rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

解放者(Liberator)はロシアかNATOか

2022-03-08 18:12:01 | 政治

ロシアによるウクライナ侵攻は2週目を迎えて、様々な情報が飛び交っていますが、戦争が終結する見通しは現在の所ありません。また停戦協定についてのロシア・ウクライナ双方の代表による交渉も3回行われましたが平行線の様です。報道は中立な立場で双方の動きや思惑を伝える物は少なく、情報戦の様相を呈しており、欧米西側に属する主要メディアは「ウクライナ被害者」「ロシア・プーチン悪」「ゼレンスキー大統領は英雄」「世界はウクライナを支援し、ロシアを制裁せよ。」という方向のみです。一部のオルトメディアやネットでは中立的立場、或いはロシアの立場から情報発信しているものもありますが、少数派です。

 

私は前回のブログでも述べた様に、普通の生活を送りたいウクライナの庶民にとって何が望ましいかという視点で考えています。ウクライナには4500万人の人口があるとされますが、150万人が既に周辺諸国に難民として避難していると言われます。逆に言えば4300万人以上はウクライナ国内に残って戦争が終わるのを待ち、普通の生活に戻れるのを願っているという事です。戦争が終わるというのは、1「ロシア軍が引き上げる」2「ウクライナが抵抗を止めてロシアに降伏する」のどちらかしかありません。1については、(1)「停戦合意に達する」(2)「ウクライナ軍が勝つ」(3)「NATOがウクライナ軍に加わり、ロシア軍に勝つ。」の3通りが考えられますが、現状(1)はこの3回の交渉をニュースで見る限り困難、(2)は無理、(3)に向けてゼレンスキー大統領や世界経済フォーラム(WEF)の有力者が尽力中です。では何故(2)が無理だと判断したかについて、以下にまとめます。

 

I .  ウクライナ正規軍は機能していないのではないか

前回のブログでも言及した様に、ロシア軍が苦戦しているという報道には違和感を感じます。むしろ「ウクライナ正規軍24万人は殆ど何もしていない」のではないかと私は思います。戦っているのは都市に籠ったネオナチ右派の民兵1-2万人だけというのが実態ではないかと感じます。それは前回ブログのコメント欄でも述べましたがいくつかの理由があります。

〇 軍事拠点制圧の様子や志願兵投入

NHKスペシャル3月6日「攻撃は止められるのか(最新報告ロシア軍事侵攻)」では日本にもウクライナ外交官として滞在していて、現在キエフにいる男性が、現状と今後の戦闘について述べていたのですが、「武装市民がゲリラ的に敵の補給など、後方を攪乱するやり方が主体となる。」と驚きの事実を述べていました。つまり正規軍同士の戦争はない、と開戦1週目の時点で断言しているのです。第二次大戦の独ソ戦でもパルチザン的な戦いも多くありましたが、主体はソ連軍とドイツ軍の正規軍同士の戦いで雌雄が決しました。しかしウクライナ正規軍は既に壊滅(か初めから戦っていない)と暗に明言したのです。また3月5日にロシア国防省がウクライナ南部のウクライナ軍基地を掌握したNHKニュースを見ると、ウクライナ正規軍は侵攻するロシア軍に対抗するどころか、すべての車両が整然と基地内に並べられていて、組織的に正規軍として戦闘準備をしていたととても思えない状態です。実際にヘルソン近郊はロシア軍に掌握されたと西側でも報道されていますから、この画像が本当であればウクライナ正規軍は無抵抗で基地を明け渡したと考えられます。また細菌兵器研究施設があったスネーク島の守備隊員はロシア軍の攻撃で全員死亡とされていたものの、全員捕虜となって無事で施設はロシア軍に破壊された(本当の戦闘があればあり得ない)とCNNでも報道されました。西側の勇ましい報道とは裏腹に、ウクライナ正規軍はロシア軍との戦闘を避けているのではないでしょうか。

使われない武器などが整然と並べられたウクライナ軍基地とされる映像

 

