HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

海底自摸

2013-03-16 07:37:50 | ROCK

やっと全部揃いました。えっ、何がって?。
グレイトフル・デッドの「DICK'S PICKS」シリーズです。(笑)

93年に「VOL.1」が出て「VOL.36」で完結したのが05年。最初は順に買っていた
のだが、リリース量の多さについていけなくなり、そのうち元来の整理下手のために
自分がどこまで買ったのか把握できなくなる始末。

どこまで買ったのかわからなくなったので、とりあえず最後の「VOL.36」から
買っていけばダブって買うこともないだろう。その間に家中に散らばっているCDを
集めて何番が欠落しているか調べよう。

そんな間抜けなことを考えながらダラダラと集めていたのだが、そのうち「ROAD TRIP」
シリーズが始まると、デッドのHPでもPICKSシリーズの欠番が出始めちょっとした
危機感(笑)を持ったものだ。

それが昨年からなんと「VOL.36」、つまりカタログの最後から順を追って再発されだしたので
今回の「VOL.25」の入手をもって完結した。目出度し愛でたし、である。

正直なところ、どれもこれもそんなに聴き込んではいない。それは72年の大箱も
数多あるライブ盤のどれもそうなのだが、デッドのライブ盤は数多く所持すればするほど
幸福感が増大するのだ。嘘ではない、本当だ。今回の入手は私の中で、一つの
シリーズの完結でもあるので、幸福感は数割増し。(笑)

思えば91年の「ONE FROM THE VOLT」から始まった発掘シリーズ。
手元には90タイトルを超える数のライブ盤。

旅はまだ続く・・・。

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ボウイ様、降臨

2013-03-15 05:01:15 | ROCK

2013年3月13日水曜日、夕刊のスポーツ面が気になって早速新聞を広げると
バルサがミランに4ー0で勝利したと書いてあった。今回のチャンピオン・リーグでは
まさかバルサが早々に敗退するのでは、なんて危惧していたが流石というか、やっぱりと
いうか。何とも強いものです。

で、その記事だけを見て夕刊を閉じ、ボウイ様の新譜「THE NEXT DAY」を有り難く
聴いていたら相方が「今日の夕刊にボウイの広告が大きく載っていたね。これ新譜?」
なんて聞いてくるので、あわてて夕刊を広げて見ると・・・・。さっき見たサッカーの記事の
隣に一面広告があるではないか。なんで、気づかない、俺・・・。(笑)

CDが届いてから、もう6、7回は聴いたのではないだろうか。
ズバリ、大傑作である。ボウイ様のファンが望みうる最良の曲が最適なアレンジで、
バランス良く並んでいるアルバムだといえる。ロック色が強いから、単純なロック好きの
私の好みに合致したのかもしれないが、10年のブランクを全く感じさせない現役感覚溢れる
復活を喜ばずにはいられない。

ボウイ復活のアナウンスと共にネットに登場したアルバム・ジャケットに、当初は疑念を
抱いたが、ここまで大胆なジャケットはかつて他のミュージシャンが成し得なかったもので
あることを思えば、これもまた「流石はボウイ様」ということになる。全くファンというヤツは
自分の都合の良いように何でもかんでも好意的に取るものだ。(笑)
添付された歌詞が、かつての「STATIONTOSTATION」のようで読みにくいのがまた琴線を擽る。

デヴィッド・ボウイというミュージシャンは、紛れもなく大メジャーなミュージシャンである。
ラジオやTVから曲が流れてきて「あっ、ボウイだ」とすぐわかるヒット曲もある。
ボウイの凄いところは、大メジャーであるにも関わらずカルトでもあることだ。洋楽に触れた
人なら大抵の人が知っている曲を書きながら、アルバムの中では無闇に実験的なことをやるのでは
なく、「メジャー枠」の中で実験を形に出来るところが、他のバンドやミュージシャンと
一線を画すところで、それこそが私にとってのボウイ様の魅力の一つである。

まあ、「男前だから何やっても許されるんちがうんか?。」と言われたら、否定はしませんが。(笑)

80年代後半から90年代のアルバムは、正直に言ってボウイに贔屓目の私でも
それほど好きではない。無理に時代とリンクしようとした曲や盤はなんだか痛々しいようにも
思えたのだが、それはボウイが時代を追いかけたからである。ボウイは、時代に追いかけられるか
時代を無視した別次元の存在でなければならないのだ。

