晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

宇江佐真理 『君を乗せる船 髪結い伊三次捕物余話』

2019-02-15 | 日本人作家 あ
書棚を整理していたら、「髪結い伊三次」シリーズの4作目の
「さんだらぼっち」を手にして「そういえばこれまだブログに
投稿してなかったような」と思い出し、当ブログの過去の投稿
を見てみたら、シリーズの3作目まで投稿して、なぜか4作目
は飛ばして5作目を投稿していました。ちなみに2015年の
7月。どうでもいいことはよく覚えているもんですねえ。

そこには「後日覚えてたら書きたい」とありましたが、ざっと
ですが、伊三次の恋人お文は深川の芸者を辞めていっしょに暮
らすことになりますが、いままでご贔屓にいただいた一軒家に
女中付きで暮らしていたお文にとって長屋暮らしは大変で・・・
といった話。

で、4巻の終わりでお文は妊娠し、5巻で男の子が生まれます。

「妖刀」では、刀剣商「一風堂」に、ある刀が持ち込まれます
が、主は、こんな刀が流出するわけはないと買取を拒否。その
出所はもと大名家の女中らしいのですが、もしや大名家から盗
んで・・・

「小春日和」では、ある凶悪犯の逮捕に協力してくれた浪人が
いたのですが、なぜか偽名を名乗ります。後日その浪人を見か
けた伊三次は話を聞くと、なにやら込み入った話で・・・

「八丁堀純情派」では、伊三次を捜査や捕物に使ってる町奉行
の同心、不破の息子の龍之介が元服し、見習いとして奉行所に
出勤することになりますが、ここ最近「本所無頼派」と名乗る
集団が出没して、龍之介ら奉行所見習いの6人が「八丁堀純情
派」を名乗りそいつらを捕まえようと・・・

「おんころころ」では、伊三次とお文の息子の伊与太が疱瘡に
罹ります。伊三次は心配で聞き込みや捜査にも気が入らず・・・

「その道 行き止まり」では、龍之介あらため竜之進が本所無
頼派の探索をしていると、無頼派のリーダー格の次郎衛がある
女性の家に行くのを見かけますが、その女性とはかつて竜之進
が片想いしていた女性だったのです・・・

表題作「君を乗せる船」では、どうやら次郎衛は女性を吉原に
売り飛ばそうとしていることがわかり・・・

前の巻で、伊三次の近所に住む魚屋の息子、九兵衛という少年
が、伊三次の弟子になります。息子の伊与太もいて、そしてさ
らに、不破に娘が。つまり竜之進に妹ができます。

宇江佐真理さんの本は、安心して読めます。
コメント
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