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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

遠き君…。

2006年09月01日 | Weblog
ポストに葉書が入っていた。
残暑見舞いだった。
差出人は「尾道商業会議所記念館 お客様の声承り係り」…!
おっ、すっげー!マジで?
先日の尾道旅行で、林芙美子旧家に置いてあった落書き帳に、尾道への熱き想いをしたためたことを思い出した。

「きっかけは、大林作品の『ふたり』との事。ファンの方は本当に遠くからでも来て下さりますのでとても有り難いです。今回も『主人公』の気分を味わって載けたでしょうか?どうぞ五度目の尾道、お待ちしております。かしこ」

うっへ~!
嬉しい!

毎年、私を受け入れてくれ、また素敵な旅をさせてくれる尾道。
何度訪れても新たな発見をくれる尾道。

見ず知らずの私に残暑見舞いを出してくれる気遣い…というか、粋な優しさがあの町にはとても似合う。

また行っちゃうよ~、尾道。

あと340日ぐらい我慢して、またあの町に行こう。

嫌なことも悲しいことも楽しいことも嬉しいことも、みんなミックスジュースにして飲み込んで、ひとまわり大きくなってあの土地に降り立つんだ。

「また尾道行くの?…恋人がいるんじゃないのか?」
毎年、夏休み前後にはそんなことを言われる。

ええ。

私はあの土地に恋をしたのだ。
恋人は尾道。

年に一度しか会えない、遠き君…。


IDカード

2006年09月01日 | Weblog
今日から、社内でのIDカードぶら下げが義務付けられた。
さぞかし邪魔なんじゃなかろうか、と思っていたが、今日一日、あまり気にならなかった。
強いて言えば、シュレッダーに書類を入れているときぐらいだろうか。
書類と一緒にIDカードを入れてしまって首吊り状態になったら、社内の伝説の人に名を列ねてしまう…いつもより緊張しながら歯でメタメタになっていく書類を見つめていた。

IDカードは写真入りなので、照れ臭いといえば照れ臭い。
私のように、何も考えていない人は、会社の方針にただただ従うだけだ。
しかし、写真付きのカードを首から下げることに抵抗があってあって…んもォーたまらないのよぉぉぉ!…という人もいるわけで。

彼女(40代後半)は写真撮影の時から嫌がっていた。
なんでも老けた自身を許せないんだとか。
携帯義務化初日の今朝も彼女は文句をタラタラ発言していた。
何がそんなに嫌なのか、私にはさっぱり理解ができない。
普段から他人に興味がない私でさえも、そのウザさに発狂しそうだった。

彼女は今でもかなりの美人だ。
そういえば、彼女の20年前の花嫁姿を見たことがある。
そりゃ、もう、夏目雅子もビックリの美しさだった。

ああ、なるほど。

彼女はやはり単に今の自分を認めたくないだけなのかもしれない。
しかも、相当な思い入れを持って。

写真撮影などで苦労した担当者に向かって「こうやれば見えないわ」と、必死で上着でカードを隠したり、「ぶら下げたくない。会社辞めたい」と、なりふり構わず言うのって、なんだか恥ずかしい気がする。
今回の件は法律絡みである。
会社が「こうしよう!」と目指したベクトルに乗るのは社員の義務だ。
それに賛同できない、したくないと言うなら、「辞める?」と言われても仕方がない。

しかし、私は会社に恩義を尽すことが必ずしも絶対的に良いと思う人ではない。

もし、これから会社が突拍子もない方向を目指し、在籍していることに疑問を持ったならば、そのときは旅立たねば…と思う。
問題は、そのときに旅立てるだけのものを身に付けておかないといけないということだ。
そして、20年後の自分にも自信を持てるよう、一日一日を真剣に生きようと思う。

無い頭で、日々、そんなことを考えている。