HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 51

2015-08-14 21:49:57 | 日本のロック・ポップス

私の実家は愛媛なのだが、今年は何故だか急に懐かしいうどんが食べたくなって
帰りに高松に寄った。瀬戸大橋ができるまでは本州と四国を結ぶ交通手段として
私は宇高連絡船を利用することが何回もあったのだが、乗る度に連絡船で販売する
うどんを食べた。それほど腹が減ってなくても船に乗るとどうしても食べたくなり
その衝動を抑えることが出来たためしはない。(笑)そんなうどんを食べるために
高松へ行ったのであった。

宇高連絡船は廃線になったが、「連絡船うどん」の味を再現した店が高松駅にある。
駅構内からも入れるし、駅の外からも入れるので便利。肉うどんを食べたのだが、
あの甘い汁が、十代後半の海風に吹かれて気分に浸っていた(笑)間抜けな私を
プレイバックしてくれる。

掲載写真はP-VINEが社運をかけて贈る初のアイドル・グループとの触れ込みで
登場したその名も「うどん兄弟」のアルバム「ラスト・アルバムVOL.1」。
この6曲入りミニ・アルバムが製作された2014年当時、メンバーは中学3年生。
カーネーションの30周年トリビュート盤に参加し『EDO RIVER』をカバーしたことで
その名を知った人もいるだろう。

そのカーネーションの直枝政広や鈴木慶一が作曲に手を貸すのだから、大人の遊び
ここに極まれり。というか「うどん兄弟」の持つセンスがそれを可能にしたのは
間違いないだろう。

事実、彼女たちが作詞した曲が3曲あるのだが、その歌詞が面白く楽しい。
ラップ・ユニットを名乗るだけに、勢いのある曲に相応しい歌詞をのせる訳だが
例えば「近所のカラオケ 最高や! いつものお店にさあ!行こうや!」という
韻の踏み方がもう格好いいのだ。近頃のバンドときたらライムもできないからねぇ。

また『立入禁止』においては歌詞中に「江戸川」を歌いこむ義理堅いところも見せる。
『食欲Baby』『愛情弁当』と、子供っぽい明るさが満載なのだが、これはアイドルの
仮面なのか。この年ならそろそろ別な欲望が頭をもたげてくるのだが、そんな側面を
見たいような見たくないような、最早ほとんど保護者である。(笑)

「なぜ女の子4人組なのに兄弟なのか」
「どうして鈴木慶一が曲を書いてくれたのか」
「なぜ、P-VINEからリリースするのか」

全ての謎に彼女たちは答えてくれない。わかっているのは「うどんが好きだ」と
いうことだけである。ラスト・アルバムと銘打たれているのに「VOL.1」とも
書かれている。マニック・ストリート・プリーチャーズじゃないけれども
次作があっても怒らないからね。(笑)

さて。「うどん兄弟」というのは実はアイドル・グループ「ANNA☆S」(アンナッツ)
からの派生ユニットというか「ANNA☆S」のメンバー全員参加のユニットである。
その「ANNA☆S」が先日リリースした7インチがこれ。

  いかん。このジャケだと買ってしまうだろ。

中にはキング・クリムズンの「RED」のジャケを模したピンナップも入っている。
いかんなぁ。(笑)

ラーメンは毎日食えないが、うどんなら毎日食えることをここに宣言する。
しかし、本当にここはROCK N ROLL VILLAGEなのか?(笑)

コメント (2)
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