私は外盤の17曲収録盤を購入した。通常盤は14曲収録であるが、ボーナス扱いの3曲の
出来がまた素晴らしい。日本盤は更に1曲多いのだが、それはまたそのうちに。

これがデヴィッド・ボウイだ。

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7インチの逆襲 再び

2013-03-14 18:55:02 | DAY BY DAY

       

レコード・ストア・デイにあわせてリリースされる7インチは様々で、新作からのカットがあれば、
未発表曲やバージョンを収録した「ボックス・セットの予告編」のような意味合いのものもある。
個人的に嬉しいのは、各国でかつてリリースされた時のスリーブ・デザインをそのまま使用した
再発盤である。

ルー・リードやストーンズ、MC5やストゥージズ等多くの再発7インチを手にして、気分満点の
そのスリーブに見入りながらレコードを聴くのは楽しい。例えオリジナル盤でなくても私の心を
多幸感で満たしてくれるのが、ここ数年のレコード・ストア・デイである。

我が国でもかつては、一部販売元が中心になって日本のロックやフォークの7インチを再発していた。
難点だったのは、例えば掲載写真の2枚は「ベルウッド7インチボックス」と銘打たれた10枚組に
収録されていて、つまりは10枚組故に高額であったということだ。グループ・サウンズ(G.S.)の
7インチ・ボックスも幾つか出たが、私は最初の1セットのみ手にして、後は断念した。

箱の中の10枚のシングル盤が、全て好きな曲であるなんてことは、なかなかないわけで
値段が高額なこともあって、気分が萎えかけた時にそんなものが再発されても触手が動かなかった
というところである。

それでも。先日某所で、再発7インチのデッド・ストック入荷とかで、かつては箱物に組み込まれていた
7インチがバラで売り出されていたのを見て「これなら好きな盤だけ買うことができる。」というわけで
下の掲載写真の盤を買った。

       

やっぱり、ジャケットがあるのがいいし、7インチなのがいい。再発盤だって可愛いものだ。
日本のレコード会社も、ライノやサンデイズドみたいに、かつての名シングル盤をレコード・ストア・
デイに合わせて再発してくれれば楽しいのになぁ、なんて思うのだけど。

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7インチの逆襲 

2013-03-13 16:21:37 | DAY BY DAY

90年代前半から半ば頃までの間、日本の音楽シーンの中でひとつの大きな流れを
つくったのが所謂「渋谷系」と呼ばれた一群。そういったシーンを熱心に追いかけた
わけではないのだが、彼らの残した貢献の一つに「アナログ盤の復権」というのが
あったと思う。

古くさいLPを掘り起こすことが「格好いい」というイメージを振りまいて(笑)いたし、自身の
新曲は率先してアナログ7インチや12インチ・シングルでリリース。アルバムを発表する際には
CDとLPを同時発売して、その内容を変えたりする遊び心もあったし。それに「クラブ」や
「DJ」という言葉も一般的になった。最も「DJ」という言葉も「クラブ」という言葉も私が中学生の
頃にイメージしたそれとは大きく意味合いが変わったけど。(笑)

                 
自分が学生の頃には、ロックやジャズのレコードを聴く場として、ロック喫茶やロック・バーにジャズ喫茶という
場所があることは知っていたし、実際にそういうところにも行ったりもした。しかし、まさか
自称一本気なロックンローラーが10代の頃に聴いたら激怒したであろう音楽がもてはやされ、
人が集まる場所でレコードを楽しむような場がある時代になるとは思いもしなかった。愛すべきは90年代か。
新譜以外にも人気のある旧作の7インチ再発が、大手以外のレコード会社で行われるようになったのも
この頃だったように記憶する。

「幻の名盤解放歌集」というCDのシリーズが一部で人気を呼んだが、その中でも人気だった曲
『スナッキーで踊ろう』が再発されたのは95年。なんとなく7インチというのが嬉しくて買ってしまった。
オリジナルなんて見つけることはできないだろうし、あっても高額物件なのは間違いない。
こういうのは最初に見つけた人が偉いのであって、後から情報を与えられて皆と一緒になって欲しがるなら
売り手やせどり屋の思う壺である。掲載写真は再発盤なので、右上に新しい発売元のロゴがあるし、
ジャケットは状態の良くない現物から起こされたために、テープ跡が残った状態で印刷されている。
マニアの方には到底許容し難いブツであろうが、私にはこれで分相応。

