HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

RORY GALLAGHER / THE BEAT CLUB SESSIONS

2010-09-23 20:59:39 | ROCK
毎週金曜日の夜に楽しみにしていたテレビ・ドラマ、「うぬぼれ刑事」と「熱海の捜査官」は
先週、共に最終回を迎えた。あれから1週間経ったのだが未だに「『熱海の捜査官』、あれは
一体何だったのだろう。」と悶々としながらハード・ディスクに録画した全8話を暇さえあれば
見る毎日。いろいろと憶測や推測が飛び交う中、朝日新聞に掲載された「非現実的な
シーンの連続が理解できなかったのは私が年寄りだからでしょうか」という79歳の方の
投書を見て「私もなんだかわかりませんでしたよ。」と呟く44歳。(笑)

さて、ここ数日件のドラマばかり繰り返して見ていたのだが、そんな閉塞感(笑)を
打破すべく届いたのが掲載写真のDVD+CD。ロリー・ギャラガーが71年から72年の
間にドイツの音楽番組「ビート・クラブ」に出演した際の映像を集めたDVDとそれを
CD化したものでDVDには96分全16曲の映像が、CDには時間の制約上映像版から
4曲オミットした12曲が収録されている。

先日CSで見た第二期ジェフ・ベック・グループのビート・クラブでの映像を記事にした時に
未放送の映像の多さに驚いたものだが、ロリーも実際に放送されていない映像が山ほどあり、
ここにそれらがまとめられた意義は大きい。単に弾きまくるだけのギタリストには大して
興味は無いのだが、ロリーのように精魂込めて歌い、真摯にギターを弾く姿に弾きつけられる
のは当然のことなのだ。

初めてロリーの音を知ったのは実はブートレグ・ビデオだった。20数年前に何気に買った
ビートクラブの再放送を中心に収録した2本組みで3時間くらいのオムニバス・ビデオで
そこにロリーの「GOING TO MY HOMETOWN」が収録されていた。その時点で曲名は当然
知らなかったのだが、ロリーの顔と塗装の剥げたストラトキャスターを弾くことくらいは
知っていた。しかし、初めて見たロリーの映像はマンドリンを激しく弾く姿だった。
で、これが途轍もなく格好良かったのだ。それからそのタイトルも知らない曲を聴きたくて
スタジオ盤を買い始めたのだが、中々件の曲に出会えない。何枚か買ううちにやっと出会えたのが
ライブ盤「LIVE IN EUROPE」。なんだよ、こんな素晴らしいライブ盤ならもっと早くに
狙いを定めとけば良かったよ、と自分の目利きの悪さに苦笑いしたものだ。

日本版解説の中に「GOING TO MY HOMETOWN」を収録した際に演奏された8曲中、リアル・タイムで
放送されたのは「PISTOL SLAPPER BLUES」のみとあるので、私がブートレグで見た「GOING TO
MY HOMETOWN」はやはり再放送か特番なのだろう。今回のDVDに収録されている映像と
背景の処理が違ったような印象もあるし。

マンドリンを弾く姿が格好良かったのだから、ギターを弾く姿がキマってないわけがない。
今回のDVDはほとんどが初登場の映像で、テレキャスターでスライドをプレイする姿や
アコースティック・ギターを弾く姿もバッチリ収録されている。
日本版解説には間違っている箇所があって、今回のDVD中「USED TO BE」が唯一国内で
商品化されたことがあると記載されているが、「LAUNUDROMAT」も商品化されていた。
とは言っても16曲中、14曲が本邦初登場の映像なのだ。この映像集の価値が揺らぐことは
微塵も無い。
今回もお宝映像の蔵出しに感謝しながら、夜が更けていくのであった・・・。
コメント (2)
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