HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

RICHARD THOMPSON / ELECTRIC

2013-03-09 06:06:18 | ROCK

自身のHPでしか購入できないライブ盤を勘定に入れると、実に精力的にアルバムを
リリースしているリチャード・トンプスン。新作「ELECTRIC」は一般に購入できる盤としては
10年の「DREAM ATTIC」以来のアルバム。

タイトルに「ELECTRIC」とあるようにエレクトリック・ギターの使用率が高いが、そこは
リチャード・トンプスンなので、馬鹿みたいに大仰な音を聞かせるわけではなく、
馴染みのある音がそこにある。

いつも思うのだが、低音の歪み具合と高音のシャープさの対比が彼のエレクトリック・ギターの
特徴で、この音の作りはリチャードならでは。実に大好きなギタリストである。
今回は16トラックのアナログ・レコーディングで、深みのある音を聴くことができる。

「DREAM ATTIC」がそうだったように、今回もボーナス・ディスク付きの2枚組バージョンが
ある。ボーナス・ディスクは7曲収録。そのうち4曲は純然たる新曲でどれも本編に組み込まれても
遜色ない出来なので、ここは2枚組で入手するべきだろう。

残りの3曲はトンプスンのHPで購入可能なアルバム「CABALT OF SOULS」から2曲、
「1000 YEARS OF POPULAR MUSIC」から1曲選ばれている。まあ、これはデモンストレーションと
いう意味合いなのだろうが、何の不満もありません。

今回はジャケットも最高で、ホログラム仕様とでもいうのだろうか、見る角度で色が変わるのが
楽しい。ああ、なんて私は単純なのだろう。(笑)
何れにせよ、近年のスタジオ録音盤の中では最良の部類に入る盤である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする