晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

宇江佐真理 『深川にゃんにゃん横丁』

2015-06-14 | 日本人作家 あ
ずいぶんと更新が途絶えてしまいました。
それもこれも我が家のネコが原因というか一因。

最近のネコの寝場所(ネコは寝場所を転々とする)
は私の寝室のベッド。それも端っこではなく、ど真ん中。

ですんで、寝ようとベッドに入ろうとするときに寝てる
ネコに気を使ってソーっと布団をめくって、といった感じ
で、寝てるときもなるべく寝返りしないようにして、そん
なこんなで寝付きが悪くなってしまい、寝る前の読書よりも
寝付くのを優先している状態。

まるでこっちがベッドを借りてるような気になってます(笑

さて、そんなネコの話から、今回の本は『深川にゃんにゃん横丁』
という、まさにタイトルからして猫の小説。

とはいっても、猫が主人公というわけではありません。

江戸深川の山本町にある狭い小路には猫がいっぱいいて、
いつの間にかここの住人が「にゃんにゃん横丁」と呼ぶように
なりました。

ちなみに、過去のどの文献を見てもこの通りの名前は見当たらず、
これは架空というか作者創作のだそうです。まあそうでしょう。

この物語の主な登場人物は、裏店「喜兵衛店」の大家である
徳兵衛と店子のおふよ、書役(町名主の補佐的な職)の富蔵、
そして岡っ引きの岩蔵。それから、猫。

徳兵衛とおふよ、富蔵は幼馴染みという設定で、徳兵衛は問屋の
番頭を長年勤めて、さあこれから隠居生活を送ろうとしたところに
喜兵衛店の家主である呉服屋の増田家喜兵衛から大家になって
ほしいと頼まれます。
はじめは断ったのですが、店子であるおふよの説得もあって、
徳兵衛は喜兵衛店の雇われ大家に。

おふよは喜兵衛店の”世話焼きおっ母”といった感じで、
夜は近所の一膳飯屋「こだるま」で働いています。

全6話の短編になっていて、それぞれ喜兵衛店の店子の誰かの
生活上のトラブルを徳兵衛やおふよ、岩蔵、富蔵などが解決に
向かう、猫もさりげなくいい感じで文中に登場して、なんとも
ハートウォーミングな話。あ、にゃんとも。

これは続編はあるのでしょうかね。まあ調べればすぐわかる
でしょうけど、あったら買ってこないと。




コメント
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