HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

LEE PERRY / REVELATION

2010-09-02 20:48:23 | REGGAE
過去のアルバムの激烈さと奇行故に、伝説のように扱われるリー・ペリー。
しかしながら、今夏投下された新譜「REVELATION」の現役感覚には恐れ入った。
近年組むことの多い、スティーヴ・マーシャルがアルバムや楽曲の音を決定づけていて
御大はそこに歌唱と色合いを添えるというのが、実情だと思う。
御大自身が昔のようにフェーダーをいじって強烈なダブをかます、という構図では無いのだが
全ての曲つくりに参加しているのだから、気に入らない曲を歌う訳が無い。

今回のアルバムは楽曲がバラエティに富んでいて面白い。効果音が的確にキマり、
ここぞというところでは、おそらく御大が弾いているであろうシンセのチープな音色が
ファンキーさを醸し出す。腕組みして目を瞑って聴いてもいいし、リズムに体を預け
ゆったりと腰を振ってもいい。昔からソウルとレゲエは密接な関係にあったが、
今風?のR&Bや、私には何のことかよくわからない細かいジャンル(笑)を消化した
2010年のレゲエが、ここにある。

ストーンズ・ファンにはキース・リチャーズさんの参加が気になるところ。
目隠しで、つまりクレジットを見ずに曲を聴いても、どこに参加しているかすぐ解かります。(笑)
シェリル・クロウの新譜へのゲスト参加もそうなのだが、ストーンズ本体の動きが無いので、
キースさんが体を持て余してのセッション参加なら、もうそろそろ、お楽しみが待っていると
都合のいいように解釈していいのだろうか?。ロン・ウッドも新譜を出し、体も温まった頃あい
だろうから。

私の一番のお気に入りのトラックはジョージ・クリントンが参加した「SCARY POLITICIANS」。
じわじわ忍び寄るファンクネスは、パーラメントの残り香を感じるに十分なのだ。
大物ゲスト参加の話題性に釣られて買ったとしても、損の無いアルバム。

まだまだ夏は続く・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする