やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『若草姫-花輪大八湯守り日記-』、を読む

2007-01-24 | 雑記
       
       


『若草姫-花輪大八湯守り日記-』(高橋義夫著/中央公論新社)を読む。
『湯けむり浄土』の続編で、ネット上に公開されてゐたものです。

山形県の北部の湯治場、肘折温泉を舞台に書かれた時代小説です。
その肘折温泉で、3年前の春、『湯けむり浄土』の出版記念講演と宴がありました。高橋義夫先生に同行し、小生等の山形盛り場研究会のメンバーもお手伝ひがてらお邪魔しました。大蔵村村長や観光協会や青年部の方々のお出迎へを受け、楽しく肘折温泉の夜を楽しみました。

講演あとの宴の時に、村長やお歴々の方々の「ぜひ続編をー」といふ声がありまして、高橋先生も密かに案を練ってをられたやうです。

本作での描写にもありますが、肘折温泉は、まったくすり鉢の底のやうな地形です。以前に、やはり、盛り場研究会の新年会が肘折温泉であり、ひとり夜の8時頃に現地に着いた小生は、4~5メートルの雪の壁の先に見へる温泉街の景色に、帰りの心配をするほどでした。