ゼレンスキー大統領は世界からウクライナ軍に志願兵を積極的に募集、懲役刑の囚人を前線に投入するといった政策を表明しています。日本では軍歴があり、軍の運用について理解できる人は自衛隊経験者しかいないので仕方ありませんが、「訓練されていない素人」ほど役に立たない者はありません。また中途半端に軍歴がある志願したゲリラなど、統制された組織行動ができず、自己判断で行動されては正規軍の足手まといであり、全てを台無しにしかねません。戦争は外交の一形態という基本があり、感情で行動されるのが最もダメな軍の運用なのです。

民間人を避難させる回廊を作って、休戦という取り決めが守られないのは、指揮系統がない民兵が戦闘を行っているからであり、現場で中央からの統制された指揮系統がなければ「今攻撃しても良いかどうか」は自己判断するほかないので当然停戦など守られない事になります。無知な日本のメディアは不可能でしょうが、それくらい軍の運用を理解している海外メディアは指摘したらどうかと思います。

 

Ⅱ  ロシアは正攻法でキエフ包囲作戦

1941年6月ヒトラーはバルバロッサ作戦を発動、7月南方方面軍ルントシュテット元帥はキエフ包囲作戦を慣行し、ドニエプル川の西と北から包囲してキエフ陥落を目指しました。現在ロシア軍がキエフ攻略のために取っている布陣は、地図に示されたロシア軍の進軍経路を見る限りでは、当時のドイツ軍と同じ戦術で正規軍が侵攻する定石通りに見えます。正規軍が行う地域の攻略には、相手軍を山野の戦闘で壊滅させるか、都市などの拠点の制圧をするかに分かれますが、今回都市などの拠点制圧のための軍の移動が「道路を縦列に使用」して行われていたことがニュースでも報道されていました。これは途中に敵がいない事が解っている場合の移動方法です。つまりウクライナ正規軍は山野では戦闘しない、移動の邪魔もしないと既にロシア側に判明しているという事です。市街地では市民たちが直前まで普通の生活をしており、第二次大戦の戦史に残されている様な渡河を阻止するための守備壕などの準備はないと思われます。市内のインフラは生きている事が報道されています。正規軍でない民兵が市街地でロシア正規軍をゲリラ的に迎え撃つとなると、インフラを含む市民への犠牲が莫大になることはイラクやシリアなどの例からも明らかであり、ロシア軍は今後の対応も考慮して慎重に対応しているというのが現在の姿ではないかと思えます。

キエフ近郊に展開するロシア軍の勢力を示した図

 

III.  住民を盾の状態から解放するのはロシアかNATOか

一般庶民にとって「今まで通りの普通の生活に戻りたい。戦争をやめてほしい。」が偽らざる心境でしょう。西側寄りだろうが、ロシア寄りだろうが、一部の財閥政界有力者には大問題でも一般庶民にとってはどうでも良い事です。対立する大国に挟まれた回廊国家はどちらか一方に近づきすぎると戦争に巻き込まれ、戦場になることは歴史が証明しています。ロイター伝によると、2021年12月の段階でウクライナ正規軍の半数はドンバス地域に終結したと報道され、ロシアの報道では2月の段階でドンバス地域への大規模な攻撃が行われる予定で西側諸国の了解を待つだけになっていたとも言われます。実際2月中旬にドンバス地域に何者かの攻撃が激化していた事は西側でも報道されていました。ロシア側の報道が正しいかはともかく、「戦争止めて!」は庶民にとって本心であることは変わりません。

ブログの始めに述べた如く、NATOが戦争に加わってロシア軍が引き上げれば(全面核戦争になったら元も子もありませんが)、住民を盾の状態から解放するのはNATOとウクライナ軍ということになり、一方「ロシアが勝利」してネオナチ民兵たちをウクライナから追い出し、親ロシアの政権を作れば解放者はロシア(第二次大戦と同じ)ということになるでしょう。停戦合意という選択肢が最も望ましいのですが、ゼレンスキーが「ネオナチの政権内の取り巻き達」から脅迫状態になく、大統領として自由に政策決定ができる状況にあれば、ウクライナの独立の維持と中立化を宣言してドンバス2州のウクライナ国家内での自治を認めロシア軍には引き取ってもらって「どちらの顔も立てる」事で戦争を終結に持ち込むことができるでしょう。そうでない事でウクライナの一般庶民たちが犠牲になり続ける事が不憫でなりません。

