HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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皆殺しのバラード

2014-06-28 00:00:01 | 日本のロック・ポップス

        

        

山口冨士夫関連のリリースが相次いでいる。74年のファースト・ソロ「ひまつぶし」が2月に再発
されたのに続いて5月には83年の「RIDE ON !」と、共にボーナス・トラック入りで登場した。
そして、今月はティアドロップスの音源や映像がグッドラヴィン、ウルトラ・ヴァイヴ、ユニバーサル・
ミュージックの3社同時発売と相成った。

さて。ここから先を読む方は、私が山口冨士夫のファンであることを了解した上で読んで頂きたい。
ダイナマイツから晩年に至るまでのCDやDVDはほぼ全て手中にあるレベルでしかないが。

今月リリースされた3枚のティアドロップスの盤を一気に聴いて思ったこと。
それは、ティアドロップスは余り面白くない、ということであった。まあ、それは昔から思っていた
ことなので何を今更なのだが。

当たり前だがリアル・タイムで接した時代であるから、そう思うのかもしれないが世は浮かれた
バンド・ブームであり、時代はバブルまっただ中。メジャー契約の弊害というのは私個人の
勝手な思い込みだし、「伝説の山口冨士夫」の浮上を快く思わないわけは全くないが多くの
人に届くための解りやすい音というか単純な、もっと悪く言えば深みの無い歌詞と曲調が
当時の私には辛かったし、その印象は今聴いても大して変わらなかった。
今となっては冨士夫の不在というセンチメンタルな気分が、ほんの少しそれを補ってくれるけど。
「NO NUKES」を標榜しながら東芝EMIと契約してしまったところに混沌を見る、というのは
言い過ぎだろうか。

まあいい。ビデオ落としのDVDであろうと、過去に発売された限定盤と6曲も被っていようと
私はこれらのブツを棚に収め、これからも思い出したように時々見聴きし続けるのだろう。
そして、ああでもないこうでもないと戯言を脳内で反復させるのだろう。

それにしても。「LOVE GUERILLA」のDVDは何とかならなかったか。再生中に一瞬、しかし
頻繁に画像サイズが変わるのはどうしたことか。
まあいいや。

できれば販促チラシに、あの二人の名前は使って欲しくなかった。
まあ、いい・・・か。


 

コメント (9)
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