rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

富士山、男体山登頂記

2024-08-18 15:03:10 | その他

夏場には毎年家内に付き合ってどこかの山に行くことにしていますが、今年は定年したこともあり、昨年台風で断念した富士登山を達成したいと思い予めツアーで申し込んで行きました。体力は大丈夫と思いましたが、三千メートルを超える登山であり、高山病が心配だったので予行演習を兼ねて7月22日に日光男体山、8月12日に富士山に登りました。

 

I.  日光男体山

中禅寺湖と男体山 関東平野からも好天だと3本爪でひっかいた様な山肌が見える

日光男体山は栃木県日光市にある標高2,486mの火山で、紅葉時は混雑で有名ないろは坂を上った中禅寺湖畔にある二荒山神社に登山道の入り口があります。神社境内に登山者用の駐車場があり、山自体が神社ご神体でもあるので入山料を社務所に払って記帳してから登ります。猛暑を見込んで平日朝6時半に神社に到着したので車は数台しかなく、登山口から木々に囲まれた静かな登山道を登り始めます。

二荒山(ふたらさん)神社の境内に登山口がある

基本ずっと上るだけの道で、険しい岩場などはないのですが、急登や階段が続くので同じペースでゆっくり登らないとバテる可能性があります。3合目から4合目まではアスファルトの林道を使います。少し赤みがかった木々もありましたが、早い紅葉か夏枯れかは分かりません。しかし下から頂上まで無数のトンボが乱れ飛んでおり、登山道で何度も踏みつぶしそうになりました。

9合目から上は赤土の登山道、ゆっくり行けばシニアでも大丈夫

6から8合目位までは、ゴツゴツした岩場の登山道になりますが、手を使って三点支持で登るような所はなく、細かいつづら折りでジグザグに脚力で登る感じでした。9合目位から視界が開けて赤土の登山道で直射日光が暑く感じます。二千メートルを超える辺りから「空気薄い?」と感ずる様になり、ゆっくり呼吸しながら登ります。頂上には神社の奥宮や鐘楼、剣のモニュメントなどがあり、360度の眺望も絶景で、休憩を含めて30分位ゆっくり過ごしました。次に登る富士山は霞んでましたが、北アルプスから月山方面まで見渡すことができました。

頂上から中禅寺湖を一望できる。    頂上には剣のモニュメントや銅像などいろいろある。

 

登りは11時までかかったので約4時間、下山は2時間少しで再び登山口まで戻り日帰り登山を楽しみました。

 

II.  富士山

 

富士山は入山規制や山小屋の予約、往復の交通の事など考えてツアーを申し込みました。新宿発の「四季の旅8合目白雲荘泊」で約4万円のツアーに申し込みました。結果的には大変良かったと思います。1)何も考えなくてもベテランガイドさんが全て指導してくれる。2)食事や往復の交通、運転の手間なし。3)帰りに温泉にも入れる。4)とにかく山素人さんでも登れる様に標準の1/2のスピードでゆっくり登る(下りは各自のスピードで自由になる)。5)途中の見どころや八巡りも詳しく教えてもらえる。といった点が良い点。あとは天候さえよければ何の問題もありません。30名のツアーで、2名ほど高山病で8合目から下山しましたが、あと2-3名軽い高山病になりながらも山頂までゆくことができました。

麓の浅間神社に参拝してから5合目に向かいます。吉田口登山道の入り口もここにあります。  5合目の駐車場で多くの人はここから登山開始。

朝7時半に新宿集合、中央道が混雑で1時間ほど予定が遅れましたが、浅間神社にお参りしてから富士スバルラインで5合目に向かいます。吉田ルート5合目から2時ころから登山開始。既に男体山頂上の2,500mを超えているので口をすぼめた深呼吸をしながらゆっくり登ってゆきます。6合目を超えるまでは急登といえるほどの場所はなく、列をなしてゆっくり歩いてゆく感じです。中国やベトナムからの観光客がとにかく多い。異様に軽装の人も見かけましたが、この日に限っては寒さや雨もなかったので大丈夫だったでしょう。私も8合目まで上長袖の2枚、下はズボン1枚で登山靴でした。翌日未明はフリース1枚とウインドブレーカーを羽織りました。