再発盤のリリースが無くて、どうしても欲しいブツがあればリリース当時のレコードを探さなければ
ならないのは言うまでもない。値段と折り合うかどうかは、その時の気分や懐具合によるだろうが
私の場合、後から振り返ると必ず「何であんな値段を払ってしまったのか。」ということになる。(笑)

       

先日書いたこの2枚も、時折そんな気分に苛まれる2枚。(笑)レコード・ストア・デイでリリースされる
7インチは、かつての名曲の復刻盤が多いのだが、我が国でもこんな2枚が再発されたら、受けると
思うのだけど、そんなことを考えるヤツに生産的な人間はいない。お、俺か・・・。(笑)

辰兄ィの映画「不良番長」シリーズは68年から72年までの間に16本作られた。たった5年の間に
16本なのだから、悪く言えば粗製濫造、良く言えは実に精力的だったのだなと思わずにはいられない。
72年の「不良番長一網打尽」の中で辰兄ィと安岡力也達が「ウッシッシ節」を歌い踊るシーンが
あるのだが、これがえらく格好悪いというか格好よくて(笑)私は大好きだ。

映画を見た後だと、本来はB面扱いの「ウッシッシ節」が気に入ったので今回の掲載写真は見開きリア・
ジャケットにした。(笑)そういえば、昨年カラオケで「シンボル・ロック」を歌った。まさかカラオケに
そんな曲があるとは思わなかったのだが、野郎四人で行ったから歌えたのであって女性がいたら
歌うことはなかっただろうな。

酒を飲みながら、くだらない事を回想しつつシングル盤を聴く時間は至福の時間だ。

「なんつっかなぁ、マスター。東京っていい街だな。」
あっ、これは左とんぺいか・・・・。(笑)

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AREA 35

2013-03-12 05:04:03 | LAND OF 1000 DISCS

       

NICK LOWE / LABOUR OF LUST (1979)

NICK LOWE / PINKER AND PROUDER THAN PREVIOUS (1988)

       

CHRIS SPEDDING / BACKWOOD PROGRESSION (1971)

CHRIS SPEDDING / SAME (1975)

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AREA 34

2013-03-11 19:00:51 | LAND OF 1000 DISCS

       

THE BEACH BOYS / PET SOUNDS (1966)

THE BEACH BOYS / SMILEY SMILE (1967)

       

THE BEACH BOYS / SURF'S UP (1971)

VAN DYKE PARKS / SONG CYCLE (1968)

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MELANCHOLY FOOLISH PAGEBOYS GET IT ON

2013-03-10 06:19:48 | ROCK

今春のレコード・ストア・デイのリリース情報が揃い、今までに増して欲しいブツの
多さに悲鳴をあげている。既に予算は完全にオーバーしていて、欲しいモノが全て
手に入りそうもない。尤もブツの確保自体が怪しい物もあるのだが、何れにせよ
嗚呼、無情の世界、である。(笑)

                
昨春のレコード・ストア・デイで発売されたブツの一つにT.レックスのアルバム
「GET IT ON」収録曲を6枚の7インチに収録したシングル・ボックスがあった。
赤黒にも入荷したのだが、値段の方が個人的には折り合わなくて入手していなかった。
1枚X , 000円で梅宮辰夫のシングル盤は買ったのに、6枚組で7,800円では
高いのか、という葛藤はあったが、やはり買えなかった。
(Xには、貴方の好きな数字をいれてください。笑)

それが、発売から1年経って赤黒がアウトレットで売り出したことで、ようやく手に入れることができた。
3、000円なら万々歳である。というわけで、1年遅れの記念撮影を。(笑)

       
       
       
6枚の7インチのジャケットを並べると、こんな感じだ。

アルバム「GET IT ON」は11曲収録なので、シングルB面曲の『RAW RAMP』とアルバム収録曲中
最も有名な曲である『BANG A GONG(GET IT ON)』をカップリングにしてディスク1とし、
その他はアルバム収録順にA ・B面に並べて都合6枚の7インチ、というのがボックスの中身。
1年越しではあったが、入手できたのが本当に嬉しい。さて、今回のRSDは、一体どれくらい入手できるか、
今から楽しみである。

