかったですね」とお喋りした。
今の部署に来てまだ半年だった。
私は借りてきたニャンコの如くイイコであり、そして色々な面で若かった。
彼も私のことを「店から来た変な子」としか認識していなかなかったはず。
なので二人には、今では考えられないぐらいの余所余所しい雰囲気があった。
あれから、涙あり、笑いあり、そんな5年が私達の間をすり抜けていった。
二人の距離は狭まった、絆は深まったはず!
そう感じるのは、私の奢り高ぶった勝手な片想いからなのだろうか。
皇室で生まれた子供の名前が決まったらしい。
「悠仁」
…ゆずの北川悠仁が脳裏をかすめ、次第にゆずの曲が聴きたくなってきた。
そういえば、2000年の冬、代々木で開催されたゆずのライブ(トビラツアー)に行ったことがある。
熱心なゆずっこの妹に、瞬間的に感化されたのである。
驚いたことに、ゆずのライブの前ではラジオ体操の音楽が流れ、しかもみんな真面目に体操していた。
カルチャーショックを覚えつつ、郷に入ったらの精神で、ちゃんと体操していたにわかゆずっこの自分。
ゆずの中では個人的に「仮面ライター」という曲が好き。
知人から連絡があった。
結婚前の苗字で「〇〇ですが」なんて切り出すから「…あひゃ?」と間抜けな動揺をしてしまった。
「あ、私、前の苗字に戻ったの…ふふ」と、「昨日の夕御飯はカレーだったの」みたいな雰囲気で話す彼女。
4年前「結婚するの」と彼女の左手薬指にはめられた立て爪をみんなで「綺麗だねーいいなー」と言ったのを昨日のことのように思い出した。
「亮子ちゃんは?」なんて訊かれたから、「自分のことしか考えられないんだよね」と、「昨日の夕御飯はハヤシライスだったんだ」というような雰囲気で答えてみた。
近々飲もう…と話して電話を切った。
みんな色々あるのだなあ。
願わくば一生、自分という繭の中にいて、蛹のまま眠っていたい…そんな私の5年後は、今とあまり変わらないのかもしれない。