HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

追憶のブートレグ61・ACT34 / TEXAS INTERNATIONAL POP FES

2008-09-29 21:00:27 | ROCK
1969年8月30日から9月1日の3日間、つまりはウッドストックの
たった2週間後にテキサス州ルイスヴィルで開かれたのが、テキサス・
インターナショナル・ポップ・フェスティバルである。
最初にこのフェスの名前を知ったのは、レッド・ツェッペリンのブートレグを
入手したことによる。「Don't Mess with Texas」と題されたそのブートレグは
良好な音質でブルージーな若きツェッペリンのステージを1時間ほど収録して
いて、私のお気に入りの音源となった。

他にどんな出演者がいたのかは、ドキュメンタリーとしてこのフェスの
模様を捉えたビデオ「GOT NO SHOES,GOT NO BLUES」で知ることとなる。
ツェッペリン目当てで購入したブートレグ・ビデオだったのだが、
絵と音声がシンクロしてなかったり、演奏シーンが少なかったりで
単なるツェッペリン目当ての人はがっかりしたかもしれないが、私には
収穫があった。動くトニー・ジョー・ホワイトを初めて見たのが
何を隠そうこのビデオなのである。1枚のアルバムすら持っていなかった
私は、それからアルバムを集め始めたのだから、どこにきっかけが
あるかわからないものだ。

掲載写真はフェスに出た数々のアーティストの演奏をコンプリートではないが
収録した3枚組ボックスでパンフレットのレプリカがついている。
千葉の某店(以前もブログに書きましたね)でのブートレグ投売りの際に
2000円くらいで買った記憶がある。
渋いアーティストを収録していて先のトニー・ジョー・ホワイトの演奏も
5曲収録してある。他にはインクレディブル・ストリング・バンドや
デラニー&ボニー、サム&デイブといったなかなかブートレグを聴く機会の
無かったバンドも収録してあって、実に楽しいブートレグである。
できればもう少しグランドファンク・レイルロードを聴きたかった。(笑)

このテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルはツェッペリン
以外にも単体でCD化されたアーティストが幾つかあって、私はジョニー・
ウィンター、ジャニス・ジョプリン、ロータリー・コネクション、
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのCDを購入した。勿論これらの
アーティストは3枚組ボックスには収録されていないので、ボックスを
買う意味もアーティスト単体で買う意味もあったというわけである。

こういったフェスティバルの常であるが、プログラムに名前があるのに
映像でも音でも演奏の確認が出来ないバンドがある。
NAZZの演奏が残っていたら・・・と思うのは私だけではあるまい。
ウッドストックやオルタモント、ワイト島の影に隠れて余り語られることの
ないフェスティバルだが、多彩なバンドが出演したことと併せて
記憶にとどめて置きたいと思う。


コメント (2)
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