因みに私は梅宮辰夫の7インチは2枚だけ所持している。同時に購入したわけではないのだが
2枚合計すると大体13,000円位だったろうか。今だと絶対払えないのだが、買った当時は
瞬間最大風速的に欲しかったのだろうな。

馬鹿もほどほどに・・・。(笑)

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RICHARD THOMPSON / ELECTRIC

2013-03-09 06:06:18 | ROCK

自身のHPでしか購入できないライブ盤を勘定に入れると、実に精力的にアルバムを
リリースしているリチャード・トンプスン。新作「ELECTRIC」は一般に購入できる盤としては
10年の「DREAM ATTIC」以来のアルバム。

タイトルに「ELECTRIC」とあるようにエレクトリック・ギターの使用率が高いが、そこは
リチャード・トンプスンなので、馬鹿みたいに大仰な音を聞かせるわけではなく、
馴染みのある音がそこにある。

いつも思うのだが、低音の歪み具合と高音のシャープさの対比が彼のエレクトリック・ギターの
特徴で、この音の作りはリチャードならでは。実に大好きなギタリストである。
今回は16トラックのアナログ・レコーディングで、深みのある音を聴くことができる。

「DREAM ATTIC」がそうだったように、今回もボーナス・ディスク付きの2枚組バージョンが
ある。ボーナス・ディスクは7曲収録。そのうち4曲は純然たる新曲でどれも本編に組み込まれても
遜色ない出来なので、ここは2枚組で入手するべきだろう。

残りの3曲はトンプスンのHPで購入可能なアルバム「CABALT OF SOULS」から2曲、
「1000 YEARS OF POPULAR MUSIC」から1曲選ばれている。まあ、これはデモンストレーションと
いう意味合いなのだろうが、何の不満もありません。

今回はジャケットも最高で、ホログラム仕様とでもいうのだろうか、見る角度で色が変わるのが
楽しい。ああ、なんて私は単純なのだろう。(笑)
何れにせよ、近年のスタジオ録音盤の中では最良の部類に入る盤である。

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AREA 33

2013-03-08 19:11:21 | LAND OF 1000 DISCS

       

BONZO DOG BAND / TADPOLES (1969)

ERIC IDLE & NEIL INNES / RUTLAND WEEKEND SONGBOOK (1976)

      

THE RUTLES / SAME (1978)

THE RESIDENTS / MEET THE RESIDENTS (1974)

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AREA 32

2013-03-07 05:05:40 | LAND OF 1000 DISCS

       

SIR DOUGLAS QUINTET / MENDOCINO (1969)

DR. JOHN / GUMBO (1972)

       

KEN LAUBER / CONTEMPLATION(VIEW) (1969)

THE FLYING BURRITO BROTHERS / THE GILDED PALACE OF SIN (1969)

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噂の真相

2013-03-06 19:24:09 | ROCK

昔の所謂「名盤ガイド本」というのは、セールスの大きかったアルバムやヒット曲を収録した
アルバムが多く掲載されていた。別にそれは構わないのだが、情報過多な上にロックを
聴く人の嗜好も幅広くなった今では、セールス云々にとらわれない様々な「名盤ガイド本」が
ある。時間の経過という残酷な評価基準をクリアできなかった「かつての名盤」というのが
出来てしまっても不思議ではない。昔も今もレア盤を有難がる風潮は変わらないが。

フリートウッド・マックの「RUMOURS(噂)」は名盤ガイドの常連である。ロックを聴き始めて
すぐの頃は「名盤らしいから早いとこ聴かなければ。」と思ったものだ。私が最初に手にした「噂」は
日本盤帯なしLPで、多分800円くらいだったろうか。「安く名盤が手に入って良かった良かった。」
とか思いながら家路を急いだものだ。

