HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ダーティー・マック

2013-05-16 07:56:48 | DAY BY DAY

       

中学生にもなると、音楽の話以外にテレビ・ドラマや映画の話題が増えてきた。今思えば
意外なことに、バラエティー番組やアニメ、特撮の話はあまりしなかったように記憶している。
まあ、それも私の親しかった友人間での話だから、別のところでは、そんな話が盛り上がっていた
のかもしれないが。

テレビのチャンネル権があるわけでもなく、尚且つテレビを見ることを両親から好ましく思われて
いなかったので、ドラマの話にはほとんど参加できなかたが、話が合う合わないに関わらず、何故か
テレビで放送する映画は見るようになった。日曜の昼間の2時間とかなら、親が不在の日もあったし
父親が好きな映画を放送する時は、おとなしくしていれば文句を言われずに見ることができたものだ。
洋楽に接するより洋画に接した方が早かったというわけである。

私が最初に好きになったは、スティーヴ・マックイーン。最初に見たのは「荒野の七人」で、その次が
「大脱走」。次いで「ゲッタウェイ」と見ていくうちに、私なんかが持ち合わせないタフな格好良さに
痺れたものだ。

ところが、それから遅れること数年、「ダーティー・ハリー」を見てしまったことで、私の最も好きな俳優は
クリント・イーストウッドとなって、それは現在も変わらない。「夕陽のガンマン」や「アルカトラズからの
脱出」といった映画を見るに連れて、イーストウッドのクールでアウトローな佇まいをロックンロールに
重ね合わせていったというのも、大袈裟ではなく私の中の事実である。

掲載写真は「ブリット」と「ダーティー・ハリー」のサウンドトラック。どちらもマックイーンとイーストウッドが
刑事を演じた映画である。この二つのサントラのコンポーザーはラロ・シフリン。
「ブリット」のサントラは少し前に、アルバムとして録音されたものと映画のサントラの双方を収録した
CDが出たことで話題になった。音楽としては「ブリット」の方が広く認知されているが、「ダーティー・
ハリー」の方もラロ・シフリンらしい渋いトラックが幾つかある。特にメイン・テーマのスリリングな感じは
彼特有のものだと思う。

       

「燃えよドラゴン」も「スパイ大作戦」もラロ・シフリンの作品。映画音楽と言われれば、私の頭の中では
モリコーネ、ニノ・ロータ、トロヴァヨーリといった名前が最初に思い浮かぶのだが、私のヒーロー達を
演出する上で一役買ったのがラロ・シフリンである、ということを改めて認識した次第である。

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AREA 66

2013-05-15 05:05:46 | LAND OF 1000 DISCS

       

DAN HICKS & HIS HOT LICKS / THE MOST OF DAN HICKS & HIS HOT LICKS (1969)

TAJ MAHAL / THE REAL THING (1971)

       

DAVID LINDLEY / EL RAYO-X (1981)

AMOS GARRETT / I MAKE MY HOME IN MY SHOES (1989)

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AREA 65

2013-05-14 05:13:30 | LAND OF 1000 DISCS

       

BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN (1975)

BRUCE SPRINGSTEEN / DARKNESS ON THE EDGE OF TOWN (1978)

       

ELTON JOHN / GOODBYE YELLOW BRICK ROAD (1973)

BILLY JOEL / GREATEST HITS VOLUME 1 & VOLUNE 2 (1985)

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YES SIR , NO SIR

2013-05-13 05:13:28 | ROCK

掲載写真はサー・ダグラス・クインテットが70年にリリースした4曲入りEPを
2枚組7インチとして復刻したもの。全編スペイン語で歌われるこのEPのオリジナルは
メキシコ盤で、ジャケットも今回の復刻盤と違う物であったが、当時の欧州公演の
ポスターを流用したジャケットが気に入ったので、購入した。

ビートルズはドイツ語で、ストーンズはフランス語で、シカゴは日本語で歌った曲が
あるが、ダグ・ザームがスペイン語で歌うというのは、何となく似合うというかハマって
いる感じがするのは気のせいではあるまい。

      

この4曲はHIP-Oが05年にリリースした5枚組CD「THE COMPLETE MERCURY
RECORDINGS」に収録されていて、そこで聴くことができた。スペイン語で歌うメキシカンEP
というだけで、オケは同じでも何となく暑苦しいというか熱気が数割増し(笑)でビールを飲みながら
タコスやブリトーを食べたくなるものだ。(笑)

実はこの5枚組には大変お世話になっている。夏の暑い時期にカーステでこれを流しながら走り、
ここ数年は夏を乗り切ったものだ。何せ私はほとんどエアコンを入れずに走る(笑)ので、
朝はともかく仕事帰りの片道1時間は結構辛いのだが、タフな音楽が流れていると気合も入り、
家に帰って一風呂浴びた後のビールが上手いというものだ。

今年もお世話になります。

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AREA 64

2013-05-12 07:48:17 | LAND OF 1000 DISCS

       

TIM BUCKLEY / DREAM LETTER LIVE IN LONDON 1968 (1990)

STEVE NOONAN / SAME (1968)

           

JACKSON BROWNE / RUNNING ON EMPTY (1977)

WARREN ZEVON / SAME (1976)

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わかってもらえるさ

2013-05-11 06:23:51 | 日本のロック・ポップス

今年のGW後半はCSで放送された忌野清志郎の特集をぼんやりと見ていた。なんというか、
「KING」とか「GOD」とか持ち上げられた状態のトリビュートは、個人的にはトゥー・マッチで
故人を貶める気は毛頭ないのだが、自分が好きだった時代のRCサクセションは遠い昔の話に
なってしまったことを痛感した。

30時間に及ぶ特番の中で圧巻だったのは7時間にわたってCMをいれずに、フジテレビに
出演した映像を流したことであった。80年の『トランジスタ・ラジオ』からスタートしたのだが、
ここらからタイマーズ辺りまでが私が気に留めていた時代。ダビングの限界に挑戦したかのような
滲んだ画質のVHSで見ていた映像が、綺麗な画質で再放送されたのは嬉しい限りであった。
タイマーズとして出演した際に、予定にない歌を歌ってスタジオと茶の間を笑いと驚愕の渦に巻き込んだ
ことがあったが、流石にあの曲だけは放送されなかった。(笑)

私がRCサクセションを聴きだしたのは16歳くらいの頃で、FMから流れてきたアルバム「シングルマン」
「EPLP」「PLEASE」から選ばれた曲の数々は衝撃的であった。「何で中学の頃は、俺を含めてクラスの誰も
RCを聴いていなかったのだろう?。」という、さして意味の無い疑問と新しい宝物を見つけて有頂天になる
高揚した気分とが入り混じって、録音したカセット・テープを夢中で聴いたものだ。

入口が解りやすい「ロック仕様」だったのが、良かったのかもしれない。当然ながら遡って「ハード・フォーク
時代」も聴くのだが、嫌いではないもののそれほど好きにもなれず。それでも他のミュージシャンの
「代表作」とされる盤よりは多くの回数を聴いたかもしれない。

以前、日本のロックのライブ・テープを集めていた時期があったことは何度か書いた。当然のように
RCサクセションも収集の視野に入れていたが、こういうものは集め始めると古い物ほど有難がる傾向が
私にはあるようで、80年代よりは70年代を優先して集めたように記憶する。しかも「ハード・フォーク時代」
の音源はそれほど数が見当たらなかったので渇望していた。(因みに私の手元にあるダビングを重ねた
ライブ・テープは45回分あり、そのうちハード・フォーク時代は3回分しか無い。)

そんなものだから、02年に雑誌ロック画報の付録でRCサクセションのライブCDが世に出た時は
「こんなものが手軽に買えていいのか。しかも本のオマケだぞ。」と興奮したものだ。あれから10数年。
72年から73年にライブをカセット録音した21曲が世に出た。ジャケットのシンプルさがシングル
『わかってもらえるさ』を思い起こさせるのが良い。

録音場所と日時の明確なクレジットは無いが、録音そのものが貴重であるのは間違いないし、
後にレコーディングされて世に出る曲の数々の原型を知ることができるのは興味深い。
清志郎の声の説得力は勿論だが、林小が弾くベースの音の豊かさに改めて驚かされる。

今の耳で聞きやすいようにトリートメントが成されているのだろうが、もしかしたらカセット本来の音は
もっとまろやかな感じではなかったか?という気がしないでもないが、78分を超えるボリュームに
感謝しながら聴くのが正しい在り方というものだろう。

個人的にはモップスのアルバム「モップスと16人の仲間」に収録されていた『マイホーム』の
RCバージョンを聴くことができたのが、一番嬉しかった。

このCDを聴くとき、間違いなく感じるのは(今もそうだが)忌野清志郎の不在である。
清志郎が生きていたら、このCDが今の時点で世に出たかどうか、ということを同時に考えるわけだが
歴史は確実に歩を進める。不在の悲しさと存在の嬉しさを、同時に天秤にかける愚かさに
私は気づくべきなのだろう。

