第二次大戦初期において、イギリス海軍は高性能の対潜水艦を兼ねる沿岸哨戒機がなかったため、旧式のAvro Anson双発機を用いていましたが、米国からロッキード・ハドソンを輸入してやや長距離の偵察が可能となりました。その後を継いだのがグラマンTBF-1 (GM製はTBM-1と表記) ターポン(イセゴイ)で、後にアベンジャーと呼ばれる機体です。4,788kgもあり、第二次大戦中の単発機としては最重量級と言われ、エンジンは1,700馬力、最高速度414km、航続距離は1,700kmでした。乗員は3名で後方に12.7mmの回転銃座と下面後方に7.62mmの銃座を持ち、魚雷を爆弾倉に格納できる大型機で胴体が2階建ての様な構造でした。アベンジャーとして太平洋戦でも活躍したので日本にも馴染みがある機体です。
実機 仕事としては先輩格のロッキードハドソンとの比較
モデルは1996年のハセガワ製で日本製なので出来は良く、作り易いものでしたが、デカールが劣化して使えず他の物を流用しました。機体上面はダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩と記載されていますが、箱絵や写真ではダークグリーンに近い色の様にも見えるので今回はダークグリーンを使用しました。翼下面のアンテナは自作です。ロッキード・ハドソンと比較してもその大きさが解りますが後の世代のフェアリー・ガネット(ターボプロップエンジン)よりは小さい事が解ります。
前方翼内に1丁ずつ12.7mm機銃を持つ。魚雷は格納庫内。 英国海軍用は胴体側面に球型の観測窓を持つ2階構造 ガネットと比較するとガネットも大きい事が解る。