早速聴いてみたのだが、どうもピンとこない。なんだか軽い感じだし、「えっ、これで完成なの?」
と思わせるような簡素なアレンジの曲もあったし。何より当時の私はストーンズやザ・フーに
入れ込んでいた。(今もだけど。)両者だけでなく、バンドには看板ボーカリストというのがいるものだが
マックのように一つのバンドで曲によってリード・ボーカルが変わるということに馴染めなかったのだ。
しかも男が歌ったり女が歌ったりするではないか。何だか「柔い」と思ったものだ。
血気盛んな10代の頃の話である。

年月が経って経験値が上がっても、それほど好きになることがなかった盤なのだが、04年に出た
2枚組CDの拡大盤は買った。なんとなく、有名盤のDX盤だから買ったというのが本当のところである。

「噂」の35周年盤のスーパー・デラックス・エディションはオリジナルのLPと4枚のCD、1枚のDVDで
構成された豪華仕様で、性懲りもなくまた買ってしまった。(笑)
4枚のCDの中に、04年の2枚はまるまる収録されているので、04年版を買った方の中には
重複感があって、今回のスーパーDX盤をスルーした方もいるだろう。

       
       

それでも、今回の豪華盤には価値がある。本編の「噂」には04年版には未収録だったシングルB面の
『SILVER SPRINGS』が追加された。また、04年版とは全く違うデモやアーリー・テイクを16曲収録
したCDと、77年のライブを収録したCDはこれまで完全未発表のものだ。前者はアルバムの曲順を
ほぼ踏襲する形で並べられているのが嬉しいし、後者も当時のセット・リストの中から「噂」収録曲を
中心に、かつ当時のコンサートになるべく近い曲順で並べられているのが気が利いている。

DVDに収録された通称「THE ROSEBUD FILM」はファンの間ではよく知られた映像である。
ブートレグで簡単に見ることができたし(はい、買いました。)、数年前にはNHK-BSで放送もされた。
(はい、録画しました。)屋外での開放的な演奏と、室内での演奏という違ったシチュエーションでの
ライブを楽しむことができるし、何といっても「噂」収録曲ではないが『RHIANNON』の収録が嬉しい。
定番映像ではあるが、きちんと商品化されたのは快挙だと思う。

さて。「噂」は本当に名盤なのか?。私は「噂」を好きなのか?。
全く間抜けなことに、今でも自分の中で明確な答えが見つからない。それでも、多くの曲の
アーリー・テイクを楽しんでいるのだから、嫌いではないのだろうな。(笑)

と、ここまで書いておきながら心の中でふと「『噂』と前作の『ファンタスティック・マック』から良い曲だけ
集めた1枚のアルバムが世に出ていたら完璧だったのにな。」なんて考えてしまう不埒な私がいる。

「なんだよ、結局『RHIANNON』と『DREAMS』があればいいのか。」という誹りは免れないな。(笑)
でも、違うのだ。

「なんだよ、スティーヴィー・ニックスが好きなだけなのかよ。」
うう・・・・。(笑)

噂の真相は、聴いた人それぞれの胸の中にあるのかもしれない。

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追悼 アルマンド・トロヴァヨーリ

2013-03-05 19:21:05 | DAY BY DAY

       

イタリアの音楽家、アルマンド・トロヴァヨーリの死亡が報道された。死因や亡くなった日付は不明だが
95歳ということを考えれば天寿を全うしたと言ってもいいのだろう。

クラシックは勿論、ジャズにも抵抗があった私が映画のスコアに興味を持つきっかけになったのが
アルマンド・トロヴァヨーリであった。お色気イタリアン・コメディーという、お気楽でちょっとした
スケベ心を満たす映画のサントラというのが、食いつきやすかったというのも事実だが、
映画と同等にそこで使われた音楽の魅力に抗えなかったのも、また事実である。

特に65年の「黄金の七人」、68年の「女性上位時代」のサントラは日本盤CDがリリースされたことも
あって今も愛聴盤である。関わったサントラは200を超えるというが、それを思えばまだまだ
聴いてみたい盤は多い。

謹んで巨匠のご冥福を祈りたい。

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AREA 31

2013-03-04 05:03:28 | LAND OF 1000 DISCS

       

JESSE WINCHESTER / THIRD DOWN , 110 TO GO (1972)

JOHN B. SEBASTIAN / SAME (1970)

       

NILS LOFGREN / SAME (1970)

GUY CLARK / OLD NO.1 (1975)

     

