クリス・スペディングのアルバムで一番よく聴いたのは、当時「天才クリス・
スペディング」という間の抜けた邦題がついたアルバムだったが、
ほとんど僅差でというか、比べるのも難しいくらい好きなのが70年リリースの
「BACKWOOD PROGRESSION」だ。アコースティックとエレキが絶妙のバランスで
配されたこの盤は、どことなく英国ミュージシャンの米国への憧れも
感じられ、またオルガンとピアノの組み合わせは、「こうすると格好良い」と
いう見本のような盤でもある。
冒頭のタイトル曲で、アメリカ西海岸の象徴であったような音(具体的な
バンド名も出ているけど、私が好きなのバンドなので端折る。笑)に疲弊し
バーズとフライング・ブリトーズ、そしておそらくボブ・ディランから
感じられるルーツのようなものを求めることの歓びが歌われる。
アルバム全体がこの歌詞の内容のようなトーンで覆われているのに、
何故SSW好きやフォーク・ロック(これも間抜けな言葉だ)好きにまで
浸透していないのか不思議でならない。
そんなアルバム「BACKWOOD PROGRESSION」収録曲で、尚且つ全てのクリスの
楽曲の中で私が一番好きなのが「SHE'S MY FRIEND (邦題:素敵なアドバイス)
だ。それをクールとは言わないし、微熱があるとも言わない。恋愛感情に
発展するかしないかも知らないし、そういう意味では双方無関心だが、
それでも互いに相談相手として楽しく時間を過ごす。昔からこういう
シチュエーションには無縁(笑)なのだが、そんな内容の歌詞が絶妙の
抑揚のついたメロディーで歌われる。決して上手い歌唱ではないのだが
それが却っていい味になっているのも素敵だ。
スリーブをよく見ると、使われている写真はアルバム・ジャケットの
写真の流用ではなく、別のカットなのが嬉しい。日本のみのシングル・カット
だと思うのだが、自分の好きな曲がシングル盤になっているのは
本当に楽しく、嬉しいものだ。
「ギター・ジャンボリー」も楽しいけれど、未聴の方はまずは「BACKWOOD
PROGRESSION」をお試しいただきたい。
スペディング」という間の抜けた邦題がついたアルバムだったが、
ほとんど僅差でというか、比べるのも難しいくらい好きなのが70年リリースの
「BACKWOOD PROGRESSION」だ。アコースティックとエレキが絶妙のバランスで
配されたこの盤は、どことなく英国ミュージシャンの米国への憧れも
感じられ、またオルガンとピアノの組み合わせは、「こうすると格好良い」と
いう見本のような盤でもある。
冒頭のタイトル曲で、アメリカ西海岸の象徴であったような音(具体的な
バンド名も出ているけど、私が好きなのバンドなので端折る。笑)に疲弊し
バーズとフライング・ブリトーズ、そしておそらくボブ・ディランから
感じられるルーツのようなものを求めることの歓びが歌われる。
アルバム全体がこの歌詞の内容のようなトーンで覆われているのに、
何故SSW好きやフォーク・ロック(これも間抜けな言葉だ)好きにまで
浸透していないのか不思議でならない。
そんなアルバム「BACKWOOD PROGRESSION」収録曲で、尚且つ全てのクリスの
楽曲の中で私が一番好きなのが「SHE'S MY FRIEND (邦題:素敵なアドバイス)
だ。それをクールとは言わないし、微熱があるとも言わない。恋愛感情に
発展するかしないかも知らないし、そういう意味では双方無関心だが、
それでも互いに相談相手として楽しく時間を過ごす。昔からこういう
シチュエーションには無縁(笑)なのだが、そんな内容の歌詞が絶妙の
抑揚のついたメロディーで歌われる。決して上手い歌唱ではないのだが
それが却っていい味になっているのも素敵だ。
スリーブをよく見ると、使われている写真はアルバム・ジャケットの
写真の流用ではなく、別のカットなのが嬉しい。日本のみのシングル・カット
だと思うのだが、自分の好きな曲がシングル盤になっているのは
本当に楽しく、嬉しいものだ。
「ギター・ジャンボリー」も楽しいけれど、未聴の方はまずは「BACKWOOD
PROGRESSION」をお試しいただきたい。