やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

帰郷

2012-10-07 | 音楽を
Rafael Kubel�・k & �・esk�・ filharmonie - Opening Concert of 1990 Prague Spring Festival


敬愛する、ラファエル・クーベリックの歴史的な映像があった。

あの、”ビロード革命”が成功し、プラハの春のコンサートに、チェコを離れること半世紀のクーベリックが招待された時の模様です。
革命の翌年、1990の時です。

時の大統領に強く希望されてステージに立ったクーベリックは、見るからに万感の想ひでチェコ・フィルを振る。スメタナの《わが祖国》、です。

けれど、演奏は、妙な思ひ入れはなく、静かにしかし強く演奏されてゆきます。
嬉しいことに、ここでもマエストロは、例によってヴァイオリンを昔ながらに左右にわけ(つまり、彼は、どの楽団でもこの旧スタイルですがー)、音色のヴァランスがとてもお面白い。

国歌の演奏(だらうと思ふ)や、大統領を讃える曲(だらうと思ふ)のあとに演目が演奏されるのですが、まうすでに、会場は異様な雰囲気で会は始まります。

それは、国が成ったことと、チェコの”宝”のマエストロ・クーベリック氏の帰郷を喜ぶ声にほかなりません。

帰郷とは、かくも、満腔の思ひにさせられるものでせう。


小生には、すでに、帰るべき街も家もなくなり、いずれ、やがて朽ち果てるかもしれない墓の処理をしてこなければならないのですが、いつに日にするか、悩んでゐうところです。






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