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AREA 63

2013-05-10 18:54:38 | LAND OF 1000 DISCS

       

SILVERHEAD / SIXTEEN ANVAGED (1973)

DETECTIVE / SAME (1977)

       

PARIS / SAME (1976)

THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND / THE IMPOSSIBLE DREAM (1974)

 

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AREA 62

2013-05-09 05:08:23 | LAND OF 1000 DISCS

       

MOTT THE HOOPLE / THE HOOPLE (1974)

MOTT THE HOOPLE / GREATEST HITS (1976)

       

DAVID JOHANSEN / LIVE IT UP (1982)

COCKNEY REBEL / THE HUMAN MENAGERIE (1973)

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TOP OF THE PARADE

2013-05-08 18:39:59 | ROCK

もう、これは私が捻くれているとしか言い様が無いのだが。

私が一番好きな曲というかメロディーは『OVER THE RAINBOW(虹の彼方に)』である。
『虹のかなた』とか『虹の彼方へ』なんて書くと違う曲になるので注意されたし。(笑)

映画「オズの魔法使い」でジュディー・ガーランドが歌った、あのメロディーの魅力には抗えない。
こういう場合、オリジナルを尊重し愛でるのが筋なのだが、私は単純にこの曲のメロディーが
好きなのであって、ジュディー・ガーランドの歌唱で聴きたいとは特に思わないのである。

まあ、この曲に関してはキース・リチャーズさんの憂いを含んだ歌唱と演奏をブートレグで
聴いて、曲の良さを再認識したというのもあるが、当たり障りのないピアノとかストリングスとかの
演奏でも一向に構わない。その分、「決定版」的な演奏を見つけられないでいるのだが。

同じような例として映画「ロミオとジュリエット」で流れる、あの悲しげなメロディーの曲がある。
世界史が苦手だったことは以前も書いたが、それ故に?シェークスピアにも疎い。
流石に一般常識として四大悲劇のタイトルくらいは言えるし、ロミオとジュリエットの話の
大筋くらいは知っているが、そこまで。

そんなものだから映画も見たことが無いのだが、「ロミオとジュリエット」の劇中で歌われる
その曲『WHAT IS A YOUTH ?』はメロディーが好きである。しかし、私にとって、その歌は
野暮ったい男の歌唱にしか聞こえず、どうにも好きになれない。よって、この曲も
ピアノとかストリングスとかのインストが私向きなのだが、やはり『OVER THE RAINBOW』の
時と同じく「決定版」的な演奏を見つけられないでいる。まあ、私の脳内ではどちらの曲も
流麗に流れているのでいいのだけど。(笑)

ジャッキーとジェーン、ジャックとダイアン、はたまたエイジとレイコ。
男と女は様々なドラマを産むが、ロミオとジュリエットという名前というかキャラクターを自身の曲に
登場させる時、ミュージシャンは、どのような事を考えるのだろう。
マーク・ノップラーとルー・リード。どちらも私の好きなミュージシャンであるが、彼らほどの語り部が
出来合いの名前を使うというのは、余程の思い入れがあるのか、それとも解りやすい「例え」として
引用したのか、興味がある。

掲載写真はキラーズが07年にリリースしたアルバム「SAWDUST」。バンドにとっては所謂「レアリティーズ」
にあたるこの盤を私が手にした理由は二つ。
一つは冒頭に配された『TRANQUILIZE』でルー・リードが歌っているから。もう一つは
ダイアー・ストレイツのカバー『ROMEO AND JULIET』が収録されているから。

趣味の悪い「木ジャケ」であるが、CDの盤面には木を切った断面の絵が描かれ、下の方に
所属レーベルであるヴァーティゴのあの有名なマークがプリントされているのが面白い。

ああ・・・・。

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AREA 61

2013-05-07 04:59:25 | LAND OF 1000 DISCS

       

THE CLASH / PEARL HARBOUR '79 (1979)

THE CLASH / LONDON CALLING (1979)

       

THE DAMNED / DAMNED DAMNED DAMNED (1977)

THE STRANGLERS / FELINE (1983)

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帰ってきた名盤探検隊

2013-05-06 09:07:12 | ROCK

       

