自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

BWR&PWR

2011-06-07 | Weblog
 IAEAへの政府の報告書で福島原発でメルトスルーが起きていた可能性が記載されたという。東電、中電、東北電、北陸電の原発はBWR(沸騰水型)で弱点は制御棒を下から入れるということである。お釜(原子炉)の下から棒を突っ込むので、制御棒の抜け落ち事故が出やすい。また、メルトダウンした場合、当然、穴の隙間が弱点になって、スルーが起きる可能性がある。当然メルトダウンとなれば予測されたことだ。
 スリーマイルはPWRなので、お釜の底に穴はなく、制御棒は上から入れるようになっている。それでも、スリーマイル事故の時はお釜の底が融けて減肉し、危ないところだった。関電。中国電、九電などのPWRは加圧水型といわれ、弱点は2次冷却水でタービンを回すため蒸気発生装置など複雑な配管となるところ。しかし、タービン建屋は汚染されにくい利点がある。排気塔なども高さが違う(BWRは排気の危険性を考慮してか高い)。
 IAEAは燃料プールの位置が高すぎるということも指摘していたが、確かに福島の燃料プールの位置は高いように思う。燃料はお釜から少し引き上げて、横にスライドしてプールに納めるので、これはお釜自身の位置が高いということだ。岩盤を掘り下げればコスト高になるのであろうけれども・・・・。
 それにつけてもこの事故は広く色んな情報が伝わったものだと思う。
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