白鷹町にある、「御衣黄(ギョイコウ)」です。
まだ咲き始めでしたので、緑色が強いです。
観光客の反応も、賛否なかばでした。
連休を過ぎると、人々の口の端から櫻の言葉が消へてしまひます。
櫻は、本当に面白く、哀しい樹です。特に、街の櫻はー。
まだ咲かぬか、まだ咲かぬか、と入れかはり立ちかはりに待たれて
開花して十日も過ぎると、誰もサの字も云はなくなる。
小生の好きな作家が、行きつく所は山櫻と云ってましたが、
成る程、そんな気がします。
誰に待たれるでもなく、誰に惜しまれるでもなく、
暖かい冬であれば早めに花を付け、今年のやうに遅い春であれば
新緑に混ざりながら早々に花を終へる。
でも、そのいとなみは少しも揺るがない。
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