ウクライナによるドンバスへの攻撃準備を語るオレグ・ツアレフ氏

 

追記 2022年3月11日

IV.  トランスニストリアに向かうロシア軍

ロシア側が報ずる3月4日時点の占領地域(モルドバ東側の赤い細長い地域がトランスニストリア)

1992年にウクライナとモルドバの細長い狭間で親ロシア派として独立を宣言したトランスニストリア共和国という西側で承認されていない国(宗純さんご指摘の様にロシアも未承認)があります。同様に国として認められないアブハジア、南オセチア、アルツアフ共和国らと連盟を作っていますが、西側寄りのモルドバ、ウクライナからは阻害されています。昨年のサッカー欧州チャンピオンズ・リーグで同国所属のシェリフ・ティラスポリがあのレアル・マドリードを破った事でも注目されました。ロシアの進撃方向を見るとクリミア半島からオデッサを経てトランスニストリアにも向かっている様に見えます。ロシア側で報道された勢力図では既にロシアが押さえた地域になっている様です。国連は既に戦争ではなく紛争と言い換えてロシアへの制裁も一部の国に限定されてきており、情勢が変化して停戦協定も現実味を帯びてきました。停戦協定の行方次第では同地域の独立を西側に認めさせる事も考えているかもしれません。


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10 コメント

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ドンバスジノサイド作戦! (ローレライ)
2022-03-09 11:51:52
ウクライナのナチスはドンバスジノサイド作戦の準備に夢中の所をロシア軍に襲われた!
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あながちフェイクニュースではなさそう (rakitarou)
2022-03-09 13:27:02
断片的な情報からはローレライさんが仰る内容で辻褄があってくるようにも思います。昨年12月ウクライナ軍が武力侵攻の準備を進めたのでロシアが本格的に介入を示唆。欧米は当然本機であることを見抜いて騒ぎ、ウクライナ軍はロシアの本格侵攻で退散というのが裏で起こっていた事のような。
DS的にはこれを機に第三次大戦もと思ったでしょうが、欧米は拒否。今年1月3日に唐突に発表された核保有5大国首脳の「核戦争回避共同声明」もこれで納得がゆきます。
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唐突にウクライナ情勢が大変化? (宗純)
2022-03-10 11:40:16
昨晩のTBSテレビニュースで、ルーマニア国境に向かうウクライナの民間人避難民の車列を報じているのですが、これは驚くべき大変化ですよ。
今までなら西部リビウ経由でポーランドに脱出する避難民は国境30キロ地点から徒歩で9時間歩かされていた。(毎日記者の体験談)
ウクライナは必死で国外脱出を妨害していたのです。
それでも200万人が脱出するが、今回ロシアとの停戦で避難回廊設置で避難民が脱出が始まったら、たぶん、キエフ政権の方針が「自国民の保護」に変わったのですよ。今後は今までとは大違いの桁違いの大勢の市民が脱出すると思われる。ひょっとするとウクライナの全員が国外脱出との笑い話みたいなことが起きるかも知れません。
ソ連崩壊で唯一経済水準が以前の8割に留まる破綻状態なのがウクライナ。しかし軍事費はGDP6%超えで、一般市民の我慢の限度を超えている