夕暮れ時に影富士を拝むことができました。    7合目の山小屋群 登山道沿いに6件位並んでいる。右上が頂上方面で下山道は左方の須走りの手前に別ルートとしてある。

8合目白雲荘に夜8時に到着。満天の星と神奈川、東京の夜景が遠くに見えます。夕食のハンバーグカレーを食べて2段ベッドで仮眠。夜1-2回手洗いに行きますが午前2時半に起床。前夜もらった朝食のっパンを食べてからヘッドランプを付けて(頭に付けると締め付けて頭痛になるから頸から下げる)頂上を目指します。実は頂上からのご来光を見るためには、もう一足早く起きて出発する必要があり、夜を徹して登ってくる人など含めて9合目以上は登山道各所に警備員を配置して誘導が必要なほど登山道が渋滞混雑します。これでは集団行動は困難なので9合目「御来光小屋」で眺める事ができる様に登ってゆきます。富士山自体が神であり、9合目より上は神域であるため、同じく神である太陽を上から眺めて日の出を見ることは不敬ということで9合目御来光小屋から眺めるのが「富士山信仰の本道」ということになっている由。9合目からでも十分に美しいご来光を拝む事ができました。

御来光小屋から日の出を拝む。絶景。

明るくなってからいよいよ頂上を目指します。3,700mはさすがに空気が薄いと感じました。腹が張ってくるので副交感神経が活発になり、水分は摂っているものの血圧は下がり気味で「気持ち悪い」感じになります。これも高山病の一種ですが、頂上について早速300円払って便所を使わせてもらってすっきりすると気分も爽快になりました。頂上の食堂で1,000円の豚汁を食して元気を取り戻します。

浅間神社奥宮と山頂郵便局。  馬の背と呼ばれる急坂を登ると日本最高峰3,776mの剣が峰があります。

吉田口頂上から帰る組みと別れて、富士山火口を一周する八巡りツアーに参加しました。浅間神社奥宮や山頂郵便局、3,776mの観測所跡がある剣が峰(本当の頂上)に行くには吉田口頂上から1時間半ほどの火口巡りが必要です。体力と天候に恵まれたので頂上のツアーを堪能してから吉田口下山道で3時間ほどで5合目駐車場まで下山しました。登りと下りは全く別のルートになっており、下山道は赤土の砂利のつづら折りがひたすら続くだけの道になります。呼吸はどんどん楽になるので何も考えずにすいすい降りてくることができます。

帰りは富士急ハイランド傍の温泉ですっきりしてから中央道の渋滞はありましたが、夜に新宿到着、無事帰宅しました。


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山として若すぎる富士山 (宗純)
2024-08-21 16:55:33
火山学者の早川由紀夫によると、富士山が3700メートルの円錐形になったのは、5600年前から始まった須走b期だったが崩壊しているらしい。それ以前は台形で上部には懸垂氷河が覆いかぶさっていた。

今のような円錐形の富士山は2300年頃に完成している。だから他の3000メートル級の山に存在する氷河の痕跡のカール地形が存在しない。
しかも1000年前の平安時代では富士山の頂上から盛んに噴火していたし、鎌倉時代でも富士山頂から噴煙を上げていた。300年前には山腹から大噴火して江戸の町にも火山灰が降り注ぐ。
富士山は活火山なので高山病の心配より御嶽山噴火のような事故が心配されます。何故一般の人が登りたがるのが何とも意味不明。山としては若すぎて危険がいっぱい。富士山も10万年ほど待てば白山とか八ヶ岳のように谷や尾根が出来て楽しく登れるようになる

(何故かマスコミが宣伝しないので)知っている人は少ないが、実は日本国内でも小さいが氷河が7つも見つかっています。全部が日本海側の剣岳とか後ろ立山周辺だが、穴場中の穴場。池ノ谷のような危険な場所が多いが、一ヵ所だけ内蔵助雪渓のように一般登山道が氷河のあるので安全な場所もあります。
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