98年から00年にかけてワーナー・ミュージック・ジャパンが敢行した「名盤探検隊」シリーズには
本当にお世話になった。スワンプ・ロックとかSSWとかに興味はあったのだが、それほど深入りできずに
いた当時の私にとって、次から次へと出てくるあのシリーズの盤はどれも新鮮で手にする度に新たな扉が
開いていったような気持ちになったのが懐かしい。世界初CD化の盤が多かったので日本以外の
国の需要もかなりあったのではないだろうか。ジェシ・デイヴィスの「ウルル」やデラニー&ボニーの
「モーテル・ショット」なんかは、その筋のファンには定盤だったろうが、世界初CD化の恩恵で
簡単に聴くことができるようになったのだから。

実際に聴き手の裾野を拡げるのに大きな貢献をしたシリーズだと思うし、例えばジョー・ママとか
ドニー・フリッツやエリック・カズとかの盤が、ある意味「定盤」レベルまで浸透した意義は大きい。
私個人としては、ボブ・ニューワース、ケニー・ヴァンス、エッソ・トリニダード・スティール・バンドと
いったところに手が届いたことが嬉しかった。
あれから13年、名盤探検隊が帰ってきた。正にウェルカム・バック、である。
とりあえず何枚か未所持の盤を手にしたのだが、その中から気に入った2枚を。

右はジャッキー・デシャノンが74年にリリースした「YOUR BABY IS A LADY」。72年の「JACKIE」は
かつてライノ・ハンドメイドからボーナス・トラック満載で再発されたものを愛聴してきたが、これは
未所持だった。前作「JACKIE」で聴くことが出来た南部の香りは薄れ、ここでは都会の幾分洗練された
音になっている。バックのミュージシャンや録音場所が変わると、こうも変わるのかという、私にとっては
良い意味での驚きをもたらした盤となった。自作曲が少ないので歌い手としてのジャッキーの魅力を
探るべき盤なのだろう。日本初CD化。

左はジェニファー・ウォーンズが73年にリリースした「JENNIFER」。プロデューサーは、ジョン・ケイル。
この盤を聴いて、私にやっと見えてきたのが「何故ジョン・ケイルの大傑作アルバムである「PARIS 1919」
にはリトル・フィートが参加しているのか」という長年の謎であった。この盤をケイルがプロデュースしたことが
レーベル契約の関係もあっただろうが、意外に思える人脈に繋がったのだなと今なら理解できる。

ケイルが提供したオリジナル曲『EMPTY BOTTLES』の出来がいい。自作曲は1曲のみで多くのカバーが
収録されていて中でも個人的に「おおっ」と思ったのがフリーの『BE MY FRIEND』。
実にソウルフルで、バック・コーラスとのバランスも抜群。というか何よりフリーを取り上げているのが
最高(笑)だ。世界初CD化。

今回取り上げた2枚の共通点は、どちらもオリジナル発売時には売れなかったということだ。
探検隊の再登場によって、広く聴かれるようになればいいなと思う次第である。

  98年の発足以降、毎月何らかのリリースをしていた名盤探検隊の
活動が一時滞ったのが98年12月から99年3月。このチラシは99年4月のもので久しぶりに登場した
探検隊の活動報告を記している。たった4ヶ月の空白だったが、今回は13年も空白があったのだ。

もう一度書こう。ウェルカム・バック。

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AREA 60

2013-05-05 06:02:55 | LAND OF 1000 DISCS

       

FREE / FIRE AND WATER (1970)

BAD COMPANY / SAME (1975)

       

DEEP PURPLE / LIVE IN JAPAN (1972)

THIN LIZZY / BLACK ROSE (1979)

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みんな大好きキング・クリムゾン

2013-05-04 08:33:33 | 日本のロック・ポップス

明日は子どもの日、というわけでもないが何気に取り出したのが「LES ENFANTS」と題されたCD。
21世紀の子供達に捧げるスタンダード集というサブ・タイトルが付いていて、掲載写真の盤は
その第二集にあたる(1989年リリース)。ジャケットに男の子の写真が使われた第一集は
87年リリース。

サブタイトル通り、日本のミュージシャンが有名な洋楽曲を子供のお昼寝用というか
リラックス・タイムのためにインストでカバーした企画物。20世紀少年の私には必要ないはずなのだが(笑)
第二集は選曲の妙に惹かれて手に入れた。『リキの電話番号』や『リ・メイク/リ・モデル』といった曲も
勿論だが、私の最大の目当ては吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズの演奏する『THE COURT
OF THE CRIMSON KING』であった。