それなら一番の焦点はアゾフ大隊の本拠地の南部港湾都市のマリウポリ。ここの住民はロシア語話者をネオナチが暴力で支配している一番危険な地域。
首都キエフ近郊の町からの橋を爆破されたので、危険な渡渉を赤ん坊を連れた女性がとの「ロシアの極悪プーチンが」云々との美味しい画像が盛んにテレビで流れているが、実は橋を爆破したのはウクライナ側だと昨日の毎日新聞が小さく誰にも分からないように書いていた。
国連職員に侵攻とか侵略の言葉を使うなとのメールがあったとの田中宇の記事もあるが、案外ミンスク合意で、あっさりと早期解決する可能性も十分あります。ほぼシリア民主勢力だと言っていたのがアメリカ軍傭兵組織イスラム教テロリストだったという馬鹿馬鹿しい話のウクライナ版。正誤や善悪が引っくり返るグレートリセット(ニュー・ノーマル)?
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トランスニストリアの確保 (rakitarou)
2022-03-11 07:30:49
ルーマニアとウクライナに挟まれたモルドバは西側ですが、そのウクライナ側にあるトランスニストリアは1992年にウクライナとは別に独立を宣言してロシアが承認しています(他の西側はどこも未承認)。反西側でロシアからの武器密輸の基地になっているとも。今回ロシア軍はクリミア半島からオデッサを経由してそちらにも向かっている様です。
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ロシアを含め誰も触れたくない謎の独立国?沿ドニエストル共和国 (宗純)
2022-03-11 13:44:32
少しだけ事実に間違いがあり、ロシアが独立国家として承認したのはグルジアのアブハジアと南オセチア二ヵ所だけ。
ソ連崩壊で起きた民族紛争で双方の要請でロシア軍が平和維持軍として駐留していたが、東欧やソ連圏のカラー革命でグルジアの政権を握ったサーカシビリ大統領が北京オリンピック開会式でプーチンが留守にしている隙を突いてイスラエルなどの最新兵器で武装したグルジア軍がロシア部隊を奇襲攻撃。
しかしロシア軍に反撃されたグルジアが大敗。その時、南オセチアとアブハジアの独立をロシアが認めるが、ドニエステル川沿いの南北200キロもの長いトランスニストリアはほぼ同じ経緯なのですが現在ロシアを含め誰も承認していない謎の独立国(沿ドニエストルはアブハジアと南オセチアだけが承認している)
今のロシアが沿ドニエストル共和国を承認しない理由ですが、実はソ連時代の憲法や国章をそのまま使っている唯一の地域のためらしいのですよ。ソ連崩壊時にモルドバからの独立を宣言して戦争になり現在までロシア軍が平和維持部隊として駐留しているのはグルジアと同じなのですが、ドニエストル川が自然の防壁となり比較的平和を維持しているので人口も増加、産業も発展しているらしいが、何しろ1991年に崩壊したはずのソビエト連邦の生き残り???国旗が中央に緑の横帯が入っているソ連の赤旗のままなのですから愉快。絶めぐ危惧種のヤンバルクイナとかイリオモテヤマネコのような話で今後も世界の片隅で細々と生き残って欲しいものです
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唐突にウクライナ情勢が大変化2 (宗純)
2022-03-11 14:20:28
昨日のテレビニュースでウクライナのゼレンスキー大統領は何時もの半袖Tシャツ姿だったのですが、自撮り映像で「自分はキエフにいる」(徹底抗戦)を宣言しているのですが街並みは写っているが、周りには人物は一人も写っておらず、画像にはたった一人。護衛も側近も一人もいない不思議な映像。
私が驚いたのは今までとは大違いで粗末なパイプ椅子とか講演台ではなくて、見るからに立派な机と椅子に座っていたこと。
今回のロシア軍ウクライナ侵攻では2週間が経ったが初めての出来事なのですよ。ウクライナのゼレンスキー大統領の置かれた立場に大きな変化が起きている可能性があります。

国連事務総長になったアントニオ・グテーレス(ポルトガル)に代わって2016年から国連難民高等弁務官になったフィリッポ・グランディ(イタリア)は、ウクライナ難民が220万を超えて現状に対して、
今までのウクライナからポーランドなど外国に脱出した女性や子供たちは避難所ではなくて90%から95%は親戚とか友人知人など受け入れ先が有ったので問題が小さい。ところが、今後の避難民はあらかじめ「避難先」が決まっていない人々が主になるので、受け入れ側の避難所の整備が急務だと警告しています。国連難民高等弁務官の話は初めて聞く内容ですよ。マスコミの態度は相変わらずに見えるが、明らかにステージが大きく変化しているのです。
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少しも損傷していないキエフのテレビ電波塔 (宗純)
2022-03-14 09:09:31
ロシア軍ウクライナ侵攻初日の2月24日に行われたテレビの電波塔空爆の映像は世界中に配信されたんで全員が知っている
何と、電波塔自体は少しも損傷していない。たぶんロシアが空爆で破壊したのは付属の通信設備でネオナチの宣伝放送を止める目的だったのでしょう。

初日の空爆でもテレビの電波塔が健在であるとのTwitterがあることは承知していたが、何故か実際のキエフの電波塔の画像が探しても何処にも無い。
たぶん、ツイッター社などが情報封鎖を行って必死で隠していたが、天網恢恢疎にして漏らさず。なんと、NATOの宣伝サイトの中に密かに存在していたとは口があんぐり。
TBSサンデーモーニングでは30分もロシア(プーチン)の無差別攻撃を出演者全員で言い続けたあとで、
最後に一言、防衛研究所主任研究員がウクライナ軍が動かない事実を誰にも分からないように語っていた。rakitarouの記事にもあるようにNHKh(日本政府)は早い段階でその事実に気が付いていたが、リベラルメディアや有識者の「ロシアのプーチンが悪い」の大合唱で世間では誰も気が付かないのですよ。困った話です。
たぶん今回アメリカに頼まれてロシア(プーチン)が動いたのが隠された真相でしょう。それなら、これは双方馴れ合いの八百長プロレスですね。プロレスではヒールがいてこそ成り立つエンターテイメント
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表面的には国際法を順守するロシア (rakitarou)
2022-03-14 12:55:34
シリアでもそうでしたが、ウクライナでも形式上はロシアは国際法を順守して防衛のための出動、侵攻でなく特別軍事行動などと10-20年後の歴史検証に耐えるアリバイ作りをしっかりしているというブログ記事がありました。日本など西側は交戦国でないのに制裁を行い、中立を破っているので逆に中国、インド、ブラジルなどしっかり中立を順守している国々から責められる可能性もあります。
「世界の裏側ニュース」というサイトでは実際にキエフに滞在している旅行者のゴンザーロ・ライラ氏が高級ホテルに滞在して偽情報ばかり流すAP通信の記者と言い争いになったとか、キエフは大して爆撃などされていないという真実をSNSで流したら危険な目に遭って滞在場所を変えたとかの情報もあります。
どのように決着をつけるか、上の方では実は結論が出ているのかも知れませんね。
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方便ではなく、これが目的 (セコイアの娘)
2022-03-15 02:34:40
宗純さんのブログから来ました。
今回、じっくり拝読させていただき、大変感銘を受けました。理路整然とした論理展開と、自衛官としての経験に裏付けられたお話は大変説得力があります。
私は軍事侵攻が始まるや否や、待っていたかのように始まった反プーチンキャンペーン、これこそが真の目的ではないかと思っています。そのために、挑発し、ロシアに軍事侵攻させた。ロシアに対する制裁、ネガティブキャンペーンは、方便ではなく、これこそが目的なのではないかと。
やはり、本丸はロシアを再独立させたプーチンであって、ロシアをエリツィン時代に戻すために彼を排除したいという本音が見え見えです。
しかも、今回のキャンペーンには「反戦」という美名がついているだけに、タチが悪い。
キャンペーンの首謀者としては、ウクライナでの紛争は一日でも長く長引かせたい。悲観的になりますが、コロナ同様、今回も長期化するのではないかと思います。
好き嫌いは別にして、世界にはロシアが転けたら困る国がたくさんあります。これでもし、プーチンのロシアが転けることがあったらどうなるのか、現実問題として非常に心配です。
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目的はプーチン排除 (rakitarou)
2022-03-15 06:51:02
セコイアの娘さん、コメントありがとうございます。私も反プーチンが今回の戦争の目的の一つと感じています。ロシア国自体の弱体化を狙って長期化を目論んでいることも見て取れます。
次のブログで書く予定ですが、それに対するロシアプーチンの策は「ウクライナ核施設、生物施設の確保」(米国の弱点)と「ウクライナ非ナチ化」(誰も否定できないが、ウクライナ抵抗勢力の中心)というスローガンだと見ています。
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