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JIMBO MATHUS & THE TRI-STATE COALITION / WHITE BUFFALO

2013-03-03 07:00:37 | ROCK

ファット・ポッサムといえば、私には90年代のブルーズ・シーンを牽引したレーベルという
イメージがあるのだが、イギー&ザ・ストゥージズの新作がファット・ポッサムから出ると知って
何だか不思議な感じがした。不思議に思ったついでに調べてみたら近年はインディーズ・
ロックのレーベルとしても機能しているようで、ここでも私は時代についていっていないことを
思い知る。(笑)

思い知ったついでに、ここで取り上げるのがジンボ・メイサスの新作「WHITE BUFFALO」。
時にリチャード・トンプスンのようにも聞こえる歌唱、何も新しいことはやっていないのだが
昔からあるアメリカ音楽の良質な部分の継承、もうこれだけで何の注文もいらない
私にすれば直球ド真ん中の王道である。いや、歌唱に関してはダン・ベアードやトム・ペティーの
ような感じもあって、ますます私好みなのだ。

今どきのシーンと、ほとんどリンクしないであろうギターの音に聞き惚れるアルバムである。
それでもって歌心に溢れているのだから、他に何が要る?ってものだ。
ダート・ロードを走る車が似合う音楽といってもいい。MTVから流れてくるのが
こういう音楽なら、私も現役感覚を取り戻せるかもしれないが、それは無理な話だろう。

とにかく、私はこの盤を気に入っている。

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嘆きの妖精、TATOO(刺青)あり

2013-03-02 11:08:58 | ROCK

それにしても、何だか妙に太ってしまった感のあるノラ・ジョーンズ。アルバム「THE
FALL」のジャケットを見て「何だかリンダ・ロンシュタットみたいだなぁ。」なんて思っていた
のだが、80年代後半以降のリンダ体型になるのは、まだ早い。まあ、本人はそんなこと
何とも思っていないのだろうけど、僕はもう少し細身のノラがいいなぁ。(笑)

さて、新し目のミュージシャンにはとんと縁の無い当ブログであるが、稀に出くわすこともある。
掲載写真はケンドラ・モリスのデビュー・アルバム「BANSHEE」。何の気なしに聴いた『CONCRETE
WAVES』を気に入りアルバムを購入したのだが、意外に気に入ってしまった。

丁寧に録音された感のある渋いバック・トラックの出来がいいのが、気に入った理由なんて
書くと「主役不在かよ。」なんて言われそうだが、実はこれは私にとって大事なことなのだ。
90年代以降、ミューズだディーバだと言われる人の歌唱はともかくバック・トラックの出来が
全く気に入らず、それが原因で聴く気になれない盤というかミュージシャンが結構いるのだ。
で、バック・トラックの上に載る歌唱が良ければ言うこと無し、というわけで、勿論私はケンドラの
歌唱を気に入っている。多分、エイミー・ワインハウスが引き合いに出されると思うが外れては
いないし、彼女の音楽を好きならきっとこれも気にいるだろう。

アルバムは昨年リリースされたのだが、日本盤は今年のリリースとなった。ボーナス・トラックが
追加されるのはよくある話だが、現物を見ていないのだが今回はジャケットも全く別物に変更されるようだ。
確かにこの焦点の定まらないような目つきの佇まいの女と、人形の首だけが並べられた棚の
写真では食いつきが悪いのかもしれない。でも、死を予告する妖精はこんな感じかもしれないと
思えば、ジャケットの雰囲気も的外れでは無い。

子供の頃からモータウン・ミュージックに親しんだという彼女のアルバムは、ソウル・ファンにも
少なからずアピールするだろう。しかし、生粋のソウル・ファンにはアピールしないようなカバー曲を
配信で購入することができる。

  ピンク・フロイドのカバーなのだけど。
エンディングがあっさりしているのだが、元々長尺の曲なので、あれくらいが丁度いいのだろう。
折角ジャケットのデザインがあるのだから、これをシングルでリリースしてくれないかなぁ。(笑)

正直に書くと、アルバム・デビューは昨年だが、彼女のことを知ったのは今年になってから。
ジャケ違いの日本盤も買って、今年の新譜として年末にエントリーしようかな。(笑)
と、まあそれくらい気に入っているということである。

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