rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

副島隆彦氏の講演会2018

2018-12-03 18:48:24 | その他

2018年12月2日に都内で行われた定例会に参加してきました。2014年以来でした。その備忘録としての記録です。

 

第一部は著作「日本会議の研究」(扶桑社新書)で有名になった菅野完(たもつ)氏の講演で、「安倍政権は何故倒れないか」という命題についての解説でした。

安倍政権を支えているのは成長の家学生運動から派生した日本青年協議会(日本会議)日本政策研究センターなどですが、輿論調査などで安倍政権を支持する理由は(他よりも良さそう)という消極的な理由が大半で「政策が素晴らしい」というものではないことが説明されます。安倍政権の政策はTPP推進、水道民営化、種子法、公共事業への国債投入、移民法推進など保守主義からはほど遠いものが多く、同じ政策を民主党や社民党が進めたら保守陣営から大批判が起こりそうなものばかりです。では左翼的政策を行っている安倍政権が真性保守から批判されないのは「慰安婦」「靖国」「9条」という政策において「右寄り」とされる主張をずっと繰り返しているから「雰囲気右翼的」を貫いていて「深く考えない多くの日本人達に安心感を与えている」からだろう、という結論です。表現はもっと過激な物でしたが内容的にはなるほどと思わせるものでした。

 

第二部は副島隆彦氏の新著 歴史再発掘(ビジネス社刊 予定) (重たい掲示板の2373番)と近著日本人が知らない真実の世界史(日本文芸社2018年10月刊) の解説を中心としたものでした。風邪気味であるのと昨日までの著作活動でややお疲れ気味だったか、いつもよりも「あの馬鹿共!」という副島節がやや不調だったように感じました。まあご本人も話していたように65歳という年齢もあって50代と同じようには吠えられないということかも知れません。

 

内容はイギリスMI6内部でソ連のために働いた戦後最大のスパイ キム・フィルビー、007シリーズの元になったミンギス、松岡洋右と3国同盟の話
(この辺はrakitarouも以前興味を持って調べた事あり)、ユダヤ民族とは900年代に黒海北岸にあったカザール王国から始まったというA.ケストラーの本、同じ説を唱えるシュロモ・サンド テルアビブ大学教授の著作の解説から、一神教が紀元前からあるという説が欺瞞であることを解説しました。

 

今回は経済やトランプの動向といった時事的な事はあまり述べられませんでしたが、また大きな動きがあったときに期待したいと思います。

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする