rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

「今が消費税を上げる千載一遇のチャンス」と口をすべらした首相

2012-08-08 18:09:42 | 政治

自民、きょう不信任・問責案 民主、「解散」今朝9時に見解 野党6党は提出(産経新聞) - goo ニュース

NHKで中継されていた数週前の衆院特別委員会をたまたま見ていた時、消費増税に反対する議員の質疑に答える形で野田首相は「今が消費税を上げる千載一遇のチャンスなんです。」と縷々説明している最中に口をすべらしたのを聞きました。自党の中では合意が得られておらず、参院ではねじれ状態で自党の勢力のみでは法案が成立しない状態で、自党の過半数と参院で力がある自民公明を見方にした「三党合意」の状態を(誰かが)セットアップしてくれた今こそ消費増税という「普段政党間の駆け引きがある国会」では通りにくい法案を通す千載一遇の時であるというのは増税を心から熱望している財務官僚諸兄にとっての本音だとは思います。しかしまるでその人たちが憑依しているかのように野田総理が「千載一遇のチャンス」などと言うのは「何だこれは?」と一緒に見ていた高校生の息子と顔を見合わせて笑ってしまいました。

鳩山・小沢体制で政府が運営されはじめた民主党政権の初期においては、どうも小沢氏が首相でもないのに全ての舵取りをしているようで問題であると思っていました。逆に小沢氏が管氏と総裁選を争ったときには小沢氏が堂々と表に出て、総理になって全ての舵取りをするのならばそれは民主政治の常道としてむしろ良い事だと思っていました。法制度を悪用したごく一部の人間の恣意による小沢氏の政治からの強制排除はあってはならないことであるのにマスコミも有識者と言われる人達も憲法学者も問題視しないという何ともなさけない日本の憲政への遵法思想には呆れるばかりです。それでいてどうでも良いような官僚の作った細かい規定に対してはコンプライアンスの遵守という名目で我々一般国民はしばりをかけられています。

自民党の谷垣総裁はおつきあいするには「良い人」だと思いますが、政治家としては軸足が自転車をこぎっぱなしのようにくるくる回って定まらず、これでは自民党も先が見えたと思わざるを得ません。私は政策などに対する納得感からずっと「亀井氏の」(今のでない)国民新党を支持してきたのですが、「国民の生活」をはじめとする野党6党が不信任・問責決議を今出すことは戦略上よいタイミングだと思います。前回のブログにも書いたように財務省は本気で財政危機だとは思っていないことは明らかで、現在が増税の「千載一遇のチャンス」と見定めたから野田・谷垣をけしかけて草加には税調査で脅しをかけて公明にも無理矢理同意をさせたにすぎないでしょう。到着が1分早まるだけの長崎新幹線など具にもつかない目的で「国家強靭化計画で200兆円を使いましょう」などと増税した後の予算の使い方をばらしているのですから、財政再建など本気では考えていないということ、私などがいろいろ調べて国家の財政を心配していることの方がばかばかしい位だと最近思うようになりました。

ここ数日の政局の行方については多いに注目されるところです。

 

 

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