HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

戦慄の蠍団

2015-08-15 00:05:50 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はROLLYが発表したアルバム「ROLLY'S ROCK CIRCUS」。ROLLYが
影響を受けた70年代の日本のロックの楽曲をカバーしたアルバムである。
かつて四人囃子や、はっぴいえんどのカバーを発表したことがあるのだが、果たして
今作は如何に。

この類のアルバムは肩肘張らず、目くじら立てず楽しんだもの勝ちである。
勿論、ROLLYのキャラクターや嗜好に趣向を了解し、尚且つここに収録された
元歌を何曲好きかで、楽しみ方の幅も違ってくる。

「あの曲じゃないだろ。演るならアレだろ。」とか「この曲はもっと重くしたほうが・・」
なんて思うこともあるだろうが(ハイ、個人的嗜好でそう思う瞬間がありました)
ここは、軽くてキュートで本格派のROLLYを満喫する方が得策のようだ。

外道の『ビュン・ビュン』で文字通りブッ飛ばし、普段からFTB(石間ヒデキ)好き
を公言するだけあって、『メイク・アップ』でハードに迫る。『タイムマシンに
お願い』では途中に『SUMMERTIME BLUES』を彷彿させる遊びも盛り込んである。

フライド・エッグの『サムデイ』を選ぶのは、何となくお洒落に思える。再び挑んだ
はっぴいえんどカバーは『花いちもんめ』。鈴木茂の曲を選ぶところも今の私には
極めてお洒落に思える。ギタリスト同士ということを抜きにしても、個人的に実に
爽快な気分にさせてくれる選曲と演奏である。『花いちもんめ』から四人囃子の
『空と雲』へと繋がる流れは実に気持ちのいいものだ。

ジュリーの『気になるお前』は、シングル『胸いっぱいの悲しみ』のB面曲であるが
今回のクレジットに書かれてあるように、ROLLYはハルヲフォンの「電撃的東京」に
影響されたということなのだろう。思えば、あの盤も凄いアルバムであった。
実はムーンダンサーというバンドを知らなかったので、勉強になりました。

全編に亘りROLLYの歌唱はくどさ(笑)とねちっこさ(笑)のオンパレード。
チョーキングの伸ばし具合も幾分長めのシーンが続出で、これぞROLLY。(笑)

次はTHE 卍で新譜を出すことを期待します。

コメント
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