HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

 タイムマシンにおねがい

2006-01-30 22:51:52 | DAY BY DAY
17年ぶりの再結成だそうだ。
前回の再結成はボーカルに桐島かれんを迎えてのものだったが
今回は木村カエラ。個人的好き嫌いを度外視しての物言いだが、
前回といい今回といいなんて的確な選択なんだろうと思った。
オリジナルのミカの歌は上手いとはいえないが、個性的だ。
しかし必ずしもライブでずっと歌っているわけでもない。
歌い手を軽視しないが、さほど重視しなくてもいい?という微妙な
オリジナルのスタートが、今となってはバンドの選択肢を
拡げたともいえる。
過去のイメージを崩さずに、フロントの女性を若返らせるだけで
バンドが新しい生命を吹き込まれるとしたら、それも面白い。
今回の話は、コマーシャルのタイアップの関係で出来たものだが
「タイムマシンにおねがい」だけで終わるか、アルバムが出来るかは
少し興味がある。

個人的な趣味で言えば、ミカ・バンドの全てを好きだとはいえない。
名盤として名高い「黒船」でさえ、すべてO.K.という訳にはいかない。
高橋幸宏のドラムスは上手いなあと今でも思うが、加藤和彦の
気取りが、私の気分と合わないことはままあるし、それがそのまま
バンドと私の相性とも言える。「HOT MENU」を聴くことはほとんどない。
それは、お前が単純だからだと言われれば、当たっている。
だって私が好きなのは「サイクリング・ブギ」や「お花見ブギ」なのだから。
1STアルバムのやけくそなグラムロックこそ、私の好きな
ミカ・バンドである。洗練される手前のいかがわしさ・・・。

「タイムマシンにおねがい」という曲は好きだ。これを爆音で聴いたら
私の中の「グラム魂」(笑)がうずきだす。だけど、これをバンドで
演奏したいかと聴かれれば答えはNOだ。
バンドに女の子がいたらレパートリーにした、もしくは女の子をバンドに
誘ったためにレパートリーにした、なんて話は腐るほど聞いた。
昔、バンドをやっていたことがあってこの曲を歌ったことがある、という
女性も多いと思う。
私も遊びでバンドをやっていたことがあるが、下手くそなりに
私の中でのルールはあった。男だけで音を出すという単純なものだけど。

ある日、バンドのギタリストが私に「たまには他の人と演奏しよう」と
声をかけてきた。のこのこついていくと、スタジオには女性が3人いた。
自己顕示欲は必要だと思うが、自分の力量以上にそれが前面に出ると
見苦しい時がある。特にバンドのフロント・マンは。
青臭い私には、そこに居合わせた3人がそんなふうに見えてしまった。
ひとしきり歌い終わるとボーカルの女性は、満足そうに「また演奏してね」
なんて言ったのだが、なんとも居心地が悪かった。
もしかしたら、その彼女、「昔、バンドをやっていたことがあって
○○なんか、歌ったことあるよ。」とか言ってるのではないだろうか。
「タイムマシンにおねがい」を聴くと同時にそんなことも思い出して
しまうのであった。

そんな私も女の子が二人いたら、「サーキットの娘」を演奏してもいいと
思ったこともある。(バカ)
女性3人に野郎2人、今なら楽しめるかもしれない?(笑)
いまや、「七日に二日は仕事もお休み」の時代なのである。



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