![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/b6/20b11b7ed8e4399ae520a5930605bdb9.jpg)
ふたりの作曲家をテーマにしたDVDを見ました。
『シャネル&ストラヴィンスキー』 と、『クララ・シューマン/愛の協奏曲』。
『シャネル&ストラヴィンスキー』の公式ブログは、こちら
『クララ・シューマン/愛の協奏曲』の公式サイトは、こちら
偶然にも、どちらも、面白くない映画でした。
どうして、かう、作曲家をテーマにした映画って、面白くないのだらう?!
マーラーを描いたケン・ラッセルの映画も不愉快なほど面白くなかった。唯一、『アマデウス』だけかしらん。
『シャネル&ストラヴィンスキー』では、映画のやうな事実関係はよくわかりませんが、シャネルの姿は兎も角、ストラヴィンスキーの覇気のない描写にウンザリー。
唯一、冒頭の《春の祭典》の初演の再現シーンを、なるほど!、と思って見てゐました。あの踊りでは、ブーイングが出るのかも知れません。
また、初演指揮者である、小生敬愛のピエール・モントゥーに関してのカットも少し欲しかった、ですなあー。
『クララ・シューマン/愛の協奏曲』は、もっと見るべきものがなく、ブラームスの末裔の方が映画監督なのださうですが、あの素っ頓狂な青年ブラームスの姿はなんでせう?!
貧しいけれど、才能に溢れ、プライドも矜持もひと壱倍強かった若きヨハネスの一端も見ることができなかった。そして、深々とクララを愛し続けてゐたヨハネスの苦悩の欠けらもでてこなかった。
ラスト・シーン、ブラームスのピアノ協奏曲1番を弾くクララの姿を映して、”成る程、これで愛の協奏曲!”と思はず笑ってしまひました。
悲しくなって、ゼルキンの豪快なピアノ協奏曲1番を聴きたくなりました。