イタリアの音楽家、アルマンド・トロヴァヨーリの死亡が報道された。死因や亡くなった日付は不明だが
95歳ということを考えれば天寿を全うしたと言ってもいいのだろう。
クラシックは勿論、ジャズにも抵抗があった私が映画のスコアに興味を持つきっかけになったのが
アルマンド・トロヴァヨーリであった。お色気イタリアン・コメディーという、お気楽でちょっとした
スケベ心を満たす映画のサントラというのが、食いつきやすかったというのも事実だが、
映画と同等にそこで使われた音楽の魅力に抗えなかったのも、また事実である。
特に65年の「黄金の七人」、68年の「女性上位時代」のサントラは日本盤CDがリリースされたことも
あって今も愛聴盤である。関わったサントラは200を超えるというが、それを思えばまだまだ
聴いてみたい盤は多い。
謹んで巨匠のご冥福を祈りたい。