やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

春の日差し

2013-03-07 | やまがた抄


小生の周りでは、とっくに参月になってゐて、さうしたら、空気がすこし暖かくなって、空がすこし高くなって、何よりも、日差しがすこし強くなってゐてー。

積もりに積もってゐた雪も知らぬまに融けだしてゐて、白一色だった街の道路にも、やっと歩道の姿が現れだした。

我が家の庭先でも、ずゐぶんと雪が融け、昨年に較べれば降雪は少ないはずだったのですが、茅屋と仕事場での一日4、5回の雪掃きの日々が多かったせゐか、なんだか、とても長い冬をやり過ごした想ひです。

確か、2年前の地震の日にもあたりに雪はなかったのですが、電気が止まり、闇のなかで地面は揺れ続け、家族全員が集まった茶の間で、蝋燭の明かりを見つめながら、娘の携帯の小さなTV画面に映る地獄の姿を悪夢のやうな思ひで見つめながら、朝が明けるのをひたすら望んでゐました。
(あの時の、古ぼけたラヂオから聞こへるNHK仙台局の、”皆さん! まう少しで夜が明けます! 今は、じっと我慢して下さい!!”と、幾度となく叫ぶやうなアナウンサーの声が、今でも耳に残ってゐますー)

あれから2年ー。
けれど、まったく頼り甲斐のない、あてにならないこの国の指導者のお陰で、東北の街の傷と心の傷は少しも回復してこない。