原曲と同じようなテンポで荘厳に始まるのだが、中盤に吾妻のギターがスローであるのに
切れ味のある音色で入ってくると曲は徐々にテンポ・アップ。以降は完全なダンス・ナンバーとなり
「クリムゾン・キング、GO GO GO !」の連呼で大団円となる素晴らしいカバーで、何度聴いても楽しい。

       

日本のミュージシャンによるクリムゾン・カバーでロック者によく知られているのは、フラワー・トラヴェリン・
バンドの『TWENTY-FIRST CENTURY SCHIZOID MAN』ではないだろうか。かつて、裕也さんは
あの中○とうように「クリムゾン・キングの宮殿」の良さを力説したという話が残っているので、この選曲は
祐也さん肝入りかもしれない。実に13分を超える熱演で、ロバート・フリップの完コピを求める向きには
お薦めできないが、仄かに日本情緒もあるこのカバーも好きだ。20年くらい前に、渡辺香津美と
森園勝敏が中心となった大所帯のアコースティック編成で同曲が演奏されるのをテレビで見た
ことがあるが、あの演奏も面白かった。

       

ザ・ピーナッツがライブで披露した『EPITAPH』の素晴らしさは、以前当ブログで記事にした。
ここまでの3曲は全てアルバム「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」収録曲であるが
『ISLAND』をカバーするという快挙というか驚きを提示したのが朝生愛。

07年に1500枚限定でリリースされたスプリット7インチで、写真集付き(笑)というのが購入の際に
照れを生じさせるのだが(笑)こういう時に通販というのは便利である。というか、カバー好きの
私がこの7インチをスルーする理由は何処にも見当たらないわけで。

ドラムスとメロトロンとアンビエントな風情漂うギターと朝生の歌。余分な物が何一つ無い演奏で
これも実に素敵なカバーだと思う。

子どもの日なのに、いや子どもの日だから?クリムゾン三昧。
20世紀少年も歳をとりました。

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PETE HAM / KEY HOLE STREET

2013-05-03 10:40:43 | ROCK

ピート・ハムがアイヴィーズ時代に録音していたデモ集「KEYHOLE STREET : DEMOS
1966 - 1967」がリリースされた。発売元のHPで事前に様々なフォーマットでの発売が
アナウンスされ、購入希望者は提示された金額を担保にして予約し、発売可能な金額が
集まればリリースされるという内容だったので、正直な処不安であったが無事手元に
届いたことで一安心。私は2枚組CDと7インチのセットを55ドルで購入した。

       

このセットは500枚限定で、2枚組CDには全部で56曲がこれでもかと詰まっている。56曲中6曲で
ベーシストのサポートがあるが、残る全ての曲の楽器演奏はピート自身によるもの。それ故に簡素な
ピアノやギターの演奏に、ほんの少しのエフェクトといった感じであるが、残された音源には、後から他の
ミュージシャンによるオーヴァーダビングは、一切施されていないので、アイヴィーズがデビューする前の
瑞々しくも生々しいピートの声や演奏を聴くことができる。

流石に簡素なデモなので、これと完成されたアイヴィーズや後のバッドフィンガーの諸作と比べることは
できないが、ピートらしいメロディーをそこかしこで聴くことができ、まさにダイアモンドの原石のような
感じでファンには十分楽しむことができるデモ集である。時系列に並べられているのだろうか、
CDの曲順が進むにつれて、よりアイヴィーズやバッドフィンガーの楽曲に近い曲が多くなるように思えた。

添付された7インチのジャケットは公募だったように記憶しているが、このセンスは何とも言い兼ねる。(笑)
7インチのA面『NO, DON'T LET IT GO』は、75年録音でかつて「7 PARK AVENUE」に収録された
『NO MORE』の別バージョンで歌詞も異なる。B面の『YOU'RE SUCH A GOOD WOMAN』は72年の
録音。どちらも後からオーバー・ダビングされていてバッドフィンガーのメンバーは録音に参加していない。

大きな話題になるリリースではないだろうが、それでもファンにとっては大切なリリースであろう。
私もひっそりとゆっくりと聴いていきたいと思っている。

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AREA 59

2013-05-02 19:57:45 | LAND OF 1000 DISCS

       

GRAND FUNK RAILROAD / ON TIME (1969)

JOHNNY WINTER / CAPTURED LIVE ! (1976)

       

CHEAP TRICK / AT THE BUDOKAN (1978)

AEROSMITH / LIVE ! BOOTLEG (1978)

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