HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

昨日鳴った音 4月4日~4月10日

2020-04-11 12:24:33 | DAY BY DAY

 4月4日
・GRATEFUL DEAD / JUNE 1976

今日は1日なんとか、ではないが今年も届いたデッドの大箱を開封。今回はタイトル通りに
76年6月の5公演を15枚のCDで収録。これだけのライブを一気に聴き通す時間も体力も
無いわけで、3公演聴いて翌日に持ち越し。勿論、気持ちは十分に解れた。

 4月5日
・萩原健一 / FINAL LIVE FOREVER SHOKEN TRAIN

デッドの続きを聴いた後に何故か取り出した掲載写真盤。結果的に萩原健一の最後のライブ盤と
なったのだが、この盤の前に出た何枚かのスタジオ再録音盤より演奏もショーケンの歌唱も
生き生きしていて、これがラストなのが惜しまれる。当日の映像を4曲収録したDVDが
付いているのだが、CDと曲の並びというか収録順が違うことに違和感を感じる。というか
何で全曲の映像を収録しなかったの?。

 

 4月6日
・MICHAEL ROTHER / FLAMMENDE HERZEN

ミヒャエル・ローターの盤はどれも聴いていて気持ちがいい。個人的感覚なので賛同は求めないが
今、一部で持てはやされているシティー・ポップスなんかよりよほど快感が持続する。ギターも
シンセもせせらぎの音のように心地良いのだが、全体の心地良さの持続に貢献しているヤキ・
リーベツァイトの存在を忘れてはならない。

 4月7日
・CHRIS SPEDDING / THE ONLY LICK I KNOW

クリス・スペディングの輝かしいキャリアの中で特に重要な70年代の諸作の中では比較的地味な
位置付けの盤。これでもかのテクニックを披露するでもなく、ノリのいいロックを展開するでも
ないのだが、全編に英国フォーク・ロックの渋い魅力が溢れている。タイトルが意味深なので、
私はレコード棚に行き、おかしな方向に進んでしまったのだが、これはクリスのせいではない。(笑)

 

左のアリーネ・カリストは正統派のMPB歌手兼ソングライターで17年リリース。
右のカヒミ・カリイの盤は06年リリース。ほとんど歌っていないというか呟いている感じで
一聴した瞬間の判りやすさは皆無だが、不思議と面白い。ところで以前パロディー・ジャケの
本を2回ほど取り上げたことがあるが、これは趣旨が違うよね。勿論私はアリーネのジャケの
方が好きだけど。(笑)

 4月8日
・FRANK ZAPPA / CHUNGA'S REVENGE
・FRANK ZAPPA / ZAPPATITE

春のZ祭りである。「チャンガの復讐」の邦題がある盤は70年の録音なのだが、未だに
この盤が時系列でいうと「フィルモアのマザーズ」の前で「いたち野郎」の後という位置にある
ことを忘れてしまい、「あれ、いつ頃の盤だっけ」なんて頭の悪いことを繰り返して考える
パブロフの犬状態に陥ってしまうのだが、それも含めて楽しんでいる。ジャケも最高。
エインズレー・ダンバーのドラムにも注目。

ザッパのベスト盤は数あれど、積極的に気に入っているのがタイトルに食欲をもじった掲載盤。
全18曲が前菜(4曲)、メインコース(9曲)、デザート(5曲)に分けられている。
コース料理の最初が『PEACHES EN REGALIA』というのが洒落ているのだが、個人的ハイライトは
『YOU ARE WHAT YOU IS』が終わった後に間髪入れずに『VALLEY GIRL』が始まる瞬間。
この繋ぎというか瞬間のためだけに買っても損は無い。

 4月9日
・FRANK ZAPPA / JOE'S GARAGE ACT 1 . 2 . & 3

EMIは比較的早い時期にザッパのCD化を行った。私が所持するのはLP時代は2タイトルで
リリースされた2種3枚のLPを2枚組CDにまとめた89年リリース盤。5000円でした。
学生時代、このアルバムから店名を付けた店によく行っていたこともあって、思い入れのある
盤である。舞台は違うがキンクスのプリザベーションと似た趣で尚且つこちらの方が話が複雑。
当時の国内EMI盤の不親切な作りの歌詞・対訳を見ながら頭を捻ったのも懐かしい。
再結成ゴールデン・カップスが『WATERMELON IN EASTER HAY』を取り上げたのには
驚いたのだが、それも昔の話である。

 4月10日
・ERIC CLAPTON / ERIC CLAPTON'S RAINBOW CONCERT
・ERIC CLAPTON / NO REASON TO CRY

豪華ゲストに囲まれたクラプトンの盤を2枚。改めて聴いて「RAINBOW CONCERT」で演奏される
曲中のソロは大したことないのが多いと感じるが、それすらも今や貴重な記録である。「RAINBOW
CONCERT」ではトラフィックとブラインド・フェイス人脈をバックに演奏したが、「NO REASON
TO CRY」ではほぼザ・バンドを従えることができたのだからECは偉い人なのだ、きっと。
デュエットにすらなっていないディラン御大の我が道を行く歌唱も素敵。掲載盤2枚に顔を出して
いるロン・ウッドが一番の果報者かも。
                                                               

コメント
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